2023勝島王冠 レース分析と考察

思わぬアクシデントによって中止となった先日の大井競馬

残念ではありましたが、安全第一を考えると、その決断は正しかったのではないかと思います。

公正であり、人馬ともに無事に競馬が行われることが一番ですので、しっかり原因をクリアにして今後の開催を進めてほしいものですね。

さて、今年も残りわずかとなってまいりましたが、12月は大一番となるレースが目白押し

明日は、大井競馬場にて、重賞の勝島王冠が行われます。本日は、このレースの分析を行ってまいりたいと思います。

【勝島王冠 大井ダート1800メートル】

勝島王冠は、大井競馬場ダート1800メートルで行われます。

基本的には、アメリカ血統が優勢のこのレース

過去5年の優勝馬を見てみると

2022年
ライトウォリアー(父マジェスティックウォリアー 米国エーピーインディ系)

2021年
コズミックフォース(父キングカメハメハ 欧州キングマンボ系)

2020年
カジノフォンテン(父カジノドライヴ 米国エーピーインディ系)

2019年
モジアナフレイバー(父バトルプラン 米国ミスタープロスペクター系)

2018年
モジアナフレイバー(父バトルプラン 米国ミスタープロスペクター系)

と、5年中4年が米国系馬の勝利

加えて、コズミックフォースの勝った2021年は、水の浮くような不良馬場という馬場状態で、馬券に絡んだ3頭がいずれも中央での芝実績のあった馬という特殊なケースであり、そこを除くと、米国血統の圧倒的な優位でいが見てとれるのが勝島王冠と言えます。

また、大井競馬場は、先だって砂の入れ替えが行われ、オーストラリア産の白砂に変わったことで、船橋や門別のように、よりパワーが必要な馬場に変わりました。

それによって、それまでどちらかと言えばサンデーサイレンス系などの芝スピードや、芝での切れ味の要素を持つ馬に有利だったレースでも、米国系のダートにおけるスピードの持続力が優勢となる質のレースに変わっているケースが見られます。

それを踏まえると、もともと米国系が優勢だったこのレースにおいては、その傾向に拍車がかかり、より米国色の強い血統構成の馬に有利な質のレースになるのではないかと予想します。

では、そのことを踏まえて、今回の注目馬を挙げたいと思います。

【注目馬① ミヤギザオウ】

昨年羽田盃の勝ち馬である同馬

古馬との対戦が始まって以降は、その壁に苦しんでいた印象でしたが、徐々にペースや相手関係にも慣れ、持ち前の力を発揮できるようになってきたようです。

血統的には、父が米国エーピーインディ系のパイロで、このレースの傾向に合致

3走前の東京記念では、中段から鋭い末脚を見せて3着と、重賞でも十分戦える力を見せました

前走は、ダートグレードで厳しい相手関係の中、苦しい競馬を強いられましたが、そこできつい競馬をした経験が、ここで活かせる可能性もあると見て、馬券圏内の候補として注目したいところです。

【注目馬② ライトウォリアー】

昨年の覇者ライトウォリアー

こちらも近2走は、ダートグレードで揉まれてきました

さすがに相手が強く、馬券圏内までは届きませんでしたが、それでも中央の強豪相手に真っ向勝負を挑み、白山大賞典では掲示板を確保したあたりは、地力の高さを感じさせる走り

血統的にも父がこちらも米国エーピーインディ系のマジェスティックウォリアーで、このレースの傾向に合致

昨年に続いての好走も期待できる1頭と見ます。

以上、今回は、上記2頭に注目して、レースを楽しみたいと思います。

予想はウマニティにて公開いたします。

こちらもご覧いただけますと幸いです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?