2024マーキュリーカップ レース考察
3連休の最終日となりましたが、行楽地では本日も賑わいを見せていることと思います。あいにくの天候のところもあるようですが、熱中症には充分気をつけて、最終日を楽しみたいものですね。
さて、本日も各地で熱戦が繰り広げられている地方競馬
本日のメインは、盛岡夏の風物詩であるダートグレードのマーキュリーカップ
本日は、このマーキュリーカップを分析してまいりたいと思います。
【マーキュリーカップ 盛岡 ダート2000メートル】
マーキュリーカップは、盛岡競馬場2000メートルで行われるダートの中距離重賞
盛岡競馬場の特徴は、砂が軽く、速い時計が出やすい高速馬場であること
2020年にアルクトスが勝った南部杯では、1分32秒台という芝並みの時計が出たりするなど、スピード勝負の様相の強い馬場になります。
とりわけ上級条件ともなると、その傾向にはより拍車がかかり、かなり芝寄りの要素を含んだ高速競馬に対応できるタイプが好走しています
実際、過去5カ年の優勝馬を見てみると
2023年
ウィルソンテソーロ
父キタサンブラック 母父Uncle Mo
2022年
バーデンヴァイラー
父ドゥラメンテ 母父フレンチデピュティ
2021年 2020年
マスターフェンサー
父ジャスタウェイ 母父デピュティミニスター
2019年
グリム
父ゼンノロブロイ 母父サクラバクシンオー
過去5カ年の勝ち馬の父は、いずれもキングマンボ系かサンデーサイレンス系。いわゆる日本の芝競馬の王道系統の2頭
通常、ダートの上級条件ともなってくれば、パイロやシニスターミニスターなど、ダート競馬の本場アメリカの王道血統であるエーピーインディ系や、ヘニーヒューズなどにみられるストームバード系などが強さを発揮するのが一般的な傾向
しかしながら、マーキュリーカップでエーピーインディ系が勝利したのは、実に2005年のピットファイターまで遡らなければならないほどであり、また父アメリカ血統馬の勝利に関しても、2012年のシビルウォー以降出ていません
このことからも、このレースは、ダート重賞の中では異色のレースであるということができるでしょう。
それはやはり、冒頭に挙げた、盛岡競馬場の特徴である高速馬場という部分に起因するものと考えます。
純粋なダート競馬に要求されるパワーと、スピード、そしてそのスピードの持続力というよりも、芝で勝負できる質のスピード、そして切れ味の素養を持ったタイプの馬に適しているのが、このマーキュリーカップであると言えるでしょう。
では、そのことを踏まえ、本日の注目馬を挙げたいと思います。
【注目馬 クラウンプライド】
父はその軽快なスピードを武器に、クラシックや重賞戦線で活躍し、ダービー2着ほか、重賞2勝の実績を挙げたリーチザクラウン
芝のスピード競馬に対応できるスピード能力と共に、内包するシアトルスルーの影響がダート適正を高めることで、ダート上級条件のスピード勝負や、直線の長いコースでの勝負に強い産駒を輩出してきた種牡馬
このリーチザクラウンの良さを多分に受け継いだのがクラウンプライド
UAEダービー勝利に加え、チャンピオンズカップ、JBCクラシック、帝王賞で2着と、実績はここでは最上位の存在
芝よりのスピード適性が問われるUAEダービーで勝利していることが示すように、どちらかといえば高速ダートの方が力を発揮しやすいタイプであり、この盛岡の馬場は、同馬に適した舞台である可能性が高く、巻き返しが期待できると考えます。
以上、本日は、クラウンプライドに注目してレースを楽しみたいと思います。
予想はウマニティにて公開いたします。
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