2023ルーキーズサマーカップ レース展望と考察

ダート競争体系の大幅な改訂の一つが、2歳重賞の充実化

本日浦和のメインレースでは、その第1弾とも言える新設2歳重賞のルーキーズサマーカップが行われます。

JRA勢を打ち負かしてミックファイアが3冠を達成したのは記憶に新しいところ。そのミックファイアに続けとばかりに、この世代の主役に名乗りを上げるのはどの馬か。

本日は、このルーキーズサマーカップを検討してまいりたいと思います。

【ルーキーズサマーカップ 浦和ダート1400メートル】

ルーキーズサマーカップは、浦和ダート1400メートルで行われます。

2歳の夏は、何といっても馬体の完成度がものをいう時期

早い段階で馬体に芯が入り、スピードを活かした競馬ができるタイプがどうしても有利になります。

そのような傾向がきわめて強いのは、やはりアメリカ血統。

アメリカでは、2歳から積極的にレースに使い、早いうちにどこまで稼げるかという競馬文化が強く見られます。

そうなると、当然のごとく重宝されるのは、早く馬体が仕上がり、連戦しても使い減りしないタフさを併せ持った産駒を多く出せる血筋ということになるわけです。

特に、ダンチヒの血脈などはその傾向が強く、日本でも2歳戦からその高いスピード能力を活かし、前目につけて押し切る競馬が得意な馬が多く見られます。

それを踏まえ、本日の注目馬を挙げていきたいと思います。

【注目馬① ライゾマティックス】

今回のメンバーの中では唯一生粋のアメリカ血統馬の同馬

父はダートの王道エーピーインディ系の中でもプルピット、タピットと、日本ダートにおける適応力の高い血脈を持つコンスティテュード

そして、母父は、先にも述べたように、2歳戦でその高いスピード能力を活かし、押し切る競馬で好成績を上げる馬の多いダンチヒ系のウォーフロント

早い時期から鍛えてトップレベルのスピード能力を発揮できる血統背景に加え、同馬を育成するのは、ダートにおける若駒の育成に秀でた山口ステーブル

今年上半期の南関東3歳重賞では、1月のニューイヤーカップから4月のクラウンカップまで、山口ステーブル育成馬が全て勝利という時期もあったように、早い段階で高いレベルまで仕上げる育成力はトップクラス

初代チャンピオンを狙ってここも抜かりなく仕上げていると見られ、有力候補の1頭といえるでしょう

【注目馬② アムクラージュ】

もう1頭挙げたいのが、大外に入ったアムクラージュ

同馬の父はホッコータルマエ

ホッコータルマエ産駒は、タルマエ自身がそうであったように、3歳の夏から一気に力をつけて本格化するタイプが多い印象

しかしながら、産駒によっては、昨年のヒーローコールのように、2歳戦から高い能力をフルに発揮して活躍する馬も見られる

晩成傾向の強い血統背景ながら、2歳戦から出世するタイプは、高い地力を有する傾向が強く、ここまで2戦、捲って圧勝する強いレースを見せているアムクラージュも、現時点での力はトップレベルと見てよさそうです。

以上、本日は、上記の2頭に注目して、レースを楽しみたいと思います。

予想はウマニティにて公開いたします。


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