2023マイルグランプリ レース分析と考察

秋のG1シリーズも盛り上がりを見せている今日この頃

地方競馬でも、暮れの大一番に向けて、若駒、古馬ともに熱い戦いを見せています。

さて、本日は、大井競馬場にて、古馬重賞のマイルグランプリが行われます。

もともとは夏に行われていたこのレースですが、今年は11月に開催時期が変更になっての一戦

時期の変更がどのように影響するのか、本日は、このレースを分析してまいりたいと思います。

【マイルグランプリ 大井ダート1600メートル】

マイルグランプリは、大井競馬場ダート1600メートルで行われます。

大井の1600メートルは、数少ない内回りコースを使用する形態で、外回りとはまた異なった力が試される舞台でもあります。

その一つ目が、コーナリング

外回りに比べて小回りになるが故に、どうしてもコーナーがきつくなるのが内回りコース

そのため、コーナーで膨らまず、内側を器用にロスなく回ることができるかどうかが、まず勝負を分ける一つのポイントになります

そして2つ目は、大井では珍しい消耗戦になるケースが多いということ

基本、大井では、残り800~400メートル付近でいったん息が入り、その後勝負どころで一気に加速が求められる、いわゆる「溜めて、伸びる」力が必要になるレースが多いのですが、こと内回りに関しては、そこまで維持してきたトップスピードを、一番最後、もっとも苦しい場面でどこまでバテずに維持しするか、そして、ともすれば、もっとも苦しい状態で加速できるかといった力が試されるレースになることが多くなります。

実際、過去3カ年のラップタイムを見ても

2022年
12.6 - 11.7 - 12.2 - 12.0 - 11.8 - 12.4 - 12.7 - 12.8

2021年
12.3 - 11.1 - 12.1 - 12.3 - 12.4 - 12.8 - 12.8 - 13.3

2020年
12.5 - 11.7 - 12.3 - 12.0 - 12.0 - 12.9 - 13.4 - 13.1

と、2021年、2022年は、明らかな後傾ラップ、そして、2020年は、残り200メートルまで後傾ラップできて、最後の最後で加速が求められるという形になっていることが分かります。

そのようなレースを得意とするのは、やはり本場アメリカ血統、そして、ゴールドアリュール系

特に、ゴールドアリュール系は、おなじようにスピードの持続力比べ、バテ比べの様相が強い浦和の重賞で高い相性の良さを見せているように、上級条件でのスピード持続力勝負には強さを発揮します。

近2年でも

2022年
2着 スマイルウィ(父エスポワールシチー ゴールドアリュール系)

2021年
1着 ティーズダンク(父スマートファルコン ゴールドアリュール系)

と、ゴールドアリュール系の馬が2年連続で連対しています。

ここは、注目すべきポイントになるでしょう

それを踏まえ、本日の注目馬を挙げたいと思います。

【注目馬① スマイルウィ】

先にも名前が挙がったスマイルウィ

昨年2着と、このコースへの適性は十分。

また、同馬は、同じような要素が求められる浦和コースでの相性も良く、今年5月ダートグレードさきたま杯では、JRA勢を退けて2着と、その力を見せています。

前走のオーバルスプリントでも、今後の活躍が期待されるドライスタウト相手に、あと一歩と健闘したほどの実力の持ち主

ここは、馬券圏内の可能性が高いと見ます。

【注目馬② サヨノグローリー】

もう1頭注目したいのが、サヨノグローリー

前走のプラチナカップで重賞初制覇を果たすなど、今年に入り、力をつけてきた印象のある同馬

浦和所属だけあり、浦和コースへの適性は抜群

その適性が、同じような要素の求められるこの大井コースでも活きる可能性は十分にあると考えます。

また、同馬の父は、キングカメハメハの血を引くトゥザグローリーですが、キングカメハメハの血を引く馬は、器用な馬が多く、小回りコースを得意とする馬が多いという特徴があります。

その観点からも、今回の舞台は同馬に向く可能性があると見ます

以上、本日は、上記2頭に注目してレースを楽しみたいと思います。

予想はウマニティにて公開いたします。

こちらもご覧いただけますと幸いです。


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