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3月12日 湘南ベルマーレvs京都サンガF.C.

2022シーズン最初のJリーグのスタジアム観戦は久しぶりの平塚競技場(ついついこう呼んでしまう)改めレモンガススタジアム平塚でした。

しかも相手は曺監督率いる京都サンガ。

ベルマーレファンとしてはすごく特別な1戦であり、僕自身もベルマーレで一緒に仕事をさせてもらい、指導者として個人的に最も尊敬している人なのでずっとこの試合は楽しみにしていました。

今は大阪が拠点なので行くのは難しいかなーと思っていたのですが、あるイベント(こちらは決まり次第リリースします)の打ち合わせをzoomで行っていたのですが、やっぱり現地を見ておきたいとなり急遽平塚に行くことに。
本当にもともと予定にない平塚だったのですが、運よく行く日に京都とのゲームもあるってなったら絶対行きますよね!

昨年もイベントでは行きましたがあの時は試合を見れる余裕もなく、引退してからしっかりスタジアムからベルマーレを見たのは初めてでした。
しかも相手のベンチには曺さんがいる。
やっぱりなんか不思議でしたね。

何にも変わらないのは小学生の時からほとんど何も変わらない平塚競技場。
サッカー少年だった時はボール持って試合見に行って、ゴール裏で応援して、ハーフタイムとか試合前はスタジアムの隅っこでボール蹴ったりしてたなー(今思うとめちゃくちゃ自由だったな笑)
とにかく小さい時からずーっと変わってない。


でも、めちゃくちゃ寂しいけどもう変わらないといけない時なんじゃないかな。
どこにも負けない自慢のピッチ。
良い選手もどんどん育ってる。
経験ある頼もしい選手もたくさんいる。
もうベルマーレはJリーグでもしっかり認められているクラブだと思う。

だからこそ、実際に久しぶりにスタジアムに行って強く思った。
もう新しいスタジアムが必要なんじゃないかなと。

めちゃくちゃ寂しいけどね。
本当に思い出がたくさんあり過ぎるから。
でももう確実にそういう時だなと僕は思う。

実情は全然わからないけど、ずっと新スタジアムの話はあるはず。
いつになるかわからないけど、ぜひそんな時が来るのを楽しみにしています。


さて試合の話に戻しましょう。

結果的に1−1の引き分け、京都が1人退場したことを考えると、湘南的には勝ち点2を落としたっていう感覚の人が多いのかな。
もちろん勝てなかったのはすごく残念だったけど、最後まで湘南も1人少ない京都も攻撃的なカードを切って勝ちにこだわった好ゲームだったと思います。

内容をみると...

立ち位置はスタート時は湘南が3-5-2、京都が4-3-3って感じかな。
お互いに中盤はアンカーを置くスタイル。

湘南のアンカーだった米本選手は強化指定でヴィッセル神戸にいたのでずっと知ってる中ですが、コンディションなのか戦術的になのか本領発揮はもう少しかなって感じがしました。
拓司はめちゃくちゃ良い選手なので、あんなもんじゃないし、試合を重ねればもっと良くなるし、もっとベルマーレの力になってくれるはずです。
今年ベルマーレの中盤にはめちゃくちゃ期待してるので、これからが楽しみです。


試合開始から強度高く前線からプレスをかける湘南の守備がハマり、主導権を握ったのは湘南でした。
京都のディフェンスラインはLSBの麻田選手はパスが出せて起点になれる選手、RSBの飯田選手はスピードがあって縦にいける選手というイメージでした。
なのでRSBの飯田選手はビルドアップに関わらず高い位置を取るので、ディフェンスラインでビルドアップの流れがあまり工夫出来ずにLSBの麻田選手の方に偏ります。
湘南はそこにIHの永木選手を中心にしっかりプレスをかけることができて麻田選手はプレッシャーを受けてパスミスを何回か繰り返し、ずっと窮屈そうにプレーしてました。

湘南はシステムの噛み合わせと積極的な守備で主導権を握りますが、ゴールには至らず。
完全にこの流れの時に得点を奪えていたら、また違った展開になったかもしれません。

そうこうしている内に京都は前半の途中から立ち位置を3-5-2に変えて状況を変化させます。
3バックに変えることで湘南のアプローチを受けにくい立ち位置に変化させて、ビルドアップを安定させます。
そしてLSBでは苦労していた麻田選手が、3バックの真ん中に入ることで余裕が生まれ元々持っていたビルドアップ能力が発揮され始めます。

そうやって前半の終わり頃から少しずつプレスがかからなくなりリズムを失いかけた湘南と、流れを引き寄せ出した京都って感じで前半を終えたイメージ。

ハーフタイムでは、2枚替えをして攻勢を強める明確なメッセージを強く感じた京都。
左右に推進力のあるWBを入れてきます。
それにより前半途中からシステムチェンジによりWBをやっていた松田選手が本来のIHに戻り輝きを取り戻します。
そして2トップでピーターウタカ選手と縦関係になりファジーなポジションでのプレーが得意な武富選手の存在感が増します。

結果、後半早々に球際の勝負で圧倒した京都が、中盤の球際で勝ち武富選手のラストパスからピーターウタカ選手の個人技で先制します。

前半途中からシステムを変え流れを少しずつ引き戻しハーフタイムを迎え、後半開始からシステムに最適な選手交代をして勢いを持たせて選手を送り出し、その勢いで球際を制して先制点まで持っていく、この一連の流れを感じて作り出したのは紛れもなく京都サンガF.C.の監督である曺さんだと僕は思っています。
もちろんピッチで実行したのは選手たちですが。

試合の流れを読む力、流れを引き戻すための手段、勝負を仕掛けるメッセージ性と実行させる判断力、全てが主導権を握られた前半から流れを引き戻し、先制点を奪うまでに詰まっていたと感じました。

自分が指導者という立場になって、現地で試合を見て改めて曺さんの凄さを感じました。

しかしホームで負けられない湘南も引き下がりません。

結果的に同点ゴールをあげる町野選手ですが、初めて生でプレーを見ましたがめちゃくちゃ良い選手でした。
前半から積極的にプレーしていた町野選手からはゴールの匂いがしていたし、調子の良さも感じました。
だからこそあのゴールは必然なんだなーと思います。
今後も大いに期待したい選手ですね。

湘南のゴールシーンのポイントは、ずっとウェリントン選手がいるから高いクロスを多用する湘南でしたが、京都もメンデス選手、アピアタウィア選手とヘディングの強い選手がいるのであまり効果的ではありませんでした。

そんな中で途中で投入された杉岡選手は縦にドリブルで仕掛けてクロスをあげられる選手なので、仕掛けてクロスをあげようとすることでクロスに対応する守備の選手はタイミングが取りづらくなったり、マークをしづらくなったりボールウォッチャーになって足が止まりがちになります。
その仕掛けを何度かすることで京都の守備者の足が一瞬止まり後手を踏んだことで、町野選手にスペースができて低いラストパスが有効になりました。
まさにあの時間帯は高いクロスボールではなく、低いボールの方が断然有効だと感じていたので、杉岡選手が低いボールを通したところでゴールまでの道筋が完全に見えましたね。

選手を変え、各々の特徴をゴールの流れでしっかり生かした湘南も素晴らしい得点でした。

その後は京都に退場者が出てしまいほぼほぼ湘南のペースで試合は進みましたが、本当のところはわからないけど1人少ない京都の交代選手を見ても、明らかに点を取りに、試合を勝ちにきてる交代カードにしか僕には見えませんでした。
もしそうだったとしたら勝負にこだわる、勝ちにこだわる曺さんらしい采配だなと思いますね。

同点で終わりましたが、最後までお互い勝ち越して点を目指して前に進み続けた、見ていて清々しい試合だったのではないでしょうか。

そして今年から湘南に戻ってきた永木選手が、時間を追うごとにどんどんどんどん存在感を増していき90分+アディショナルタイムまで存在感を見せ続ける姿に、改めて本当に素晴らしい選手だなと思いました。
亮太がベルマーレに戻ってきてくれたのは本当に心強く、楽しみでしかありません!


曺さん率いる京都サンガも楽しみですが、現役の時に対戦して圧倒的に1番すごいCBだと思った山口智さんがシーズン最初から監督をする湘南ベルマーレもめちゃくちゃ楽しみにしています!

もちろん生粋の平塚っ子、ベルマーレっ子としても純粋にサポーターとして応援してます!!

こんなに書くつもりはなかったのですが、長くなってしまいましたね。
また試合を見に行ったり、試合を見たらこんなこともnoteで書こうと思います。

では。


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