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ピグマリオンコンプレックスと大道寺知世

フィギュアオタク

突然ですが、
フィギュアを買うのをやめられません…。

別に悪い事ではないのでネガティブな意味ではないですが、お金があれば次々と欲しいものを買ってしまう。
まるで重病みたいな言い方をしていますがそんな事はないですね、僕のようなフィギュアオタクは多くいらっしゃいますよね(と信じたい)。

…ところで、なぜこんなにも魅せられるのでしょうか。
己の欲求の対象にひたむきになる事はあってもその欲求の原因を探る事は中々ないと思います。

そこで色々調べてみると、
(全員がそうとはもちろん言いませんが)この欲求の根本にはある心理が働いているそうです。

ピグマリオンコンプレックス

昔ピグマリオン(ピュグマリオーン)という、彫刻家で女性不信の神様がいて、彼自身が彫った女性の彫刻を愛で、最終的にはその彫刻に命が吹き込まれて結婚したそうです。

これが転じ、現実の女性には目もくれずフィギュアやドールといったものに恋愛、ときに性愛を注ぐ男性の心理がピグマリオンコンプレックスと呼ばれています。

※そもそも「コンプレックス」というと、自身が抱えている劣等的な部分であったりフェチズムに関連したいわゆる「ロリコン」・「シスコン」のような性癖などの一般的にはネガティブなイメージをする事が多いですが、今回はそれ自体がネガかポジかという話ではなくあくまでも「そういう考え方がある」というスタンスで話をしています。

僕はピグマリオンコンプレックスです!

…はい。
女性経験が無い訳ではないですがどこか女性に対して不信感を持っていて、「僕を決して裏切らないし、僕の理想を叶えてくれる」そんなフィギュアを愛でている、
教科書に載る「ピグマリオンコンプレックスとはまさにコイツや」の例にピッタリに当てはまりました。

ただ、この心理って「現実から、心の無い無機物に逃げているね!」というだけの話しなのでしょうか?


というのが今回の本題です。

大道寺知世

「カードキャプターさくらっていうCLAMPの漫画があってえ〜!」
という書き出しはさすがにキショいのでしませんし、
オタクの皆さんなら大道寺知世が誰なのか知ってると思うので紹介は割愛します。

知世ちゃんは戦闘用の衣装を自前で作ってほぼ強制的にさくらに着させたり、その衣装を着てカードと戦っている様子をビデオで撮って後日鑑賞したり、そのテープを大事に保管したりと、
さくらをまるで自分のフィギュアのように愛でるような行動をしています。

だから知世ちゃんが珍しい、女性のピグマリオンコンプレックスであるのです!
…という事ではもちろんありません。

ピグマリオンが彫刻を愛し始めたのは、現実の異性が心を持っているためこちらの一方的な愛を拒絶する可能性があるから、という部分でしょう。
ですが知世ちゃんの場合はピグマリオンの話で言う
現実の異性=彫刻

となります。

…はぇ?

さくらの事が好きなんだけど、さくらにはまた別の好きなひとがいて知世ちゃんの一方的な愛には応えられない。
ここで知世ちゃんは失望して心の無いお人形さんに愛の矢を向けるのではなく、
さくらをフィギュア化して永遠に愛でるという、
コンプレックスを超越した事を平然とやっている訳です。

なのでこの知世ちゃん、
失望しても現実から逃げず、自分自身の見方あるいは考え方のみを変えて一度好きになったひとを愛し続けているのですね。

素晴らしい、感動しました。

キショめのオチ

もちろんこのピグマリオンコンプレックスがネガティブだ、悪い事だとは決して無いと思います。
自分もそうは思っておりません。

ただ、異性への愛とかだけでなく、趣味とか部活だとか、一度自分が愛情を注いだものがうまくいかなくても見方・考え方を変えて折れずに再度熱中してみると良い事があるかもしれません。


僕はそろそろ彼女を作らないとヤバい年齢になってきました!

…そして駿◯屋、ソフマ◯プ、らし◯ばんへ________。

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