「人命の尊重」を考える
日本国民は、全ての人が人命の尊重を訴えています。
いかに馬鹿な奴(私)でもこれに異論を唱えることはないでしょう。
中東での内戦、イスラム過激派による悪逆非道な行為による日本人等の殺害、ウクライナでの内戦、中国の香港住民への圧政、少数民族への圧政、北朝鮮の圧政、人種差別、古くはナチスドイツのユダヤ人虐殺、第二次世界大戦、原爆投下による爆死etc 種々の場面で人命が失われています。
戦争を起こした側には、それぞれの理由があるとは思います。その理由のすべてを否定するつもりはありません。でもどうしてこんなに人命が軽く扱われるのでしょうか。
例えばイスラム過激派はイスラム教の後継者を称していますが、人命を奪うことがイスラム教の教えに従っているとは到底思えません。権力、利権争いだとしか到底思えないのです。
また、捕虜が殺されたからといって、その勢力地域に居住する一般国民を巻き添えする可能性があることを想定しながら、空爆することを命じた政治家、指揮官は、人の命をいかに考えているのでしょうか。
また、ウクライナの内戦に関して述べてみましょう。この内戦が勃発した原因は種々あることが考えられます。でもその原因があるからといって、また為政者からの命令があるからといって、いや自分の意志で、人命を、ましてや今まで同じ国民であった人の命を奪うことに、人間として良心の呵責を感じないのでしょうか。ニュースによれば停戦への合意がなったということです。ヨーロッパ、ロシアの偉い政治家達が集まって、とにもかくにも人命を奪う行為を止めることがそんなに難しいことなのでしょうか。
日本国内においては、人一人を殺したと言ってはマスコミが大騒ぎします。ヨーロッパ、アメリカにおいても同様だと思いあます。しかしながら、自国民に関係のない地域での人の命を奪うことに関してどうしてこんなにも軽く扱うのでしょうか。
戦争・戦闘だから人を殺してよいとの理屈はどこから出てくるのでしょうか。アメリカの軍人の中には、あまりに過酷な戦闘と、住民を殺傷したということ
から心の病を発症した人が多数いるとの記事を読んだことがあります。戦闘に参加した者が心の病にかかったと聞きます。しかしながら、戦争・戦闘を指示した者が心の病になったという話は聞いたことがありません。
馬鹿な私はどうしても理解できないのです。
馬鹿な私は、宗教(仏教)について勉強させて頂きました。世界の宗教も教えていただきました。でも、いかなる宗教でも人を殺してよいとは言っていません。宗教を信じている人は、特殊な場合を除いて人間を殺すことは夢にも考えていないでしょう。宗教を信じない人はどうなのでしょう。宗教を信じない人は、「現世さえよければよい」という考えを持っているのではないでしょうか。
日本においては、いかなる権力者も仏教に帰依し、死んだ後の生、後生、について非常に心配していました。そのため多くの寺院が創建されました。現世に悪いことをすれば地獄に落ちる、という考えがあったからです。
有史以来、戦争がなくなったことはありません。そして、戦争を経験した者のほとんどすべてが戦争はしたくないと言っています。やはり人間の欲望の生なのでしょうか。それとも、まったく突飛な考えですが、人間も動物ですから他の動物と同様に無意識のうちに戦争によって人口調節をしているのでしょうか。
戦争が引き起こされることに宗教がかかわっているかどうかの判定は極めて難しいです。しかしながら、馬鹿な奴(私)の考えからすると、宗教指導者は、人命の尊重の観点から積極的に戦争防止に働いて欲しいと思うのです。
今の宗教界の指導者は、確かに戦争中止を呼び掛けてはいますが、その効果はほとんど見られません。
一番言いたいのは、宗教指導者、信者は、命の大切さを考え戦争等による「死」についてもっと考え、行動してほしいということです。
昔、昔、私が小学生の時でした。戦争で命を落とした遺族の子供たちを楽しんで貰うため、合宿のような催しがありました。その時、催しの最後に平和を祈る決議文(確かそのような名称でした?)を採択した時のことでした。その時決議文に「日本の平和のため…」という言葉があったため、私が役員、世話人の方に「世界平和のため…」ではどうしていけないのかという質問をしたことがありました。馬鹿な私は、第2次世界大戦は、大きく考えて、欧米諸国から経済的圧迫を受けたため日本の窮状を救わんとして起こした戦争だと思っています。このような考えを持ったなら、日本が再度経済圧迫を受けた場合には「日本の平和のために再度戦争するのか」という考えに至ると考えたからです。これに対し、役員、世話人の方からは決まったことだから修正できないといわれてしまいました。
その時、「命」については、政治、自分を取り巻く環境、宗教等の種々の事情によって左右されものだと思いました。
通常時における事故・災害等による「命」の問題と、政治・権力者の考えによる「命」の尊さとの違いをよくよく考えなければならないと思っています。
またまた、馬鹿な奴(私)がかっこ良いことを言ってしまいました。
20201026記述
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