切り抜き動画の収益化NGはコンテンツを殺す愚策

YouTubeが切り抜き動画の収益化をどんどん剥奪している。

YouTubeには「再利用されたコンテンツを禁ずる」というポリシーがある。
切り抜き動画は有名人のコンテンツを再利用しているからNG、と判断され、切り抜き動画は投稿できても収益化が通らなくなってきたようだ。
いわゆる切り抜き師のやる気を削ぐ流れであり、愚策としか思えない。

切り抜き動画によって栄えた文化はVTuberが有名だが、eスポーツとストリーマーの業界でも切っても切れない存在である。
eスポーツの試合もストリーマーの配信も、コンテンツの時間が長すぎるからだ。
2~10時間の配信が当たり前なので、一般的な生活を送る会社員や学生では消費が追いつかない。
だからこそ見どころをピックアップした切り抜き動画の需要は根強い。
自身のプロモーションにもなるので、配信者が切り抜きチャンネルを公認する場合も多い。切り抜き動画が無ければ面倒臭くて長時間配信なんて見ないと考える視聴者は少なくないはずだ。
Win-Winの関係が構築できていたというのに、YouTubeはその関係性を破壊しようとしている。

ファンなら収益化が無くても動画を作るべき?
金が与えるモチベーションの強さを理解してない奴の意見だ。
切り抜き動画から得た収益を本家に折半することで上手く回っているチャンネルもあるわけで、収益化を断ち切ることは切り抜き文化の衰退に繋がるだろう。
そうすれば、切り抜き動画をきっかけに本配信を見てみよう、という導線が消えていくことになる。
コンテンツの主体である配信者やeスポーツ事業者にとって損であることは間違いない。

結局YouTubeが、本家と切り抜きチャンネルに二回報酬を払いたくないから収益化を剥奪しているのではないかと思わざるを得ない。
YouTubeは切り抜きチャンネルに収益化を認めるべきだ。

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