伝え方を変えると新ビジネスになる

数年前に「伝え方が9割」というベストセラーのビジネス書がありましたが、これには完全同意です。意味が同じ内容であっても、伝え方で好印象にも悪印象にもなります。同じミスをしたのに怒られる人と怒られない人がいるのも伝え方の問題だったりします。世の中のケンカの原因も9割は伝え方じゃないかとすら思っています。

ほんで、この伝え方は話し方だけでなく、ビジネスも同じだなと思うのです。

例えば「実質無料」はパワーワードです。「実質的には無料の様なモノ」なので別のモノでは課金をしていることになります。他にも「最大○%オフ」や「2個目は半額」など価格に関わる伝え方は以前からありますね。

ただ、価格の伝え方は本質じゃないと思っていて、これから必要になってくるのは「価値」の伝え方なんだと考えています。

例えば飲食店で提供しているのは「料理」ですが、提供している「価値」はなんでしょうか。「美味しい食事を味わう」だけではありません。

・職場の交流
・店主との会話を楽しむ
・ストレス発散
・家事からの解放

など、実は価値にもいろいろあるわけです。

そこで新しい価値を伝えることで新しいサービスにすることができます。

例えば、飲食店に「笑い」の価値をつけると面白いんじゃないかと思います。ホールスタッフ全員が若手のお笑い芸人で食事の場を盛り上げてくれるお店が合ったら行ってみたいです。売れない芸人さんは収入にもなるし、芸を披露できる機会も増えます。吉本興業さん「お笑い居酒屋」出店しないかな。

また、斜陽産業でも伝え方を変えることで新しいビジネスにすることもできます。

アパレル業界全体は衰退していますが、FR2というアパレルブランドは世界でも注目されています。広告プロモーションに費用をかけておらず、情報発信はInstagramなどのSNSだけです。しかもアパレル業界では恒例のセールも一切行いません。FR2独自のコンセプトや思想にファンがついているのですね。

他ににも印刷業界や家電業界、音楽業界などの斜陽産業がありますが、新しい価値を提供できれば逆にチャンスのある業界になりえます。

いまから全く新しいビジネスを立ち上げるよりも、既存ビジネスを伝え方を変えてみる方が始めやすいと思います。

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