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人生のサバイバル力 17歳の特別教室の感想

本書は高校生に向けた講演会を本にしたもので、「何のために勉強するか?」「歴史から何を学ぶか?」などの質問を答えつつ高校生の未来をより良いものにするために人生の「サバイバル力」の向上を狙っている本です。

この本を通し、自分は佐藤さんの若者へ誠実に語りかけるところに魅力を感じ、挫折と失敗に恐れながら毎日を過ごしている自分に少しばかりですが勇気をもらいました。

佐藤さんは久米島出身の母親の体験した沖縄戦争の話から始まり、国やマスコミの闇、たくさんの世の中の裏表を見てきた上で、理論だけの一面の考え方だけではなく歴史や人の経験を知り、その上で自分でしっかりと考える必要があると主張しています。自分は、ニュースを読んでいて気になった事件、内容があると必ず他の会社が出している同じ内容の記事を2−3個ほど読みます。なぜなら一つだけの記事でから得られる情報は限られ、内容が偏ってしまったりするからです。彼のものの見方について読んでいた時、僕がやっていたことは間違っていないのかもしれないなと思いました。

また、「対話」の重要性についても学ぶこと出来ました。佐藤さんは著書の中で、心の中で考えていることを察してくれというのは無理で、人間は言葉を持っているんだから、言葉にする努力をお互いにする必要があると言っていました。まさに自分に欠けているものはこれだなと思い、これからはお客さん、友達、自分の周りの人間と自分の気持ちを言葉にして「対話」しようと思いました。

全体的に、2年前ほどに読んだ「君たちはどう生きるか」という本に似ているところが多かったため、合わせて読むとより深く理解ができると思います。また、本書は久米島の高校生に向けた話であり久米島の魅力がたくさん含まれていたため、実際に行ってみたいなと思いました。

P.S.11代目伝蔵、一緒に行きましょう!

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