ロンドンナショナルギャラリー展

Francisco de Goya フランシスコ・デ・ゴヤ
The Duke of Wellington ウェリントン公爵
1812-1814年

先日、国立西洋美術館でロンドンナショナルギャラリー展を観てきました。

その中で一番気になった絵です。

ゴヤの肖像画は、モデルの個性をあぶり出します。スペインの宮廷画家として活躍したゴヤですが、肖像の眼差しからモデルの性格やその時の気持ちまで伝わってくる気がして絵の前に釘づけになりました。

これは、ゴヤが見たウェリントンです。見ている私はウェリントンがどういう人なのか知りませんでしたが、絵の中から語りかけてきました。並外れた表現力だと思います。

ウェリントン公爵はイギリス人ですが、スペイン独立戦争での功労者として、宮廷画家であるゴヤに肖像画を依頼したそうです。

絵の修復時に勲章を描き足すように依頼され、服には描き直しの跡が見られてゴテゴテとした印象がありますが、生き生きとした眼差しは真実を捉えています。

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