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インドネシアに住んだことで得たこと-チップの相場、この国における常識について

日本にはチップ文化はありませんよね。ただ、海外に行くと「チップがぁ」って話をよく聞きませんか?インドネシアもチップ文化があります。本日はインドネシアに関するチップ事情についてお話していきたいと思います。

チップのイメージってどう?

日本に住み続けている人と海外に住んでいる人の答えは違うんじゃないですかね。自分を例に挙げると
◯日本に住んでいる時
ひぁー。必要以上にお金取られるし、何その文化。日本人はターゲットやん

◯海外に住んでから
このサービスなら◯◯Rpかな。ありがとう!

人の価値観って感化されて変わるものですね。チップを払うのは権利です。義務ではありません。なのでこれを読んでも払わないというスタンスは間違っていません。ただ、「払っても良いかな」とおもうのであれば払ってあげてください。
まずチップってどういう時に払うと思いますか。これは事象ではなく感情によるところだと思っています。「◯◯をしてもらったから払う」ではなく
チップは「◯◯をしてもらって嬉しいから払う」だと思っています。例を挙げると
・空港で自分の荷物を勝手に持ち運び始めた
・屋台でご飯を食べていたら演奏家みたいな奴がきて勝手に歌っていた
・タクシーに乗ったら道をこねくり回して予定より早く着いた
・マッサージが上手い。ついでに◯っぱいがすごい当たる
この中であなたはどれにチップを払いますか。自分は下2つです。上2つをされたら自分は払いたくありません。「Tidak usah ya!!(必要ないよ)」と言います。ただ、それぞれ思うところはあるかもしれません。道をこねくり回されて少し怖く感じたらそうではないですもんね。人それぞれケースが違うのでどれに払うかはあなた次第だと思っています。ただ、共通して言えることは「嬉しい」と思ったか。だと思っています。そのスタンスさえ持っていれば自然とチップが出てくると思います。

インドネシアのチップ事情は少し複雑

インドネシアでもチップが登場するときが多くあります。
・ポーター
・マッサージ
・タクシー
…まぁ色々あります。ただ、これらは幾つかのパターンに分けられます。
「◯◯したから払って!」のパターン
俗に言う1番嫌だと思うパターンだと思います。これらは
「空港のポーター」「マッサージ」「カラオケ」「風俗」ってところでしょうか。これらは施しを受ける場合、必ずチップが必要となります。払わないというのは許されない空気感が漂いますw
もし、断る流れにもっていくのであれば必ずモメるのでその覚悟で行って下さい。Time is moneyと考えると払ってしまったほうが良いです。

「おーん。くれるのね。まぁ半分待ってたけどな」のパターン
これ分かりますか?このパターンが結構あります。インドネシアの国民性と言うのでしょうか。
「交通整備」「踊り子」「演奏家」「タクシー」「赤ちゃんビジネス」というところでしょうか。
踊り子や演奏家、赤ちゃんビジネスはチップをもらう為にやっていて、結構しつこいですが無視でも全然OKです。ただ、チップ目的なのでこちらからお金を上げると「それそれ」という感じで貰って立ち去っていきます。
交通整備もチップ目的でやっているのですが、しつこさはなく俗に言うチンピラ系の人がやっているのか「ういっす!サンキュー」といった謎の爽やかさがあります。
タクシーはきっちり払って立ち去っても何も問題ありません。ただ、ピッタリ出せずに細かいお釣りを要求すると嫌がります。そのまま「あげるよ」という感じでいくと「ありがとうございます」という感じで「待ってました感」が多少あります。

「まじで!?ありがとうございます!」
…1番好きなやつ。チップを貰う場面は多少あったりするのですが、チップを貰うことをメインにはしておらず、時たまそういう場面になると「まじで!?」みたいな感じで喜ばれます。
「CtoCタクシー」「健全マッサージ」あたりでしょうか。日本人向けでやっていたり金額が明確化しているこれらのサービスはチップを排除しています。

これらのサービスはチップいらないよ

私も多少なりインドネシアに住んでいる為、少しズレてしまっているかもしれませんが、意外?にもこれらのサービスではチップは必要ありません。
「屋台」「レストラン」「ホテル」「美容院」これらは必要がありません。
※屋台はなにもないのですが、他は会計時に引かれてたりします。詳しく話すと長くなりますが、まあ上手くやっているんですよ。

多くのサービスはキャッシュレス化されていまして、紙幣が出てくる場面がどんどん少なくなっています。屋台でもキャッシュレス決済出来るところありますからねw。意外に進んでいるんですよ。そうなってくるとチップを使わなくていいケースがどんどん増えていくと想定します。

チップの相場崩しをするやつは極刑

だと、海外に住んでいる人は思っています。中には良く見せようとして相場の2,3倍以上のチップを払う人もいます。これは本当に止めてほしいですね。その気持ちは別に良いんですが、「1人喜ばすのに母国の人間何万人に迷惑かけているんだ」と考えて欲しかったりします。相場を崩した払い方をすると貰った側はそれがベースになってきたりします。なので普段通りチップを払っても「足りねー」みたいなことを言ってきます。同じ日本人なので多く払ってしまっていることに気づき、迷惑をかけてしまっていると気づけば直したい気持ちになりますよね?なので最後に2018年12月時点のチップ相場について纏めておきたいと思います。インドネシアに来られた際はご参考にしてください。ただ、全て払う前提の話なので払うかは自由ですよw
①夜の店(カラオケ)は100.000Rpあげる
②空港のポーターに運ばれたら20.000Rpあげる
③ブルーバードタクシーの20.000Rp以内のお釣りはあげる
④ホテルのポーターに運んでもらったら10.000Rpあげる
⑤マッサージで気持ち良いと思えば10.000Rpあげる
⑥バイクタクシーで良い思いをしたら+1.000~3.000Rpであげる
⑦演奏家が寄ってきたら1.000Rpをあげる
⑧ガキの物乞い(ガキビジネス)にはあげない

タクシーは気をつけてください。来た時って日本でいう1000円札と500円しかもっていないのでそれで払うと思うのですが、タクシーの人はお釣りをもっていないものです。1600円を2000円で払っても400円は帰ってこないです。なので空港でコンビニによって崩しておくといいでしょう。

他にも「このケースは?」というのがあれば聞いてください。

赤ちゃんビジネス、子供ビジネスという闇

最後にこれについてお話しておこうと思います。
先程、「払わない」と書きましたが改めて払わないようにして下さい。
渋滞待ちなどをしていると親と子供が一緒になって同情を買って「くれ」と言ってくるのですが、親子ではありません
胴元の組織がありそこに提携している親が自分の赤ちゃんを差し出します。
その赤ちゃんは別の物乞いをする親に渡り物乞いをします。
赤ちゃんにレンタル料がついているので悪い奴らが中間マージンを取りながらビジネスをしています。
これを肥やす=このビジネスが終わらない
ということになります。可愛そうだと思っても上げないで下さい。

最後に

如何でございましょうか。日本人からするとチップは馴染みがなく、抵抗感があるかもしれません。ただ、旅行中はその土地のルールがありそれに上手く合わせていきましょう。
安全で楽しい旅を。

ではインドネシアでお待ちしております。

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