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私的ホラー淫夢114選

 シリーズものや作者単位でまとめているので、実質514本くらいあるんじゃないですかね(適当)。
 以下扱う対象。

 明確な原作ゲームが存在する作品に関しては、そちらに明るくないので一律で除外。
 ギャグホラー作品に関しては、自分でも許容ラインが何とも言えないので基本的に除外。
 マイリスト数500をラインとして太字表記に。

 個人的志向としては「特選ガチホラー淫夢集」に近いが、それよりはだいぶ緩め。
 結局全然視聴が間に合っておらず、リレー作品も手付かず、終盤はただの見たいものリスト。


「怪談新玉袋」

 長編シリーズ、未完。
 2012年はBB劇場がまだまだ発展途上の時期にあたり、10分近い動画なんてもの自体が稀な頃であった。

mp893(一章)がルート進行中、mp810(四章)がルート終点。
mp364(大先輩)は過去編。

 そんな中8ヶ月間で23作と、驚異的なスピードで投下されていったのが本作であり、質・量ともにBB劇場としてのホラー淫夢、その1ジャンルを確立した存在と言える。
 お調子者の野獣にオカルト好きの遠野、そこに巻き込まれる空手部、霊能力者としてのAKYS、場合によっては平野等にも及ぶ、ある程度共有されたイメージの形成。
 何かしらの原作を用意しBB先輩劇場化する、というパッケージを提供した、後の字幕系ホラー淫夢全てに対する基点的な一作。
 削除が繰り返されたことで順番が滅茶苦茶なことになっているのだが、再うp者ああ兄貴のマイリストを参照すれば、投稿順での視聴が可能。

 見返した感想として、最初の3話分に関してはBB劇場制作自体まだこなれていない印象があり、この時点だと後の時系列やルートといったものを意識していたかどうかも懐疑的。
 第4話に関しては作風的にかなり外れたギャグ回ではあるが、作品世界のキーパーソンとなる霊能力者AKYSという存在を明示し、印象付けたという点で重要な部分。
 大体第5話以降で、投稿スタイルが確立されたという感覚であり、10年以上前という時代を越えてなお、色褪せない面白さである。
 ホラー演出という点では、登場人物を自由に処分できるルート終点部分、「リアル」と「廃病院」回が特に秀でたものと思う。


2012 - 2016初 20

 2012 - 2013年は、ストーリー性を持った長尺のBB先輩劇場が増え出していく頃であり、ホラー淫夢黎明期。
 2014 - 2015年は、全体の投稿数としては停滞気味ながら、こうして整理してみるとサブリミナル耳毛兄貴的な、非字幕系ホラー淫夢投稿の最盛期。

 2012
最近特殊な睡眠法にはまった大先輩
 単発。
マタンゴ先輩
 単発。
怪談新玉袋はこ↑こ↓)
ホラー淫夢劇場
 各話完結4本。
 プーピッピ兄貴とも。
 「平野店長の語り」はその後のテンプレの1つと言えよう。
廃墟兄貴兄貴
 各話完結5本。
 サイコ・スプラッター寄り。

 2013
智匠シリーズ
 長編シリーズ、未完。
 投稿時期からすると、映像技術が際立っている。
サブリミナル耳毛兄貴
 各話完結7本。非字幕系。
 基本的にBBと語録のみで展開していき、字幕を用いない。
 新玉袋系とは明確に異なる作風を確立した、この時期における最も有力な投稿者の一角と言うべき存在。
 特に「夏を満喫する空手部」などは、10年代前半のホラー淫夢として突出した再生数を誇る。
くねくね先輩.mp4
 単発。
怪異と出くわした先輩.mp4
 単発。
810臨時放送.mp4
 単発。
悪質なイタズラをする先輩.mp4
 単発。
 起承転結のメリハリが効いており、短編としては特に好き。

 2014
あいうえお兄貴
 各話完結3本。非字幕系。
肝試しに行く空手部
 単発。非字幕系。

 2015
ドライブを楽しむ先輩
 単発。非字幕系。
てょ兄貴
 各話完結12本。一部非字幕系。
 うち7本は2022年投稿作品。
投稿者TNOK.avi
 単発。非字幕系。
BBQに誘われるひで.drdr
 単発。非字幕系。
 2015合作だと一番好き。
安い物件を購入したKMR
 単発。
遠い真夏の日の夢
 単発。非字幕系。
 社会派ホラー淫夢の傑作。
 このまとめ内だと初のクッキー☆要素。

 2016初
怪談淫夢
 各話完結3本。
 「空前のマジメくんブーム」の影響が感じられ、2016年以降BB先輩劇場における主要キャラは移り変わっていく。


「怪談新玉袋と派生作品」

 タイトルは以下の動画から。
ホモと学ぶ☆怪談新玉袋と派生作品
 2016~2018年前半頃のホラー淫夢の大勢を、端的に言い表しているように思う。
 どこまでがそれに含まれるか、に関しては統一したルールがあるわけでもなく、視聴者側でタグを設定できる仕様もまた厄介で、何とも言い難い所さんなのだが。

 タグ利用から見ていくと、2015年以前においては純粋にツョーシヵンクの空兄貴が使用するのみ(及び数作の荒らし)であった。
 転機となったのは2015年08月に発生した怪談新玉袋シリーズの削除であり、その後2016年02月29日、レインコート兄貴が「怪談新玉袋 生き人形を見た先輩」を投稿したこと。
 4作目までの投稿では「怪談新玉袋」というタイトル、タグを使用しており、以後新玉袋の後継作品を意識したホラー淫夢を投稿する、という流れが形成された。

 ただまぁ時代が下るにつれて、後継作品という意識も稀釈されたというか、近年だと「ホラー淫夢はなんかこんな感じのタイトル付ける」くらいの扱いになっている気はするが。
 ここでは扱わないものの「怪談怪物袋『ゲムセパラ』」などは、こうしたタイトル付けをうまく用いた一作なので、ついでに見てほしい。

 ホラー淫夢Wikiに関してもこの頃、2016年11月の開設であり、ホラー淫夢視聴に関するあらゆる基盤が完成を見た時期と言えよう。

削除補正の該当者は竹見兄貴、ツョーシヵンクの空兄貴、廃墟兄貴兄貴、くぴー兄貴、二川蟹蔵兄貴、サブリミナル耳毛兄貴。

 2016年はニコニコ動画そのもの、2017年は淫夢というジャンルの最盛期に位置しており、視聴人口という面において絶対的なピークの頃であった。


2016 - 2017  31

 2016
怪談金玉袋
 長編シリーズ、進行中。ただルート的な関連付けがなされているのは「空メール」回あたりまでであり、以後はほぼ各話完結の形かと思う。
 最も有名なホラー淫夢は何か? と問うならまず挙がるであろう作品。
 各種ホラー演出をBB劇場という形に落とし込む、その手腕において右に出る者は存在せず、シリーズの再生数において突出した存在。
 非字幕系のPOVホラーである「ネバーランド」回に関してはニコ動をPC版で起動し、コメントを2017年06月末頃に合わせると、緑文字解説兄貴を見やすい。
 その2つ後「完全変態倶楽部」回に関しては、シリーズ設定から外されており、見落としやすいので注意。
 個人的な好みを挙げるならシナリオ面で「メアリースー」「サオミちゃん」、演出面では「裏世界」「地獄刻」あたりの、正常な世界と異常な世界が交錯する描写が好き。
怪談真玉袋
 長編シリーズ、未完。ただほぼ各話完結4本に近く、ルート的な関係性は最新話で若干匂わせと言ったところ。
 これ以前に「先輩レ〇プ!ピンキーと化した住民」も投稿しているが、作品の命名規則から、特に関係ない単発作品ととらえるべきだろう。
 シリーズの内容以上に影響を与えたのが、「怪談新玉袋 EDと化した先輩」(この場合の新玉袋は本シリーズの旧名)の存在であり、「不老不死」という楽曲の利用、ホラー淫夢作品にED(及び激遅注意喚起)を付け加えるという行動自体の起点になった。
北陸新玉袋
 長編シリーズ、完結。
 兄貴というか淫夢同好会、ホラー淫夢wikiの創設者でもある。
 第1話冒頭からちゃんと見ようとすると物凄くキツい作品ではあるが、回を重ねるごとに磨かれていく。
ほのぼの先輩劇場
 長編シリーズ、未完。
 語りが上手いという点に尽き、2016年では金玉袋に次ぐ大人気作品。
『野獣先輩』と化した〼〼
 単発。
 社会派ホラー淫夢の傑作。
怪談新糞袋
 各話完結2本。
 EDを独立したものとしてではなく、エピローグ用BGMとして扱ったのが特徴的。
ディープブルー兄貴
 各話完結8本。
 童話に寄せてる作品は別シリーズと見るべきかも。
いつもと違う大先輩
 単発。非字幕系。
 傑作ガチホラー短編。
大晦日を一人で過ごす先輩.mp4
 単発。非字幕系。
 あーねんまつ。

 2017
【ホラー淫夢】ミッキー君
 単発。
KMRの日記を読む先輩
 単発。
怪談飴玉袋
 長編シリーズ、未完。
 クッキーやチョコレートに対応するシンボルとしての「飴玉」と、新玉袋系ホラー淫夢としての「玉袋」を合わせたシリーズ名。
 淫夢・クッキー☆統合の象徴的な名前であり、この投稿を境にしてホラー淫夢作品でのクッキー☆キャラ起用は急激な拡大を見せていく。
 全体としてホラー表現自体はそれなりに仕込んでいつつも、長尺の動画であり、印象がぼやけて感じる面はある。
 基本的に登場人物たちによって描き出される人間ドラマ、また「雨にうたわれる先輩」終盤に見られるような映像美、そういう方面が強く出た傑作として位置付けるべき存在かと思う。
怪談淫玉鬘
 各話完結8本。
 野獣・マジメ君・ゆうさくの3人組をメインとした異色の作品。
 それ以外の登場人物もかなり異色、たまに異色すぎる。
neo新玉袋
 実質的に単発。
 現在視聴できるのはコメつき再うp版のみ。
何の面白味もない怖い小話
 各話完結3本。
 マジメくん・ゆうさく・AKNM・JOKERが集まって怪談話をするというものだが、BB劇場というよりゲーム再現的独自路線な傾向が強い。
面白味研究会シリーズ
 長編シリーズ、進行中?
 上の面子にりゅーがを加え、面白味研究会という名称・グループとして定着させた一作。
 二軍メンバー達を中心として丁寧に描いており、チョイ役として一軍が出てきた時の反応はちょっと卑怯なものがある。
 更新の可能性は何とも言い難い所もあるが、3話「廃病院探索」部分までは是非視聴してほしい。
世にも奇妙なホモ語
 各話完結4本。
 映像作品としての出来が傑出した一作。
北陸新玉袋2
 長編シリーズ、未完。ただ若干のルート匂わせがあったくらいなもので、各話完結2本と見れなくもない。
 再生数にも表れているが、こちらはかなり見やすくなっている。
淫夢怪奇譚
 長編シリーズ、完結。
 オカルト要素を軸に形作られたお話、ではありつつも、正直「ホラー」に関しては薄味であり、本作で特筆すべきは、アニメ1クールを余裕で越えるほど長大かつ巧みなシナリオを構築し、そしてそれを完結まで描き切ったということ。
 本記事の表紙にしている画像もここからであり、「怪談新玉袋」リスペクトを掲げる。
 時系列表が顕著だが、各種バッドエンドを経ながら徐々に生存の道へ、トゥルーエンドへと向かっていく、言わば物語構造としての新玉袋の継承。
 勿論配役等から異なるのだが、綴られる「田所君と野獣」にまつわる物語には、かつて見ること叶わなかった「怪談新玉袋」の続き、という夢を投影せずにはいられないのだ。
タクシードライバー・マジメ君
 単発。
 なんだ猫か。
怪談新こえ袋
 長編シリーズ、完結。
 手放しで勧めると事故でしかないと思うので注意が多め、この作品に関しては登場人物が完全にクッキー☆主体であること、また時系列が特殊であり1話視聴時点だと「は?」となりかねない面がある。
 2話以降が通常進行であり、ホラー展開時の演出力は非常に優れているので、ある程度クッキー☆に慣れたホモは見て、どうぞ。
怪談舐玉袋
 各話完結4本。
 ホラー淫夢作品全体を時系列順に視聴していくと、1話が真玉袋、3話が新こえ袋、と題材に既視感を覚えたりもする。
 4話は金玉袋「空メール」回を社会派ホラー軸でブラッシュアップしたという感じであり、かなり評価が高い。
 総じて言うと2017年において特に演出力が高い投稿者であることに間違いは無く、1度は視聴するのを推奨。
ノロッターに遭遇した先輩
 単発。
 他にもホラー淫夢を投稿しているのだが、前中編エターなので扱いが難しいねんな。
怪談給料袋
 2話完結中編。
 2017年において特に人気を博した一作だが、後に投稿者削除。
 伝承を軸とした話の組み立て、ジリジリと迫りくるようなホラー演出等、いずれも高いレベルでまとまっている。
優しい大先輩
 単発。
 サイコホラー寄り。
下北沢伝説
 各話完結6本。
 社会派ホラー淫夢であり、出来はとてもいいのだが、それだけに後味が悪い、心を抉られるというような面もあるので一応注意。
洒落にならないほど怖淫夢
 各話完結2本。
 良い原作を丁寧にBB劇場化した、という感じの一作。
映像シリーズ
 各話完結4本。
 BB劇場では無く実写淫夢と呼ぶべき存在だが、後世への影響という点において、欠かすことのできない一作。
 空前のブームに先行して、民俗学者兼霊能力者ネクタイデカスギ氏というキャラ付けを確立。
 他にも合気概念であるとか、霊能力者としての肉おじゃであるとか、他のホラー淫夢作品で妙なコメントが付いていると思った時は、大体ここが元凶。
実家に帰る先輩(ホラー劇場)
 単発。
忘れ物するひで
 単発。非字幕系。
 この時期のサブ耳リスペクト系はもっと評価されるべきと、私はそう言いたい。
右曲がり兄貴
 各話完結4本。非字幕系。


「スマホ規制」

 上にグラフを掲げているが、2017年の最盛期から一転、その後ホラー淫夢は落ち込みを見せていく。
 理由を1つに絞れるものではないだろう。
 スマートフォンの普及は行きつく所まで達し、ネット人口が単純増加し続けた段階の終了、大本のニコニコ動画自体が2016年末をピークに破滅的な人口流出を継続、社会全体の流れとして商業化・収益化を軸とした素人創作文化の蚕食と解体。

 そうした中ニコ動独自の動きとして、2018年頃から淫夢動画全般に暗い影を落とすのが、いわゆるスマホ規制、実際としてはPC以外全てのデバイスを対象とした、検索・ランキング・広告等に対する規制の出現である。
 特にBB先輩劇場というものは扱う対象が裸の男性素材であり、有名どころと言うべき作品の大半は当然これに該当した。

 仮に2020年にスマホで「怪談金玉袋」と検索した場合、出てくるのは関連動画ほか荒らしの動画のみで、何一つ本編へは辿り着けない。 
 それまでの視聴者であれば手を尽くして視聴もするだろうものの、新規の人口流入はほぼ停止とならざるを得ず、世代的なギャップも形成されていったことだろう。

 2019年あたりからはデバイス規制対策も広く行われるようになり、これ以降で数字を伸ばしたシリーズは、基本的にそれに取り組んでいる作品だ。

 ただこれもなかなか大変な話であって、便利使い出来ていたはずのBB群の価値下落からスタートし、物語の面白さに繋がらない部分へコストを払い続け、それでいてかつてほどの反応は得られない。
 淫夢動画を取り巻く環境というのは、そういうものである。


2018 - 2020  26

 基本的に落ち込んでいく時期だが、2020年に関してはコロナ禍による余暇時間の増加によるものか、ある程度の増加に転じた。

 2018
怪談幽霊袋
 3話完結中編。
 野獣と関西チャラ男ペアという異色の作品。
【ゾッとする淫夢】
 各話完結3本。
 ミステリー淫夢の有名作者であり、やはり見せ方が上手い。
平野店長が語る怪談
 各話完結6本。
 平野氏がツイキャスで語った内容をBB劇場化した一作。
黒い人影を視たMUR
 単発。非字幕系。
怪談茱玉袋
 長編シリーズ、未完。
 前後編でまとまっている『神奈ヶ淵』パートだけは見るべき。
怪談絶望袋
 各話完結2本。
 巧みな人物描写と迫りくるホラー演出が光る。
殺人現場を目撃してしまったひで
 単発。非字幕系。
 短くも濃厚。
ほのぼのマジメ君劇場
 単発。
 ほんへと上手く絡めた形の、傑作ガチホラー短編。
クリアできないゲームを買ってきたおじさん
 単発。
ブタ所
 単発。
 金玉袋のレインコート兄貴、短編作品の中では最も好みに感じた。

 2019
鬼刃☆
 単発。
 飴玉袋のケツホルデス兄貴の遺作、2つの時代が交錯しつつ進行する。
妙な階段を登る先輩
 単発。
 現在視聴できるのはコメつき再うp版のみ。
怪談声令和袋
 長編シリーズ、未完。
 名前の通り令和改元と同時に始まった一作。
 ネクデカと肉おじゃのセット運用、肉おじゃの縁者としてのくりーふ、といったあたりは、後世に引き継がれたテンプレと言えよう。
湖音怪覧
 各話完結3本。
 OPで示したキャラが登場しないまま終わった感じなので全体像が掴めないのだが、第1話と第2・第3話だと結構毛色が違う。
夜間警備空手部
 単発。非字幕系。

 2020
怖淫夢
 長編シリーズ、進行中。
 演出に優れ、2020年以降で最も評価の高いシリーズ。
 後編投稿されたら一度時系列順でも見ていきたい。
怪談言霊袋
 2話完結中編。
 ひでの配役が特殊。
神経質な先輩
 単発。非字幕系。
未納マン兄貴
 各話完結14本。
 序盤はギャグ色強め、中盤以降は感動路線がメインと言えようか。
 空手部メンバーのキャラ付け、力関係はかなり好み。
真夏の夜の悪夢
 各話完結6本。
淫夢霊異記
 長編シリーズ、未完。
 コメつき再うpのみではあるが、投稿最終話までの範囲で綺麗にまとまっている。
怪談ケツ舐袋
 実質的に単発。
『春休み、旅行へ行く空手部』
 単発。
 怪奇譚のネギマ兄貴。
踏切に肝試しに行く先輩
 単発。
こうじの体験談
 各話完結4本。
おりろ!・・・おりたな.horror
 単発。
 まだきれい兄貴は他にもホラー作品複数あり。


「クッキー☆」

 まずはBBクッキー☆劇場全体の推移について。

10,000再生超。

 2017年に図抜けたピークを形成し、2018年もある程度その勢いを保っていた。
 2019 - 2021年にかけては落ち込みつつも安定的に推移していたが、2022年からは底が抜けたように純クッキー☆のBB劇場は縮小。
 2021年以降では積極的な「淫ク☆」化を推し進めるような形で、一定の視聴人口を確保していると言えようか。

 そしてホラー淫夢内でのクッキー☆に関して。

 第1段階は2012 - 2016年頃であり、クッキー☆キャラの利用はかなり稀な頃。
 そもそもとしてタグ「ホラークッキー☆」が機能していなかった時期と言え、純クッキー☆作品ながらホラー淫夢タグを使用、のような例も多く見られる。
 第2段階は2017 - 2020年頃であり、怪談飴玉袋のヒットとそれに伴うクッキー☆キャラ起用の拡大期。
 タグ利用から見ていくと、メインとなる題材がどちらかを決めて「ホラー淫夢 + クッキー☆」と、「ホラークッキー☆」のみ(怪談新こえ袋)、で使い分けていた頃と言えようか。
 例外にあたるのが怪談声令和袋であり、「ホラー淫夢 + ホラークッキー☆」両タグを併記、この時期において一般化はしなかったが、その後リレー期頃からはよく見られるようになった。
 第3段階は2021年以降であり、夏のホラー淫ク☆リレー企画を軸としたBB劇場再編の時代。
 ホラー投稿の有無に関わらず投稿者をかき集めて組織化、比較的に視聴人口基盤が維持されていたホラー淫夢を選択し、リソースを集中的に投下する体制を構築し、一定の成果を挙げたと捉えるべきか。


2021 - 2024前 37

 デバイス規制が緩和され、スマホであってもアプリ版の場合は検索等に表示されるようになり、淫夢動画の再展開が進む。
 ただ2021年のみは一時的浮上が得られつつも、BB劇場全体としては退潮傾向が止まらず、ホラー淫夢比率のみが増加しているような状態。
 ニコ動の機能としては「いいね」が追加されており、このあたりからマイリスト利用が顕著に減少。

 2021
淫夢背霊録
 実質的に単発。
【ホラー淫夢】死んだ先輩に会った遠野
 単発。
赤紙が届いた先輩.gekijo
 単発。
迫真怪異叙耳詩
 長編シリーズ、未完?
 ホモビ男優達に服を着せ、全体的にスタイリッシュにまとめ、オカルトバトルという方向性を形作った一作。
 迫真や怪異などをタイトルに持つフォロワーを多数生み、20年代において最も大きな影響を与えた一作と言えよう。
禍淫夢
 各話完結12本。
 これだけYoutube発。
怪談誰之袋?
 長編シリーズ、進行中。
マティアス兄貴
 各話完結11本。非字幕系が多め。
 ホラー淫夢wikiを再稼働させ、最も充実させた管理人。
HG兄貴
 各話完結3本。
除霊屋じゅんぺい
 長編シリーズ、未完?
怪談魑魅袋
 各話完結9本。
語られた怪談
 各話完結3本、進行中。
なつのさんシリーズ
 各話完結4本。
怪談百玉袋
 各話完結が……これもうわかんねえな。
怪談新影袋
 長編シリーズ、進行中。
 随所にホラー淫夢作品ネタがちりばめられている。
怪奇幻異譚
 長編シリーズ、進行中。

 2022
ショートショート淫夢BB劇場「やぶホモ」
 単発。
KMRの鼻先
 単発。
 怖淫夢のホステク兄貴。
怪談私だけ何の面白みもない袋
 長編シリーズ、進行中。
淫ク☆ホラー劇場
 各話完結4本。
ホラー淫夢 誰も知らない私だけの秘密
 単発。非字幕系。
集合住宅に住む先輩
 単発。非字幕系。
【ホラー淫夢】トンネルの怪
 単発。
指をさす人
 単発。
怪談珍珍袋
 長編シリーズ、完結。
『幻の池』を探しに行った先輩たち
 単発。

 2023
連れションに行く先輩
 単発。
YUY兄貴
 各話完結22本。
 Youtube限定の動画はどうなったんですかね……。
3分で見れるホラー動画
 各話完結2本。
怪談頭陀袋
 各話完結6本。
街灯を見た先輩
 単発。
怪談梦幻袋
 3話完結中編+。
怪談白玉袋
 各話完結3本。
どぶろ兄貴
 各話完結5本。
依談淫夢 上に昇る
 単発。
 新影袋のボルガッシュ兄貴。
怪談「ルームシェアをしたDIYUSI」【ホラー淫ク☆】
 単発。
しーくりっく兄貴
 総集編。

 2024
怪談うっひょ~袋
 各話完結3本。

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