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引きの営業

インドネシアで生産スケジューラというソフトの営業をしていますが、このソフトは知名度が低いため費用対効果をイメージしにくく、相手が否定から入ってくるとまでは言わないものの、だいたいがマイナスからのスタートになります。

『生産計画の部分しか出来ないのにそんな高いんだ』

日々こんな風に言われていれば営業トークも卑屈になりがちです。

ところが生産スケジューラには、高額な生産管理パッケージシステムにも出来ない2つのことが出来ます。

(1) Forecastに基づいて人員・機械・金型・トローリーなど生産資源の月次から日次のレベルで負荷計算をする

(2) 確定受注に基づいて1の制約条件を考慮した日次の生産スケジュールを作成する。

実際のところこの2つこそが製造業の生産管理業務のコア部分にあたると言っても過言ではなく、本来なら『それを生産管理パッケージよりもゼロ一桁安い金額で導入できるんで滅茶苦茶評判いいんですけど知らないんですか?』『圧倒的にコスパいいのに、こっちやらないなんて珍しいっすね』くらいの言い方してもおかしくないわけです(実際はもっと丁寧な言い方しますが)。

ただ私は生産管理パッケージ導入の成否はマスタと在庫の精度だと考えており、これらの情報が正しくなければ生産スケジューラの導入も難しいというのが前提の話です。

中国に『鶏を叩いて犬を叱る』という鶏が可哀そうな故事がありますが、生産スケジューラの場合は若干あてこすりが入った営業、よく言えば引きの営業をします。