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インドネシア語と日本のローマ字

インドネシア語の書き文字

インドネシア語は、オランダ語の影響えいきょうを多く受けていたそうなので、単語も文法規則ぶんぽうきそくも英語やヨーロッパ系の言語と同じだろうと思っていました。
しかし、いくつかのインドネシア語の単語を見ていると、もともとあった話し言葉に、アルファベットで書き文字を付けた語の方が多そうです。

日本語で話し言葉を文字にする場合は?

日本語の場合は、アルファベットよりもずっと昔に漢字が伝わったので、話し言葉を書き言葉にするときに漢字を使いました。その後、漢字から「ひらがな」や「カタカナ」が生まれました。

近年では、人や物の名前を外国の人にも読めるようにアルファベットを使った表記(ローマ字)で表すこともできるようになりました。
この「ローマ字」表記は「あ・い・う・え・お・・・」の音をアルファベットを使って 表現します。
例)「田中⇒TANAKA」「東京⇒TOKYO」

「日本」や「紙」など、外国ですでに呼ばれていたり、翻訳ほんやくできたりする語は、「NIPPON」「KAMI」と書かずに「Japan」「Paper」と英語に合わせて表記することが多いです。

インドネシア語と日本語の似てるところ

このように、「話し言葉で聞こえる音をそのままアルファベットで表す」という点で、インドネシア語と日本語は似ていませんか?
いちばんよくわかるのが、
Coffee(英語)は 今では、「カフィ」のように聞こえると思いますが、
当時の日本人からしたら「コーヒー」と聞こえ、そのまま「コーヒー」とカタカナで書いたため、ローマ字で書くと「Kohi」になります。
インドネシア語でも、おそらく、外国から「Koffie(オランダ語)」が伝わってきたときに、聞き取った人が「コーピー」と聞こえたのがそのまま習慣となって、文字で書いたら「Kopi」になったのではないでしょうか。
Coffee(英語)
Kohi(日本語【ローマ字】)
Koffie(オランダ語)
Kopi(インドネシア語)

どうでしょうか?ほとんどは私の想像ですが、合っているような気がしませんか?こういった、歴史的な側面からみても、言語っておもしろいなと思います。

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