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夏の帰り道、徒歩20分を救うもの

小学生の頃、コーラが好きでよく飲んでいた。
時が経つにつれ、炭酸飲料よりも水やお茶を好んで飲んでいた。
時たま炭酸を嗜む程度であった。


約10年後、、、
社会人3年目の現在、再び炭酸ブーム到来。
きっかけは仕事終わり。

私は鉄道関係の仕事をしており、
出勤して駅に泊まり次の日の朝に帰宅するという勤務体系で働いている。
泊まり勤務の時は、睡眠時間は大体3時間半程である。

仕事が終わると、眠たい思いを抱え、最寄り駅から徒歩20分の自分の家へ帰る。
夏場の帰り道は、暑さと眠さで倒れそうになるほどフラフラだ。
家に着くと着くで、と閉め切った部屋、熱気が籠った部屋が待ち構えている。

考えるだけで恐ろしい、、、
そうだ、途中の道にあるスーパーに立ち寄ろう。
そして冷たい飲み物を買おう。
今の私を救ってくれるのは、冷たい飲み物しかない。
たしか、家の冷蔵庫には何もなかったはず、、、
たまにはカルピスが飲みたい。
あぁせっかくなら炭酸水で割ってみようか、家の水は冷えていないし。

家に着くと想像していた通りの、熱気が籠った部屋がお出迎えしてくれる。
急いで買ったばかりのカルピスの原液に、強炭酸ウィルキンソンの炭酸水を注ぐ。
氷はあったかな。
身体が炭酸を欲している。早く飲みたいよ。

ごく、ごく。
生き返るとはまさにこのことである。
涼しい部屋で飲む炭酸も美味しいけれど、
フラフラの身体を何とか保ち、暑い部屋で飲む手作りカルピスソーダ。
数十分前の自分の選択は間違っていなかったと確信する。
はぁ、仕事をがんばってよかった。
手作りカルピスソーダが何倍にも美味しく感じる。
身体に染み渡る感覚さえするのである。

それ以降、夏場は仕事から帰宅するとカルピスの原液に炭酸水を割って飲むのがお決まりのルーティーンになった。
強炭酸を選ぶことと、原液は薄めで割ることにしている。
というのも、ほんのり感じる懐かしいカルピスの甘さと、目が覚めるような炭酸水の主張を感じるのが好きであるからだ。

今年の夏は救われました。
これからの夏もどうぞよろしくお願いします。





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