#2 ビジネスアーキテクチャって何だ?

昨日はIPAの「DX推進スキル標準」に位置付けられた「ビジネスアーキテクト」から、ビジネスアーキテクチャとは何かについて紐解きました。
結果としてビジネスアーキテクトに求められるスキルが、立場によって様々であることに言及しました。

「DX推進スキル標準」で規定されているビジネスアーキテクトは、目的とするDXの推進とその結果の全てに対して責任を負うという、非常に高度な知識とコミュニケーション能力などの高いヒューマンスキルを持つ人物像でした。
もちろん、実施する施策の規模にもよりますが大きなプロジェクトになると、ビジネスアーキテクトチームとして取り組むイメージになるでしょうか。
蛇足ながら「DX推進スキル標準」にはビジネスアーキテクト以外に、デザイナー、データサイエンティスト、ソフトウェアエンジニア、サイバーセキュリティの4つの役割(類型)が規定されています。この計5つの類型でDX推進を行うことになります。

もう少し「DX推進スキル標準」のビジネスアーキテクトの”お仕事”について考えてみます。「DX推進標準スキル」にはビジネスアーキテクトの役割として「デジタルを活用したビジネスを設計し、一貫した取組みの推進を通じて、設計したビジネスの実現に責任を持つ」「関係者をコーディネートし、関係者間の協働関係の構築をリードする」の2つを規定しています。
さらに、この2つの役割を「新規事業開発」「既存事業の高度化」「社内業務の高度化・効率化」というロールにおいて発揮することとしています。
また3つのロールごとに数十の必要となるスキルが必要な理解レベルと合わせて指定されています。その結果、「新規事業開発」と「既存事業の高度化」ロールではそれぞれ16個の重要業務スキルが、「社内業務の高度化・効率化」では3つの重要業務スキルが指定されています。
ここで言う重要スキルとは、ビジネスアーキテクトが中心になって活動すべきスキルのことです。ちょっとヤヤコシイですが正確に述べると次のようなカテゴリに分類されています。a.高い実践力と専門性が必要  b.一定の実践力と専門性が必要  c.説明可能なレベルで理解が必要  d.位置づけや関連性の理解が必要  z.役割や状況に応じた実践力が必要 となっており私が重要スキルと位置づけたのはこのうち「a」と「b」のものです。

これらの定義された役割が、具体的にどのようなものなのかは次回から考えて行くことにします。


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