試験対策のいろいろ【言語学編🗣】
前回、闇雲に書いてあげた東京外大3年次編入の体験記が思いのほか反応をいただけて、とてもびっくりです😅
今回は編入試験の対策について、私が使用した書籍を中心に、その本の使用目的や勉強法、いつ頃行っていたか、などを残していこうと思います。
追記
対策のすべてについて書こうとしたらものすごく長くなってしまったので、今回は1次審査である書類審査(志望理由書)を作成する際に使用した書籍等だけを取り上げて「言語学編」としました、、、;;
私の専攻言語である朝鮮語と専攻地域の文化などに関する対策は、次回以降の記事にまとめたいと思います!
事前情報(試験を受ける前の私のスペック)
在籍中の大学
九州にあるグローバル大学
編入志望大学・学部
東京外国語大学 言語文化学部 朝鮮語科
志望ゼミは地域コースではなく、超域コースの言語学系のゼミ
志望理由書を書くためのいろいろ
編入対策塾について
編入対策をするにあたって、対策を始めた7月中旬ごろに1度、中央ゼミナールという編入等の対策を行なっている塾の無料相談を利用しました。
編入についての知識がまったくなかったので、この電話で東京外大の編入難易度や対策における注意点についてお伺いしました。
それ以外に、編入の対策塾や編入対策講師の方などにお願いしたことはありません(編入を決断した時期が遅過ぎて、利用するにもできなかった🥲)。
ですが、編入を決断するまで就活をしていたこともあり、エントリーシートの書き方などを通して、志望理由書の書き方や、文字を通して熱意を伝える方法などを学んでいたと思います💭
東京外大の第一関門:2400文字
東京外大の編入試験の最初(にしてある意味、最大)の壁は、8月下旬に提出する志望理由書です。志望理由書は以下の4つで構成されています。
志望理由(400文字)
希望指導員の選択理由(600文字)
入学後の学修計画(1000文字)
学修のために必要とされる言語能力をどの程度有するか(400文字
合計で2400文字。
多いように感じますが、編入後に学びたいことやゼミ(卒論)について、しっかり調べて書こうとするとちょうどいいぐらい(もしくはちょっと少ない)量です。
私が東京外大を選んだ理由は、これまで学んできた韓国語を生かしながら言語学が学べる大学、という条件に当てはまったからです。
ですが、言語学についての素養もまったくない状態からのスタートだったため、志望理由書に取りかかる前に、まず「言語学」という学問についての知識が必要でした。
そこで利用したのが下に紹介する書籍たちです📚📚
言語学
入門(教養)レベル
まず、言語学にまったく触れたことがない人たち向けの本を読みました。
一番初めに読みはじめました(7月18日〜20日)。
編入を考えた理由が言語学を学びたいだったのですが、自分が考える「言語学」が本当に「言語学」と呼ばれるものなのか、ということを確認するために読みました。
著者の黒田先生が、言語学のざっくりとした様子を、大学で教えられている経験などと関連づけて書かれている本で、とても読みやすかったですし、世間一般の言語学のイメージとの違いもわかりやすく書かれていて、当時の自分には最適でした!
『はじめての言語学』を読み終わった後、次に読みはじめた本です(7月20日〜31日)。
言語学の基礎的概念(ラング・パロール、シニフィエ・シニフィアン…)から各分野(形態論、意味論…)を広く浅くさらえる本です。
広く浅くさらえるので、言語学という学問全体像を大まかに把握するのにはいい本です!が、1つの広く浅くなので、説明が簡略化され過ぎている部分もあり、まったく知識がない私がこの1冊だけで本の内容をすべて理解するのは難しい部分がありました…😥
そもそもこの本は大学の授業の教科書として使われることが多いようで、ある程度知識がある人から、補足的な説明がある前提で書かれているのかな、感じます。
上に書いたように『言語学入門:これから始める人のための入門書』は、独学で1冊に書かれているすべてを理解するのには説明不足に感じていました。
そこでこの本を並行して読んでいました(7月22日〜31日)。
この本を選んだ理由は、上の2冊を読んでいて「言語学ではソシュールっていう人が有名で偉いらしい」と感じたからです(理由が頭良くない笑)。
並行して読んでいた&『言語学入門』の説明不足に感じる部分を補う目的で読んでいたこともあり、全部は読んでいません(すみません!🙇🏻♀️)。
基礎レベル
『言語学入門』と『ソシュールと言語学』の後に読みはじめました。この本は二次試験の日(10月29日)まで毎日読んでいましたし、多分試験日までに2周半ぐらいしてます。
本当は次に書く『言語学 第2版』を読もうと思っていたのですが、8月頭の私には難し過ぎたので、こっちを選びました(難しかった理由は↓に詳しく書いてます)。
『言語学入門』と同じような形式で、言語学の様々な分野を幅広く紹介してくれている本ですが、『言語学入門』よりも各分野の説明が細かく、各分野に属する領域についても説明があるので、「こういう系の領域はこの分野に入るのか」と、言語学の研究領域のグループ分け(?)階層分け(?)ができました💡
この本はノーテーションがびっしりで、勉強した感が一番でている本です✨
中級(以上?)
上に書いたように、『言語学入門』を読んだ後、8月1日から読もうと準備していたのですが、難しくてギブしました、、、。
難しく感じた理由はいくつかあって
書き方が論文調(この時点で読む気が・・・)
章・節立てが馴染みがない
『言語学入門』とのレベルの差が大きい
だと思ってます。
論文調の文章であることで、ただでさえあまり知らない学問分野の文章を読んでいて頭を使うのに、さらに頭の体力を消費している気分で、読むモチベが維持できませんでした・・・・。
さらに、この本を読もうとしていた8月1日の時点で私が読みんでいた本が『言語学入門』だけに等しかったので、本に記載されている情報量や学問分野の領域体系などがあんまりない状態でした。
そこでこの本に挑戦しようとしたので、あまりにもレベルの差が大きく、本の内容に付いていけず断念…という感じです😢
この記事を書いている12月時点で読んでいるのですが、内容自体はすばらしいので、ある程度知識が付いたと思ったら読んでみるのをオススメします!
私の場合、対策開始が遅かったこともあって、対策にこの本は使えなかっただけなので、、、。
卒論関連
この項目では、志望理由書を書くにあたって必要になってくる、卒論に関する部分を勉強するために使用した本です。
なので、あんまり参考になる人はいないと思いますが、自分の備忘録&もしかしたら参考になるかもしれない可能性に賭けて書いておこうと思います。
ちなみに卒論関連に関しては、論文を読むことの方が多かったです…📚論文をここにあげることもできるのですが、そうすると10本近くの論文を紹介しないといけないので・・・。
卒論のテーマが決まりはじめたごろに読んだ(見た)本(7月31日ごろ)。
卒論テーマが社会言語学の領域で研究されていることが多いと知ったので、社会言語学ってどういう学問なのか知るために読みました。
でも、卒論テーマに関連する部分しか読んでいないので、ここに書くのはあんまり適切じゃないかもしれませんね…😅
卒論テーマが第二言語習得論の領域で研究されていることが多い(非常に多い!)ので、第二言語習得論の入門書として有名なこちらの本を読みました(8月3日〜)。
この本も二次試験の頃まで読み続けて、2周はしていると思います🥸
第二言語習得論についてまったく知らない人でもわかりやすい内容になっていて、義務教育を日本で受けた人なら必ず知っている英語を第二言語習得の題材にしているので、自分の体験の内省として想像しやすくて、とても面白い本でした🥰(←多分自分が興味ある分野だからそうなだけかも)
自分の卒論テーマにドンピシャの本が日本語ではない(自分調べ)ので、泣く泣く読んだ。
一応、この分野の入門書的立ち位置の本なんですけど、英語得意じゃないし、言語学という分野も自分にとって新しいこともあり、言語学用語の英単語も全然わかんないし・・・でめっちゃ苦労しました😫
結局、未だに全部読めてません😭
↑にある本にも出てくる本。
結局、未だに全部読めてないのですが、卒論テーマに関する論文を読むとほぼ確実に参考文献に載っている本なので、多分卒論書くまでに読まないといけなくなる本、、、。
むずかしい、、、😱😱
おわり
今回の記事は、自分が東京外国語大学への編入に向けた対策の際に読んだ言語学関連の本をカテゴリー別に紹介しました。
書いていて、自分こんなにたくさんの本をよく読んだな、と思いました。
読書家の方からすればどってことない量かと思いますが、この本を今在籍している大学の中間や期末のレポート・テストや課題と並行して読んで勉強していた、という事実に我ながらちょっと驚いています。
対策を始めたのが明らかに人より遅かったことが明白だったので、殺気立って勉強していたから、この量をこなせたんだと思います。
編入を少しでも考えている方は、本格的ではないにしろ、少しずつ関連書籍を読んで知識をつけておくことをオススメします…😅
次回は専攻言語・地域対策(朝鮮語・朝鮮半島)に使用した書籍と勉強法を紹介したいと思いますので、もしよかったらそちらもご覧ください👓
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