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QueerEye日本編をみて感じること

11月1日からQueerEyeの日本編が配信開始となった。
Fav5が日本にいるという情報から半年以上、待ちに待っていた。

QueerEyeはFav5という様々な分野のスペシャリスト5人組が依頼された人物を1週間で変えていくという番組。
私は初めて観た時から5人の虜となった。
彼らはたくさんのポジティブな言葉をくれる。ネガティブな感情を全て取り払ってくれるような。
彼らがゲイであることは特別なことではないが、
マイノリティであることがしばしば生きにくさやうまくいかないと感じる原因となり、そこに寄り添えるのは、ゲイというマイノリティとして生きてきた彼らなのだと思う。
(現代でLBGTQはマイノリティでは無くなりつつあるが、少なくとも彼らが育ってきた時代では受け入れられるのは容易ではなかったと思う。その内容は本編でも触れられている。)

彼らによってスタイルを変え、髪形やメイク・スキンケアに気を遣い、自分や家族・友人達の為に料理をし、居住環境を変え、原因を突き止め前向きに生きられるような心を取り戻していく。
QueerEyeでは依頼者とFav5がたくさんの会話をする。本人が持っている考えや好きなこと、どう生きたいか、等。
それに対してFav5は今までを否定するのではなく、こうしたらもっと楽しい・美しい・もっと良くなる、という言葉を返す。

今回日本編が始まり、冒頭に文化や考え方の違いがあるから気を付けたいという話があったが、
特に印象的だったのは1話目で、「この年で好きな恰好や派手な服装をしていると周りに良く見られない」という依頼者に対して、
タンは「どういう意味か分からないので説明して欲しい」と言った。
日本では周りにどうみられるか・周りと違っていないことが重要であることがよく分かる部分だったと思う。

自分の考えがあっても、それを抑制する言葉や目線が気になって、いつの間にか自分を押さえつける言葉たちが自分の考えのようになってしまうことはよくあると思う。
自分には自分の人生を楽しむ権利があり、他の人の人生の方が意味があるなんてことは無いということをFav5は伝えてくれる。

一週間で何が変わるのかと思うかもれない、けれど私たちは言葉が欲しいのだと思う。
人間は良くも悪くも一言で変わると私は思う。何気ない言葉で原因でいい方向にも悪い方向にも向く。それを自分の中でどう消化していくか。
Fav5のポジティブな言葉たちは奥底にある自分を押し上げてくれる。観ているだけで幸せな気持ちになる。

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