見出し画像

能力を発揮する脳力。(HND)

空港の雰囲気が好き。

全体的にウキウキしたエネルギーが満ちていて、解放感がある。

第2ターミナルの地下1階にある千疋屋でフルーツジュースを買うのが、ささやかな楽しみ。

りんごジュース。激ウマ。


飲みきってから保安検査を通過するので、ジュースのために早めに空港へ行く。

楽しい時間ではあるのだけど、出発ゲート前で搭乗案内を待つのは少しストレスを感じる。

なので、今回初めてラウンジを使った。
めっちゃ静か。紙をめくる音がうるさく聞こえるくらい静か。

もっと早く使いたかった。


新聞をめくる音で気付いたけれど、静かな空間の中でガサガサ音を立ててしまうと、周りから「うるさい」という意識が集まってくる気がして、肩をすくめてしまう。

気がするだけなので本当かどうかはわからない。でも、勝手に申し訳なくなってしまう。

固める反射が残存していると、周りから責められいるように感じやすい。

こういうことが、生活のあらゆる場面で起きる。

真冬の早朝、車を走らせる前にフロントガラスの解凍とエンジンを温める目的で暖気運転をする。北海道の真冬は夜明けが遅い。まだ寝ている人に迷惑じゃないかと申し訳なくなる。

運転するときは道路幅が狭くなっているので、対向車線に迷惑にならないように端に寄りすぎてスリップしそうになる。

雪で駐車の線が見えなくなってしまった駐車場で車を停める時は、隣の車と距離を空けすぎて駐車スペースを取りすぎないように、かといってよりすぎない距離感を意識しながら駐車する。

職場で「隣の車、めっちゃ幅寄せして停めてきた。誰の車?」なんて話を聞こうものならトイレにいくふりしてこっそり駐車場を確認しにいく。

いちいち「今から暖気します!お互い様なので許して!」と言って回るわけにはいかないし、対向車線の車に「私運転下手だから、頼むな。」とも言えない。

駐車にミスったら「悪意はないんだよぅ・・・。」と言いながら謝ることはできるが、多分次からはその車の隣に停めないようにわざわざ誰も止めないような場所に車を停める。

こんな調子で色々気になるので、仕事が終わるころにはぐったり。×5連勤やぞ。命がいくつあっても足らん。

これが通常モードだった時はなぜこんなに疲れているのかわからなかったし、何が原因なのかもわからなかった。

気にしすぎなんだろうけれど、気にしないようにできるなら気になっていないわけで、自然と気になるものを意思の力で感じないようにねじ伏せるのだって限界がある。

天職コンサルタントの梅田幸子さんから「固める反射が活性化した状態は戦場にいるような感じ」と聞いたことがあるが、まさしくその通りだと思う。

あらゆることに細心の注意を払って死線をかいくぐり、ミカサのような面構えのnobaeがつくられてきた。

私はガサガサうるさいタイプだ。
ラウンジの中でも荷物を出したりしまったり音を立てていた。

不思議と周りのことが気にならなかった。

音を立ててもその場の全員が気にするわけじゃないことを信頼していて、気になった人には「ごめん遊ばせ」ってサラッと謝れる感じがした。

隣の人のキータッチ音に意識が入ってしまって今していることに集中できなかったり、集中しすぎて他のことをシャットアウトしてしまうことがないなんて、そんなことあるんだ・・・。

てか、それが普通なの!?

私は体力貧弱マンだと思っていたけど、仮に体力が1Tあっても固める反射と原始反射というOSがストレージの8割を占有していたら、残り2割でTikTok的視覚情報アプリとか、Voicy的聴覚アプリなんかを稼働させるんだから、そりゃすぐにフリーズするよな。

やば。反射、やば。

能力があるとかないとか、そういうことじゃないのよ。

OSの容量を減らして、アプリをさくさく動かせるようにしたいよねって思いながら帰路についた。

はー。楽しかった。

能力は脳力。

この記事がお役に立ちましたら、サポートして下さると嬉しいです。天職部の書き起こしがはかどります。また、現地参加や他の研修参加費に使わせていただきます。