スマッシュが速い選手にある身体の特徴
バドミントンの試合で相手を圧倒する強力な武器、それがスマッシュです。
スマッシュの速さはプレーヤーの実力を象徴し、多くの場面で勝敗を分けます。では、スマッシュが速い選手にはどのような特徴があるのでしょうか?
今回は、速いスマッシュを打つための要素を3つに絞って紹介します。
1. 股関節と背骨(胸椎)の伸展力
速いスマッシュを打つ為には、股関節と背骨の伸展力が重要です。
▫︎伸展力とは
背中側(お尻)の筋肉が収縮し、身体全体を反る動作のこと
強力なジャンプ力と安定した踏み込みに必要なのはもちろんの事ですが、スマッシュに必要な力を効果的に発揮できます。
特に股関節と胸椎の伸展力は、スマッシュの速さに直結する腕の振りの速さの源となります。
2. 最大の力を発揮するまでのスピードの速さ
スマッシュの威力は、最大の力を発揮するまでのスピードに依存します。
分かりやすい様に音で表現すると、ギュゥーッ。ではなく、ギュッ。という力の使い方です。
どちらが速いかが明確に想像ができると思います。
さらに、短時間で最大の力を発揮するためには、脱力が不可欠です。
筋肉がすでに緊張した状態では、収縮の動きが制限され、力の伝達が効率的に行われません。
筋力トレーニングと共に、プライオメトリクスなどのトレーニングを取り入れることで、短時間で最大の力を発揮する能力を向上させることができるでしょう。
▫︎プライメトリクスとは
ボックスジャンプやジャンピングスクワットなどの筋力と爆発力を高めるトレーニングのこと
3. 抵抗の少ない回転力
効率的なスイング動作には、抵抗の少ない回転力が求められます。スイングの際に体の回転をスムーズに行うことで、エネルギーのロスを最小限に抑え、強力なスマッシュを実現します。
よく耳にする「体の軸」がここに繋がります。
今回重要なのは頭のてっぺんから骨盤の下まで通る縦軸を意識してみましょう。
縦軸は腕の振りの速さや体幹の捻りに影響します。
デンデン太鼓をイメージすると分かりやすいでしょう。
まとめ
スマッシュが速い選手には、股関節と背骨(胸椎)の伸展力、最大の力を発揮するまでのスピードの速さ、そして抵抗の少ない回転力という三つの重要な特徴があります。これらの要素をバランスよく鍛えることで、スマッシュの威力を最大限に引き出すことができます。日々の練習でこれらのポイントを意識し、練習に取り組んでみてください。
今回は以上です。
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