東京経済大学バドミントン部リーグコラム(24): 学生からの声11
2024.04. 学生からこんな質問があった。質問者は男子部員2年生だ。
質問
ラウンドのクロスカットやスマッシュを改善してから、フォアのスマッシュの感触が良くないです。
初見
細身ではあるが身軽で運動能力が優れた子だ。プレー中に派手なパフォーマンスは少ないものの、内面では闘志を燃やしているタイプの子だ。
一方で、身体の効率化や構造の知識が乏しい。能力でバドミントンを頑張っている形だ。
ラケット感覚はとても良いものを持っている。知識も入れ込んであげたい。ならば技術指導よりも言語教示の方が良いだろう。
身体が今こうなっているから上手くいかない。こう変化を付ければ身体はこうなる。と言う様な言葉で詳細に説明し、あとは本人の感覚に合うか合わないかを確かめる。この繰り返しだ。
一緒に考えた事
フォアからのショットは身体全体を『回す』事で強打を生み出していた。ラウンドを改善した事でフォアの身体の大胆さが失われてしまった様だ。
しかし、フォアを回す動作に戻した場合、ラウンドがまた悪くなってしまうだろう。
◆腕の力を使える様にしよう◆
肘の固定
一流選手のオーバーヘッドストロークは、肘がストップした所から回内運動が生まれる。
この事を理解する為に、ネット前ギリギリに立ちネットに触れない様にシャトルを投げてみる。
身体を回す事が癖になっている為、回転に頼らず腕だけでシャトルを飛ばす練習だ。
説明前は向こう側コートの半分くらいしか飛ばなかった。
肘の固定の説明後は、向こう側コートのバックラインまで飛ぶ様になった。腕の力を強く使える様になったのだ。
この感覚でフォア側ストレートスマッシュを打たせてみた。感覚を試しながら何本も打たせる。最終的には、なかなか良い感じに変わって来た様子だ。
この調子でレギュラー争いに加わってもらいたい!
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