東京経済大学バドミントン部リーグコラム(39): 1部昇格への構想
5/12を以って2024春リーグと入替戦の全日程が終了した。
2部で好成績を収めた事。これは素直に部員達を褒めてあげたい。良く頑張ってくれた。
良いプレー、良い表情、チームの総合力など。
出場出来なかった選手は正直悔しい気持ちもあるかと思う。しかし、それを糧に出来る選手が揃っている。後々の個人戦や東日本、秋リーグに向けて気持ちを作ってくれているだろう。
去年の春リーグで2部に昇格し、秋リーグでは4位。そして今回は準優勝。戦績においては順当に結果を出せていると判断して良いだろう。
しかし、1部昇格へ向けても順当かと言われれば、『全く目処が立たない』が私の正直な感想だ。
学生の努力が足りないとか、私の指導が下手くそとか。こう言った根拠が乏しい言葉でまとめてしまうのは楽だ。しかし、抽象的な言葉は具体的な行動に結び付かない。
技術、体力、戦術、精神のスポーツの基本となる4つの要素から私が感じている事を解説して行こう。
技術について
スマッシュ、プッシュなど1発だけの強打勝負。これなら互角とは言わずとも1部の選手と良い勝負が出来るだろう。問題はヘアピン、カット、ロブ、クリアーなどの柔らかいショットの精度だ。
例えば『カット交互』を真剣に行ったとしよう。ヘアピン、ロブ、カット全てにおいてベストショットを狙いつつ、ラリーも続ける。
今の2部選手は1部選手の半分もラリーを続ける事が出来ないだろう。これはリーグ戦においての試合時間の違いが確たる証拠となっている。
『自分が思っているショットを許容出来る誤差の範囲内で打ち続ける技術』このレベルの差が1部と2部には大きく差があるのだ。
これは練習メニューの内容で解決できる事では無い。
本人がいかに質の高いイメージを持ってシャトルを打てるか。コントロール出来るか。に掛かっているのだ。
つまり、練習の『質の高さ』と『量の多さ』。
この2つを同時に意識した練習がもっと必要と言う事だ。
まずはこのイメージを1部の選手と最低でも同等にしなければならない。
カット交互で言えば、真剣に行った上で10往復ノーミスで出来る様になる事が最低条件だろう。
更に細かく言えば、カット交互の中にもカット、ヘアピン、ロブとショットの種類がある。その中で何のミスが多いかカウントする。
ミスの多かったショットについては改善されるまで毎日200〜300本打つ。こう言った部分強化も必要だろう。
次回コラムでは体力について深掘りして行こう。
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