GP静岡 「37歳おっさん自分をコンサルティングする」 後編

※この記事は2018/12/12に書いた記事となります。

こんにちは。
なんとか失踪は免れました。
風邪も引いたり、イベント、飲みと
思った以上に
時間を使えませんでした…申し訳ねえ。

さぁ記事の価値が無くなりつつあるこのタイミングで
記事アップです。

私の人間像や行動指針について説明した前編。
後半はこの一年どの様な行動をして自信をつけてったか
をご説明できればと思います。

最初にいうとこれをしたからといって必ずしも強くなれるわけではなく、

「こんな考え方を取り入れて少し自分流でしてみよう」

といった行動のキッカケ、参考程度に見ていただくことを推奨します。

「こうしたら金持ちになれた」
「こうしたら営業成績トップになれる」
「こうすることで強くなれる」

とかの本が本当に実行するだけでそうなれるのであれば
世の中金持ちやプロだらけです。

個人的にその様な本を鵜呑みにするのはオススメしません。
その人の成功パターンを一例として置き換えて考えることを
オススメします。

さぁ本題です。

前編ででました

①自分の身の程を知る
②勝ちパターンだけではなく負けパターンとはなんなのかを体験する
③情報を読み解き環境をマーケティング、環境課題を見つける
④環境で勝つ為に自分のレベルで握るべきデッキとはを考える

4つのテーマで自分をコンサルティングし、
徐々に競技シーンで勝てるようになりました。

各説明に入りたいと思います。

①自分の身の程を知る
このファクトが1番重要でかもしれません。
何故なら自分のプレイングが競技レベルで通用するレベルなのか。
自分のレベルが思った以上に低ければこれは相当な訓練が必要です。

どの様な内容でこれをチェックしたか?

「一定期間Tier1デッキで競技大会に出てみる」

です。

前編でも述べた通り私のデッキチョイスはズレています。
その感覚を一切カット。
Tier1デッキの中で自分のプレイスタイルに合ったものは選びます。
※しかし自分が思っているスタイルと現実は違うこともあります。

Tier1を使う理由は
他者が勝ててるデッキを使って勝てないのであれば
●プレイングの問題
●ゲームの勝ち方を知らない
というエラー箇所が極端に判断できるからです。

「Tire1デッキが強いから勝ててんだよ!」

「そんなので勝っても面白くない」
という思考はそもそもの論点がズレるので考えてはいけません。

「勝つこと」と「楽しむこと」は軸が違います。
「勝つことが楽しい」もありますが人それぞれなんで
ベクトルが違うことをあーだこーだ言っても解決になりません。
今の目的は「勝てる様になる為には?」が主軸です。

そして
「Tire1デッキが強い、お前の実力があるわけじゃない」
と言う考えの方に関しても同じです。

視野を広げて物事を考えてみる事をオススメします。

現環境で強いからTire1なんです。
強いのは当たり前。
しかしみんなTire1使ってそれがデッキの力だけで勝てるのであって
実力が必要ないのであれば常勝者、即ちプロは存在しません。

確実に環境理解とプレイングや経験が重要になるんです。
自論があるからプロは存在する。

「Tire1デッキを使ったらプロになれるのですか?」

と自分に問いを出したら
答えは「No」

だから自分の身の程を知る必要があった。
Tire1を使って自分がどの程度のレベルなのかを
判断する機会と期間が必要になったという事です。

結果や印象にバイアスがかからない様にするためで
3ヶ月ごとに振り返りができると尚良しです。

自分は1年ほど競技大会出ながら自分の身の程を知ってみました。
※因みに2017年4月下旬あたりから始めました。

結果、PPTQやちょっとした大会で勝ち越せたり
SEに残れるだけの実績は残せました。
※この期間でも自分が好きだと思ったデッキは
モチベーション維持の為、フリプや競技外大会で使用してます。

Tier1を一定期間使ってみて振り返った結果は

20数年やってるだけ合って

「そこそこは勝てるな。」

というレベル(中の中くらい?)だといことはわかりました。
なので根本的な特訓、修繕はなしという事で少し安心しました。
※多分ここで全く勝てなかったら根幹からゲームを知る必要が
ありそうなのでここでコケたくはなかった。

そして次の工程に進みます。

②勝ちパターンだけではなく負けパターンとはなんなのかを体験する

よくなんで負けたのかなど
反省する方など多く見受けられます。
営業でもなんで成績が悪いのかなど振り返るマネジメントを
強いる会社も多くあります。

こう言った振り返りは重要ですが
実は
「何故目標を達成できたのか」
「何故勝てたのか?」
の振り返りの方が実は重要なんです。
良い方向に結果を出した時、振り返りにかけるパワーって
実は少ないんです。

Tier1を使って勝ててる時こそ
「何故勝てたのか」を振り返るチャンスであり
この次の③の環境課題を見つける布石なんです。
勝ち方を理解しないと勝つために何をすべきかの答えは出てきません。
負けもしかりです。
※マネジメントの話でよく「ばらとれもん」という話で
教育の根幹について話しをしますが説明が長くなるので興味ある
方、連絡お待ちしてます。

もう一つ重要なのは
「勝てば相手は負けになる」
「負ければ相手は勝っている」
当たり前のことですが一つの試合で
勝つ要因、負ける要因の二つを知ることができます。

このチェックは自分が使わないデッキの有利不利を
みる作業で重要になるのでここも意識すべき点だと思います。
(A)「勝つべくして勝った勝ち方なのか」
(B)「負けるべくして負けた負け方なのか」

Aは自分、相手共にのデッキがある程度まわりメタに対しての対策や
プレイングで勝てた場合のことを言います。

Bはその逆で、ある程度デッキは回ったがメタ、並びにプレイングで
負けた時のことをさします。

該当しないのは

事故って勝った(負けた)。
カードに偏りがが出てデッキ本来の動きができてなかった。

などです。
どれも負ける言い訳にしかならない時があるので
相当辛口に評価して自問自答すべきかと思います。

「あれが引けてれば勝ってたのに」

などは結果論なのでこう言う場合は

「しょうがねえ!次頑張ろう」

と切り替えて次を目指すべきだと思います。

それに過去は変わりません。
※正直トップ8 SEの試合終了時もこんな気持ちでした。

このA、Bを体感し現環境の勝ちパターン、
負けた時の相手の勝ちパターンを
振り返り答えを探し出します。

③情報を読み解き環境をマーケティング、環境課題を見つける

年に数回の情報誌に載るグランプリ情報やデッキ情報を楽しみにしていた
昔と違い今は日々情報を仕入れることができます。
その多くの情報を読み解き、何故そのデッキが好業績を残せたかなど
イメージし自分の経験の「勝ちパターン」と
プロ、もしくは好業績者の「勝ちパターン」を擦り合わせます。
擦り合わせることである一定のキーワードが見えていきます。

今期は極端にキーワードが偏ったので今期の話を中心に
説明しようと思います。

私が見出した今期の課題は
もはや当たり前なんですが

「呪禁」

です。

環境初期、BGが流行り途中から
「殺戮の暴君」が大活躍します。

そしてまさかの
「絶滅の星」の活躍

青単
URドレイク
ニヴ4積みジェスカイコントロール
ビックレッド

いろいろなデッキが出ましたね。

当たり前の事ですが
ヤバイ対処不能なクリーチャーor置物が場に残ること、
即ち負けなんです。

それを捌き切るか。
捌ききれずに負けるか。

が勝敗のポイントなんですが

「呪禁」は「捌く」行為を限定的なものにし
「捌きたいけど捌けない」状態に持ち込むことができる
強みがあります。

「呪禁」を使う側は捌きにくいフィニッシャーを押し付けて勝つタイプ
そしてジェスカイコントロール、ビックレッドなどは「捌く側」に
まわり勝つタイプ

例外として白単、ボロス、セレズニアもありますが
呪禁vs捌くもの
二つの構図に落ち着きました。

「汎用性が高く安定しているものに頼りやすい」
という日本人特有の人種メタもよみ、
メタ環境の大きなズレも起きることはないと結論。

この二つの構図を出し抜くことが勝利のカギとテーマづけし
最終的にどんなデッキを握るべきなのか考えました。

④環境で勝つ為に自分のレベルで握るべきデッキとはを考える

自分が今期回したデッキは
最初期URウィザード(孤光入り)

11月24日まではスゥルタイ(BGタッチ青かな)
https://deck.hareruyamtg.com/ja/deck/185407/show/

25日〜GPはゴルガリでした。

何故にスゥルタイ?と思われるのですが
これは私の悪い癖と腐ってもゴルガリ崩れ、勝てるときは勝てる。
後は負けパターンだけでも環境理解ができそうだったから
使ったというのが理由です。
※誘導記憶喪失が使いたかっただけ

結局、11月23日の段階で
勝ちに対してのパターンがしっくり来ず

「こりゃ勝てねーな」

と判断してゴルガリに変更。
後、後々書きますがどうしても入れたかった
ソリューションカードがあったのでそれを入れるためには
2色が適当だったんです。

多くの大会に出ましたが
暴君を見ない日がないくらいと言っていいほどです。

体感4割はBGが占めると予測。
他のデッキ相性的にも偏りがない。
今風の言葉で言うと

「丸いが板」

といったとこでしょう。

そして今回の課題である

「呪禁」

想定4割のミラー
潜水絡みのジェスカイ、青単

をどう出し抜くかなんですが

「探知の塔の二枚刺し」

が答えでした。

スゥルタイのリストを見ていただいた方ならわかると思うのですが
当時から探知の塔は入ってました。
流石に3色なんで一枚刺しです。

この頃から呪禁を消す快感メリットを
十二分に感じてましたが1枚刺しでは
余りにも引きムラがありソリューションとしては
不安定なものでした。
3色でも無色ランドの弊害は余り感じなかったので
2色にしたらもう一枚足しても大丈夫だろう。

と言うのが根拠でした。

「黒黒がでねーよ」
「ぜってー事故るよ」
「探知の塔は弱い」

と非難轟々でしたが
使ってない人に話しは気にしませんでした。

BG使ってて思うのは多くの場面で場に残ってるカードは

緑のパーマネントなんです。

だから緑を削らなければ盤面はなんとかなるんです。
そして土地で不安だった時の探検での有用なカードの「損切り」は
容赦なく行う。
この方向性だけである程度の土地基盤は整えられます。

有用なカードを損切りできず負けていくBGをよく見ていたので
BG使いは徹底した方がいいと思います。

しかも探知の塔を入れるだけでレシピを
大きく入れ替える必要がないと言う利点が
出ます。

土地をいじるだけで元々強いデッキ構成で
半分くらいのデッキに有利が付くんなら儲けもんです。

2枚は自分の感覚では
「ゲーム中、中盤くらいで1枚は引けるカード」
と言う認識の枚数です。

1枚のカードで問題を解決できるとは思いませんでした。
「絶対に出し抜く!」為には引かないと意味がありません。
だからその為にできる限り枚数を入れる。
その限界値が2枚です。

それとスゥルタイを何度も回してる自分には2色構成のランドの中に
無色ランド2枚にしたことで「絶対事故る」と言う人の
感覚が全くわかりませんでした。
スゥルタイでの過酷なマナ基盤でのプレイが
相当な自信になり2枚構成を後押し、
このランド構成を生んだのは過言ではありません。

捌く側のデッキはどうすんのかと言うと
コントロール、ビックレッド系は
プレイ時に早めのデッキ把握と
手札のリソースをギリギリなところまで
温存することでなんとかなるのでこれは
「感」と「プレイング」で
なんとかすることにしました。

結果、

●赤白アグロのとてもいい動きに対応できず負け
●赤単アグロ相手に2戦とも土地が止まる

以外の試合は全部勝つことができました。
そしてほぼ7割、探知の塔でまくった試合でした。
流石に自分以外の呪禁は許さないスタイルのBGは
流石に強かったです。
※前日に探知の塔を1枚入れている人が少しいるとの
情報を仕入れサイドにトロフィーを増やして
一枚刺しの探知の塔を入れてる人もメタったくらいです。

ゴルガリは場に出た暴君二枚を探知の塔を引きこみ
喪心二枚で葬ったり、ドヤ顔で青1マナ残しで出たニヴを
出された次のターン、手札にあえて残した探知の塔設を置、
チュパ蔵で葬る形でまくったりなど
「勝つべくして勝つパターン」を再現できた、
勝因はコレです。

中身が強くない分、出し抜くポイントで有利を見つける。
対応力のあるデッキチョイスと環境の課題解決が
この成績を生んでくれました。

少しでも勝ちに向かいたい動きが結果を出せた瞬間です。

結論
どんなにおっさんでも、いくら弱いプレイヤーでも
素直に自分のプレイングを見直すことで
勝ちパターンを導き出すことは可能。
実践、実感による独りよがりではない
実績がでるパターンを元に問題解決方法を定義、
デッキ構築することである程度の結果はだせる事が
実証できました。

すげー長文かつ
最終的には何言ってんだろと思いながらこれ書いてます。
諦めずに順序を踏んでコツコツ練習する事で
グランプリなどで結果を出すことは夢ではないというのと
強くなりたかったなら負けても文句を言わず自分を
見つめ直せという自戒の念を込めてこの文章を
残します。

何度も言いますがコレをしたら強くなる訳ではないのです。
何事にもそうですが自分を成長させる為のキッカケとして
一つのパターンとして読み終えていただけることを
願っています。

後編を待ってはいなかったと思いますが
風邪や仕事を言い訳にアップが遅くなって
大変申し訳なかったです。

年明けにすぐ環境が変わります。
また自分を見つめ直しながらマジックを楽しんでいきたいと思います。

駄文、長文でお目汚しの文で恐れ入ります。
ご拝読ありがとうございます。

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