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月の光のようなあなたへ

あなたに出会ってからのことを思い返すと、今でも夢の中にいるような気持ちになる。
画面の、海の、向こう側にいるあなたに、私のことを微塵も知らないであろうあなたに、私は多くの変化という贈り物をもらった。

あなたに出会ったことで、ほんの少し背筋が伸びて視界が広くなった。
自分の趣味に誇りを持つことができるようになった。新しい趣味も増えた。今までは億劫だったことにも挑戦する勇気をくれた。
今までの私からは想像もつかないような経験をたくさんした。ひとりで旅行ができる存在になれるなんて思っても見なかった。

あなたは私にとって神様や救世主のような人には違いない。けれど、私はあなたのことを崇拝しない。
なぜなら、あなたは私と何ら変わらない、一人の20代の青年だから。雲の上の人ではあるけれど、幻想上の人物ではないから。
この世に実在する一人の人間として、私はあなたを敬愛している。

深夜、ひとりぼっちの窓辺に差し込む柔らかい月の光のようなあなたへ

あなたの言葉が、何度私の背を叩いたか。何度私の頬を撫でたか、数えきれない。私に向けられた言葉でなくとも、あなたから届く日常のひとかけらが、どれほど私の人生を前向きにしてくれたことか。

あなたの瞳が、何度私の心を揺さぶったか。あなたのまっすぐで曇りなく、それでいて時折憂いを秘めた焦茶色の瞳を見ると、私の心は簡単に早鐘を打つ。私達に向ける慈しむような優しい瞳も、彼らに向ける兄であり弟である厳しくも柔らかな眼差しも、容易に私の感情を揺らすなんてあなたは知らないだろう。

この言葉はあなたに届かない。届かなくていい。私の存在なんて知らずに、好きなことに一直線なあなたのままでいてくれたら、そしてそのまっすぐな姿を少しでも見せてくれたら、私はそれで幸せだ。

生まれてくれて、アイドルになってくれて、私の世界に現れてくれてありがとう。
おいしいものたくさん食べてね。たくさんの幸せが訪れますように。ずっと大好きだよ。

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