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私と母が認知症一人暮らしの伯母と暮らすことに決めた経緯

私の母には、お兄さんとお姉さんがいます。
お兄さんは私の伯父、お姉さんは私の伯母。二人とも一度も結婚しておらず独身。

祖父は私が中二の時、祖母は2009年、そして伯父は2016年に亡くなりました。
伯父は亡くなる直前、母のところに早朝訪ねてきて、「○○のことたのむな」みたいなことを伝えて帰ったそうです。それに、なぜだかわからないけど近所の写真館へ「遺影」に使うような写真を撮りにいってるんです。
その時はすでに伯母はアルツハイマーになって数年、記憶や物忘れについてはかなり進んでいましたが、まだまだかろうじて会話はできていたし、要支援レベルの状態でした。
伯父の訪問があってから間もなく、伯父がなくなったことを伯母の家の近隣の親戚から知らせを受けます。
電話番号もわからないし伯母もわけがあまりわからない状態なので私たちに伝えることもできないので、親戚が交番を辿って辿って、やっと当時私と母が住んでいた家にたどり着いてくれた、というわけです。
伯父は長年患っていた病気が原因で亡くなりました。
今思えば、伯父は自分の死期を無意識に感じていたのかもしれません。

その後三年間くらい、母が伯母のところへ通いますが、食事を作って持ってったり病院へ連れて行っても薬が飲めないので仕事の休憩時間まで使ったり(当時母は働いていました)、いよいよ母も限界が来てしまい、仕事を辞めてしまいました。

そこから私も一緒に暮らすことも後押しして、母は伯母と一緒に暮らすことに踏み切りました。

私もよくそんな決断できたねって言われますが、もともと私も自分の家がなく(まぁいろいろありまして)、いろいろなところを転々としながら最終的に母の住む賃貸に一緒に住んでいたタイミングでの出来事だったので、持ち家に住めることになるし、まぁいいか。とポジティブに考えることができたからだと思います。

ただ、これがもし、伯父が元気な状態で一緒に同居は無理でした。
要は、「死ぬ順番」というやつです。
伯父はめちゃくちゃ巨漢で、亡くなったときもなかなか体が入る棺桶が見つからないというくらいの大きな、重たい男性です。
この伯父がもし将来的に介護が必要な状態となった場合、どうでしょう。
起こすことすら一苦労、バランス崩したら最後、つぶされてしまいます。
起こすどころか、食事、移動や移乗、着替えやお風呂、下のお世話。
今現在伯母(めっちゃ細くてちっちゃい)に対してやっている内容をそんな大きな男性に対しては絶対に無理です。
しかも、アルツハイマーの状態の伯母と合わせてみていくなんて絶対に絶対に絶対に無理。

だから、伯父が先に亡くなったのは、自然の流れとも受け取れるのかなとも思いました。
せめて私や母の負担が増えないように、伯父が先に逝く。
そしてその伯母も、ボケた祖父、祖母の世話を仕事をしながら家で世話をし続け、最後を看取りました。伯父も一緒にいましたけれどね。

そんな家庭環境が普通な母は、やはり今回の伯母のことも自分がみないとって考えに至るのはすごく理解できます。そして抱えるんですね。

母は情弱です。

だから私は、使えるサービスや助成金、制度などをたくさん調べあげ、母の負担を軽くできる「私なりの方法」を探しまくっています。

ちなみに、日々のお手伝いだってちゃんとしてますからね!家で仕事するスタイルにシフトしたのだって、いつかはこういう日がくるから家で仕事できるように学ばなきゃって、数年前からいろいろ勉強して準備して構築したんですから。

ただ、フリーランスってやっぱ大変です。

会社って、ありがたいですよ。

まぁ、この辺はいろんな角度からの見方によって意見が様々あるので、どの会社にも当てはまることではありませんが、社会保障だけは手厚いですからね。

働き方は自由にできる分、たくさん工夫しまくってもがいていこうと思います。

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