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若い人にtricotを見てほしい3つの理由

tricotがまた面白いライブをしようと画策している。

位置付けとしては2023年に開催した秘蜜/蜜着ツアーのファイナルなのだが、特筆すべきはこのチケット。

「若い人たちが初めてtricotを見るきっかけになれば良いなという思いをこめたチケット」¥1,000

通常チケットが¥5,500円のところ、19歳以下なら無条件で¥1,000でライブが見えてしまう。
値下げ率でいうと脅威の82%OFF!!

もはや投げ売りである。

自分が10代だったら間違いなく買ってるのに!!
布教用に友人分含め数枚買うのに!!
と思いつつ、年齢には抗えないので間接的な布教の意味もこめて今回は若い人にtricotをオススメする理由を3つにまとめてみた。

①音楽通な感じを出せる

tricotの音楽はマスロック、オルタナティヴロックに分類されると言われている。
(言われているというのはここらへんの解釈は人によって異なるので、めんどくさいから断言はしない)

特徴はWikipedia先生を引用するとこんな感じ。

変拍子を多用し展開の予測できない独特でスリリングな楽曲に、きわめてJ-POP的な歌メロを乗せる構成となっている。 耳から離れない中毒性の高いポップなサウンドと、力強くも可憐で繊細なボーカルが絶妙にマッチしている。 それをまさに「爆裂」と言う言葉が相応しい激しいライブ・パフォーマンスで披露する。

Wikipedia

まぁ、だいたい合っている。
個人的に付け加えると個人的には女性3人の綿密なコーラスワークが唯一無二の魅力だと私は思っている。

さて、ここで10代のバンド好き(特にJ-ROCK好き)な方に問いたいのだが、あなたが好きなバンドでマスロックに分類されるアーティストはいるだろうか?

少なくとも10代の頃の私はそんなバンド知らなかった。
私の周りのバンド好きにももそんなやつはほとんどいなかった。

でもごく稀に、自分の知らないインディなバンドを薦めてくれる友達がいたりして、その人はなんか通っぽくてカッコよく見えたた。

そう、tricotは雰囲気的にバンド好きにとって玄人感を醸し出せる存在なのだ。
友達にtricot好きなんだ!って言うとちょっと音楽通な優越感に浸れるはず。

もちろん玄人感があっても好きな音楽じゃなければ意味はない。
でも安心して、基本の音楽性はPOPだし、楽曲の幅がめちゃくちゃ広いから。単純拍子の曲も実は結構あるから。
10年以上やってるバンドだけあって楽曲数も100曲を超えていて、きっとアナタの好きな曲が見つかるから。

あともう一回いうけど¥1,000でライブ見れるから
見てみてなんか合わないなーと思っても¥1,000だから!

サブスクぶん回すのもいいけど、tricotの真骨頂はライブなので、騙されたと思ってまずはこの希少性の高い音楽を¥1,000で体感してほしい。

②ファンを飽きさせない突飛な企画

ライブというコンテンツはある程度の型がある。
アルバムのツアー、対バン企画、周年ワンマンなどなど。

違いは何かというと主に演奏される曲とグッズだろう。
そう考えるとライブというコンテンツ自体にあまり大きな違いはない。
観客は基本的にライブを見て、感じて、レスポンスして楽しむ。

ただtricotの場合はちょっと違う。
少々頭のおかしいライブを定期的にやる。

直近のあたおか企画は以下。

コロナ禍を逆手に取った、声出し、拍手、SNS共有禁止ライブ

コロナで海外ツアー行けなくなったから、行く予定だった海外の時間に合わせて、早朝(夜中)に日本でライブしてそれを配信。
(一部のライブは観客のSNSアカウントでライブ配信させる)

リハーサルから打ち上げまでファンを入れて、撮影させて、その素材を有効活用するライブ

な?ちょっと頭おかしくね?

観客がある意味、普通にライブに参加できないのだ。
激しい曲を演奏してるのに声はおろか拍手もできなかったり、電車の止まった深夜にライブ会場になんとかして向かったり、ライブをしっかり見たいと撮影したいの感情の狭間で揺れ動いたり。

とにかく、いままで体験したことのないライブの楽しみ方が体感できる。
そして、ライブが終わるたび、毎回思う。
普通のライブって最高だな!って。
(もちろん普通のライブもいっぱいあります)

ちなみに今回の1,000円チケットがあるライブは上記の秘蜜と蜜着の全国ツアーverのツアーファイナルにあたる。
なので、昨年、ツアー内でファンが撮った写真や動画がライブ内で色々使われるらしいので、きっとtricotならまた面白いことを画策してくれるであろう。

③若さでライブを掻き乱してほしい

これはオススメする理由というか、個人的な願いである。
今年でtricotは結成14周年にあたる。
結成当初20歳だった人も34歳、男性であれば立派なおっさん、女性であれば妙齢の女性になっている。

そう、ファンの高齢化である。
(まぁ、上には上がいるので30代で高齢化ってどうなん?というツッコミは置いといて)

高齢化によってどんな影響があるのか。
誤解を恐れずに言うと、近年のtricotの現場は昔に比べると少々おとなしくなったと思っている。
もっと端的にいうとモッシュ・ダイブが昔と比べるとほぼなくなった。

これはtricotの楽曲自体がメンバーの年齢と共に大人びてきたというのもあるし、コロナの名残りというのもあると思う。
そういった要因に引っ張られつつ、私含めた高齢化したファンは空気を読み出したのではないだろうか?


結果、99.974℃のMVに映るようなぐちゃぐちゃな客席状態は今、あまり見られない。

もちろん直近のtricotのライブもめちゃくちゃ楽しい。むしろ、直近でリリースしている楽曲はモッシュ・ダイブにそぐわない曲の方が多い。
でも、踊れる!歌える!!楽しい!!!

ただ、初期の代表曲パニエさんや99.974℃がライブで演奏されると、客席がぐちゃぐちゃになってた頃のtricotもよかったよなぁと思う時がある。
(これは賛否両論あると思うけど、少なくとも私はそう思ってる。)

個人的にモッシュ・ダイブは計画的にやるものではなく、ライブで上がりきったテンションとそれを煽る演者によって偶発的に起こるものだと思っている。
(モッシュ・ダイブを趣味にしてる人は計画的にやってるだろうけど)

ただ大人になると考えるのである
ライブでテンションが上がっても、
あれ?今日のライブってそもそもモッシュ・ダイブして大丈夫?周りの人に迷惑かけない?あれ、そもそもここまで滾ってるの俺だけ?tricotもavexでホリプロだからな、もう飛んだらアカンかな?

そんな大人が今のtricotの現場は多い。
そして、私もその1人だ。

だからこそ、そんな大人の対応をぶっ壊してくれる若い人に是非、tricotのライブに参加してほしい。
そして、良い意味で現場を荒らしてほしい。

(繰り返しになるが、別に今のtricotのライブを否定しているわけじゃないし、モッシュ・ダイブを推奨しているわけではない。
あと、オフィシャルにモッシュ・ダイブ禁止のお達しがきたらその時は空気読んで!)



というわけで、若い人にtricotを聞いてほしい、ライブに来てほしい理由を3つにまとめてみた。

2024年1月26日現在、まだチケットあるっぽいんで、今回のnoteで少しでも気になった方はお早めにお買い求めを!


ここまで読んでいただいた方、本当にありがとうございました。

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