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【不可視の事実】 エリザベス女王が死去、今後10日間の予定は「計画:ロンドンブリッジ」

■ 2022年9月8日
CNBC:Queen Elizabeth is dead: Here are the plans for the next 10 days

【知性】
エリザベス女王が死去「今後10日間の予定:ロンドンブリッジ」はこちら


イギリス・ロンドン。
70年以上にわたって英国を統治したエリザベス二世の死去に伴い、英国は喪に服し、少なくとも10日間は厳粛な式典が行われることになった。

銃による敬礼、国中で鳴り響く鐘の音、何百万人もの人々が敬意を表するために集まるなど、

周到に準備された綿密な計画を目撃した人は、世界中のどこに住んでいてもほとんどいないだろう。

バッキンガム宮殿関係者への事前説明によると「ロンドンブリッジ」と名付けられたこの女王葬の計画は何年も前から練られており、

新国王の継承から国民の喪の期間、女王の葬儀、長男チャールズ(73)の戴冠式まで、国民にとって不確実な数週間を演出するものであるとのこと。

行動計画ヘッダー


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【1日目】
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英国は現在、女王の葬儀まで続く公式な国民的喪に服している期間である。

スコットランドのバルモラル城でエリザベスが亡くなった瞬間から、チャールズは正式にブリテンおよび北アイルランド連合王国の君主、さらにオーストラリアやカナダといった英連邦諸国の国家元首となったのだ。

新国王は、リズ・トラス首相と会談し、声明を発表し、国民に向けたテレビ演説を収録し、金曜日遅くに放送される予定であり、多忙を極めている。

悲しみがあふれ出すことが予想されるため、バッキンガム宮殿の外には、一般市民から花やその他の賛辞を送るためのスペースが確保され、その後、隣接するグリーンパークの指定献花場に集められる。同じくロンドンにあるバッキンガム宮殿とセントジェームズ宮殿、そして1000年以上にわたって英国王と王妃が暮らしてきたウィンザー城では、数千人が弔辞帳にメッセージを残すと予想されている。

ウェストミンスター寺院のテナーベルとセント・ポール大聖堂のグレート・トムは、正午から1時間、ロンドン上空で鳴り響く予定。また、スコットランドのエジンバラ城とロンドンのハイドパークでは、エリザベスの生涯の各年にちなんで、10秒に1回、砲撃が行われる予定である。

ウィンザー城では、19世紀のクリミア戦争でロシア軍から奪取したセバストポリの鐘が、エリザベスの生前1年ごとに1分ずつ鳴らされる。公式の建物には半旗が掲げられ、ロンドンの国会議事堂広場とモールには黒い縮緬と房飾りのついた国旗が飾られる。セント・ポール大聖堂では感謝の礼拝が行われるが、新国王は出席されないと思われる。

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【2日目】
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女王の遺体は、スコットランドの首都エディンバラにある女王の住居、ホリルードへ移される。

枢密院(現職、元職の政治家、裁判官で構成され、君主に助言する委員会)のメンバーが、新国王の宣誓とスピーチを聞く。Ascension Councilとして知られるこの会議は、今回初めてテレビで放映される予定。

また、新国王が率いる英国国教会の最高聖職者であるカンタベリー大主教も出席する予定。国王の宣言を受けて、ハイドパークでは王立馬術隊による41門の砲撃が、ロンドン塔では名誉砲兵隊による62門の砲撃が行われる。

華やかな演出のひとつに、儀式用の曲(ファンファーレ)が鳴り響き、1484年以来王室に伝わる紋章職であるガーター王がセントジェームズ宮殿のバルコニーからチャールズを新王に任命することを宣誓する。

その後、王室音楽隊が国歌の第一節を演奏するのだが、この国歌のタイトルが新しくなった。

「God Save the King(神よ、王を守り給え)」


この時点で、公共施設の国旗が一斉に掲揚される。

■ 余談
これが件の極秘計画「ロンドン・ブリッジ」
そして暗号「ロンドン橋は落ちた」の実行部分の一部か・・・盛大すぎて凄い。2022年9月、まさに今、この計画が実行に移される期間に入る。

参考:世界の極一部の人しか知らない暗号「ロンドン橋は落ちた」

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【3日目】
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エディンバラのセント・ジャイルズ大聖堂で、王室メンバーが出席して礼拝が行われる予定。

チャールズは、ホリールードとも呼ばれるスコットランド議会で、スコットランドのニコラ・スタージョン第一首相と会談し、21門の銃による敬礼で迎えられると予想されている。

ウェールズのカーディフ城、スコットランドのエディンバラのロイヤルマイルにある記念碑「マーカットクロス」、北アイルランドのベルファストのヒルズボロー城では、英国内の町や都市が独自の宣言をしてファンファーレを奏でる。

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【4日目】
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女王の棺は、セント・ジャイルズ大聖堂を車で出発した後、列車に移され、一晩かけてゆっくりとロンドンへと向かう。

新国王とカミラ夫人は、ロンドンのウェストミンスターにある国会議事堂の間にあるウェストミンスター・ホールで、弔辞を聞くことになる。

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【5日目】
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棺はロンドンに到着後、車でバッキンガム宮殿に運ばれる。

国王はベルファストを訪問し、ヒルズボロ城と聖アンナ教会を訪れ、国内を視察される予定。

エリザベスの遺体がウェストミンスター・ホールに運ばれる際、個人的に敬意を表するために並ぶと予想される何千、何百万という人々は、国会議事堂に隣接しテムズ川沿いにある小さな緑地、ヴィクトリアタワーガーデンで列を待つように招待される。

エリザベスの遺体をこの仮安置所に移すことの重要性から、現在、完全なリハーサルが行われている。

『完全無欠のリハーサル』


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【6日目】
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エリザベスの遺体は、バッキンガム宮殿からウェストミンスター宮殿まで、銃砲車の行列で運ばれる。棺にはロイヤルスタンダードがかけられ、その上にベルベットのクッションに乗せられた皇室の王冠が置かれ、その後、新国王が登場する予定。ウィリアム王子とハリー王子は、彼女の他の子供たちや王室のメンバーとともに、徒歩で後に続く。

国会議事堂のエリザベス・タワーにある巨大な鐘、ビッグベン(タワーと鐘の名称は一般に混同されている)は、ハイドパークでの砲撃とともに、行列の間、1分間隔で鳴り響く。

棺はウェストミンスター・ホールに運ばれ、短い礼拝の後、エリザベスはその後5日間、武装した衛兵のもとで安置されることになる。現在、ヨーマン・オブ・ザ・ガードとその他の軍人による継続的な警戒が始まっている。

何十万人もの人々が、毎晩の15分間の清掃を挟んで24時間体制で、通り過ぎたり、敬意を表したりするための準備がなされているのである。

■ 余談
ジョージ6世の時の計画暗号「ハイドパークコーナー」
私はその時、生まれていないので伝聞でしか計画実行の様子を知らないが、今回の「ロンドン橋」も、ウエストミンスター、棺の運搬、国民の動向と統率etc...と、まさに聞いている通りではないか。規模だけでなく綿密さも凄すぎる・・・当然だが、宮殿と王室は計画通りに実行するつもりである。

エリザベス女王の父、ジョージ6世、戦時中の指導者、ウィンストン・チャーチルの遺体が安置されているこのホールは、11世紀以来、英国の公的生活の中で重要な役割を担ってきた。

■ 参照
https://www.parliament.uk/about/living-heritage/building/palace/westminsterhall/

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【7日目】
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この日、ウェストミンスター・ホールには、各国首脳が弔問に訪れ始める。一方、バッキンガム宮殿では、新国王が王室関係者と会見する。

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【8日目】
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新国王は正午に、首相に初めて公式に週日謁見する。

これは「ザ・クラウン」をはじめ、テレビや映画の多くのシーンでドラマ化された、政治行政のトップが国家元首に議会の仕事を報告する憲法上の習慣である。

■ 余談
そう言えば、イギリスの名門「ロスチャイルド家」のジェイコブ男爵も、流石にこの9-10日の間は姿を現す公算が高い。ナット氏は今、会社役員として普通に仕事をしている為、見かける英国民もいるだろうが、ジェイコブ男爵の姿も見かけるかもな。

参照:ロスチャイルドと「バーゼルの塔」

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【9日目】
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エリザベスは、死後10日目にして、ウェストミンスター寺院で、家族、英国の有力者、世界各国の首脳が参列する中、正式に見送りを受けることになった。

午前中、ウェストミンスター寺院は、生存するすべての元英国首相を含む、英国および外国の高官で埋め尽くされる。

■ ジェイコブ・ロスチャイルド、参上仕るのか。

午前6時30分(日本時間午前1時)には、最後の参列者がウェストミンスター宮殿に入場し、棺が皇室の王冠、オーブ、セプターをすべて載せて短い旅をする前に、敬意を表することができるようになる。

午前11時(日本時間午前6時)ちょうどに、棺は「無名戦士の墓」で停止し、ビッグベンが1回だけ打ち鳴らされて全国的に2分間の黙祷が捧げられる。


「無名戦士の墓」


ラストポスト、レビーユ、国歌が1時間の葬儀を終え、その後、1.5マイルにも及ぶ行列が棺をバッキンガム宮殿からウェリントン・アーチまで運び、ウィンザーのエリザベスの最後の休息地へと向かわせる。

バッキンガム3


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