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【前提】 グレゴリーH.スタントン 「10 STAGES OF GENOCIDE」

■ 政治学者・大統領顧問 ■
ズビグネフ・ブレジンスキー

ブレジンスキー

『昔は私達が、100万人をコントロールする事は簡単でした。しかし現在では、100万人の一般国民をコントロールするよりも、殺害する方が簡単です。もちろんそれは、直接の軍事力の使用(武力行使を伴うもの)です』

参照:https://youtu.be/X_kG9of7h7s
参照:https://youtu.be/2HA-gM0Yt8Y


■ NWO:前提知識 ■
グレゴリーH.スタントン
「10 STAGES OF GENOCIDE」

グレゴリーH.スタントン
ジェノサイド研究・ジェノサイド予報の分野で知られている、アメリカ・バージニア州「ジョージ・メイソン大学」の元研究教授。


【10 STAGES OF GENOCIDE】

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参照:http://genocidewatch.net/genocide-2/8-stages-of-genocide/

The Ten Stages of Genocide
By Dr.GregoryH.Stanton
CopyRight 2016 GregoryH.Stanton

【筆者から補足】
単刀直入に、今現在、日本含む世界で「何が」起きているのか?
「何が」行われており「何が」起こされているのか?

1:オールド・メディア(TV・新聞など)の情報
2:ソーシャル・メディアの情報と「統制」
3:1に出演する学者、2にて情報提供を行う学者の「発言の違い」

旧メディア側の情報、及び、ソーシャル・メディア側の一部情報の双方を、数多く「考えながら」浴びている場合、大なり小なり真相を知っている・突き止めている場合、あるいは、国際情勢に深く広い知見がある場合、下記に訳すスタントン元教授が示した「10 STAGES OF GENOCIDE」は

『その事象は、どのステージに当てはまるのか?』


その確信度を高める、また、その証拠にすら成り得るソースとなる。現状「10 STAGES OF GENOCIDE」の内容は軽視されており、あまり注目されてもいないが『彼ら』の行動指針の根幹足る1つとなっている為、現在「起こされている」事象の理解においては、極めて重要なソースの1つである。


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【前文】
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ジェノサイドは予測可能ではあるが、得てして10の段階を経て発展するプロセスである。
各段階において、予防的措置がそれを阻止することができる。
その過程は直線的なものではない。
段階は同時に起こるかもしれない。
論理的には、後の段階は前の段階に先立っていなければならない。
しかし、全ての段階はプロセスを通して作動し続ける。

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【Stage-1:分類】
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全ての文化には、民族、人種、宗教、または国籍によって人々を「我々と彼ら」に区別する為のカテゴリーがある。
ドイツ人とユダヤ人、フツ族とツチ族など。ルワンダやブルンジのように、カテゴリーが混在していない二極社会は、ジェノサイドを起こし易いと言われている。

■ 知らない人へ補足
ルワンダ・ジェノサイドに関して

▼対抗策
初期段階での主な予防策は、民族や人種の区分を超え、寛容と理解を積極的に促進する普遍的な制度を発展させ、区分を超えた分類を促進することである。ルワンダでは、ローマ・カトリック教会が、ルワンダ社会と同じように民族間の断絶に引き裂かれていなければ、このような役割を果たすことができたはずである。
また、タンザニアなどでは、共通語の普及が超越的なナショナル・アイデンティティを促進した。このような共通基盤の模索は、ジェノサイドを早期に防止する為に不可欠である。

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【Stage-2:記号化】
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分類に、名前や他の記号をつける。
私たちは人を「ユダヤ人」「ジプシー」と名付けたり、色や服装で区別したり、集団のメンバーに記号を適用したりする。
分類と記号化は普遍的な人間的行為であり、人間性の喪失に繋がらない限り、必ずしも大量殺戮に繋がるものではない。
ナチス支配下のユダヤ人のための黄色い星、クメール・ルージュ・カンボジアの東部地区出身者の為の青いスカーフなど、憎悪と結びついた場合、シンボルは偏狭な集団のメンバーに、不本意ながら押しつけられることがある。

■ 知らない人へ補足
コード・ワード

別名「コード・ネーム」
あからさまな言葉の代わりに「当たり障りのない言葉を用いる」婉曲語。

▼対抗策
記号化に対抗する為に、ヘイトスピーチと同様にヘイトシンボル(ドイツでは卍)も法律で禁止することが可能だ。ギャングの服装や部族の傷跡のような集団のマーキングも、同様に違法とすることが可能。
問題は、一般的な文化的強制力によって支えられていない場合、法的制限は失敗に終わるということだ。ブルンジでは1980年代までフツやツチという言葉は禁句だったが、コード・ワードがそれに取って代わった。
しかし広く支持されれば、記号化の否定は強力なものになる。
ブルガリアでは、政府が十分な数の黄色いバッジの供給を拒んだ為、少なくとも80%のユダヤ人がバッジをつけず、黄色い星がナチのユダヤ人の象徴としての意味を失ってしまったのである。

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【Stage-3:差別】
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支配的な集団が法律、慣習、政治力を使って、他の集団の権利を否定する。
力の無い集団は、完全な市民権、投票権、あるいは市民権さえ与えられないかもしれない。
支配的な集団は、力の弱い集団からその権利を奪う排他的なイデオロギーによって動かされている。

このイデオロギーは、支配的なグループによる権力の独占や拡大を提唱し、より弱い集団の犠牲を正当化する。

排外主義的なイデオロギーの提唱者は、しばしばカリスマ的で、信奉者の憤りを表現し、大衆からの支持を集める。例えば、ナチス・ドイツのニュルンベルク法(1935年)は、ユダヤ人からドイツ国籍を剥奪し、政府や大学への就職を禁じた。ビルマのイスラム系少数民族ロヒンギャへの市民権剥奪は現在の例である。

■知らない人へ補足
ニュルンベルク法について

▼対抗策
差別に対する予防とは、社会における全ての集団の完全な政治的エンパワーメントと市民権の獲得を意味する。
国籍、民族、人種、宗教に基づく差別は非合法化されるべきである。
個人は、その権利が侵害された場合、国家、企業、その他の個人を訴える権利を持つべきである。

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【Stage-4:人間性の剥奪】
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一方の集団が、他方の集団の人間性を否定する。
そのグループのメンバーは、動物、害虫、昆虫、病気と同一視される。
人間性の喪失は、殺人に対する人間の正常な反感を克服する。

この段階では、印刷物やヘイト・ラジオによるヘイト・プロパガンダが、被害者グループを中傷する為に使われる。

多数派のグループは、他のグループを人間以下の存在、さらには自分たちの社会にとって異質な存在と見なすように教えられる。彼らは「我々は彼らがいない方が良い」と信じるように洗脳される。無力な集団は人間性を奪われ、ユダヤ人が死の収容所に入れられたように、名前ではなく番号を付けられる。彼らは、汚物、不純物、不道徳と同一視される。

ヘイトスピーチは、公式ラジオ、新聞、演説のプロパガンダに満ちている。


▼対抗策
人間性の喪失に対抗するために、大量虐殺の扇動は保護された言論と混同されるべきでは無い。
大量虐殺を行う社会は対抗する言論に対する憲法上の保護を欠いており、民主主義国家とは異なる扱いを受けるべきである。地元や国際的な指導者たちは、ヘイトスピーチの使用を非難し、文化的に受け入れがたいものにすべきである。
大量虐殺を扇動する指導者は、海外渡航を禁止され、国外での資金を凍結されるべきだ。憎悪を煽るラジオ局は妨害されるか閉鎖され、憎悪のプロパガンダは禁止されるべきだ。
ヘイトクライムや残虐行為は、速やかに処罰されるべきだ。

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【Stage-5:組織化】
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ジェノサイドは常に、通常は国家によって組織され、国家の責任を否定する為に民兵を利用することが多い(例として、スーダン政府によるダルフールでのジャンジャウィードへの支援と武装が挙げられる)

組織は非公式であったり(インド分割時に地元のRSS過激派が率いたヒンドゥー教徒の暴徒)、分散型であったりする(ジハード主義のテロリスト集団)。
特殊部隊や民兵が訓練を受けて武装することも多い。
武器は国家や民兵によって、しばしば国連の武器禁輸措置に違反して購入され、大量虐殺行為を促進する。

国家は秘密警察を組織し、政治指導者に反対すると疑われる人々を監視し、逮捕し、拷問し、殺害する。


殺人的な民兵や軍の特殊殺人部隊には、特別な訓練が施される。

■ 知らない人へ補足
アラブ系民兵組織「ジャンジャウィード」

▼対抗策
この段階に対抗する為に、大量虐殺を行う民兵組織への加入を非合法化する必要がある。
その指導者は海外渡航の為のビザを拒否され、彼らの海外資産は凍結されるべきだ。
国連は、大量虐殺に関与した国の政府と国民に武器禁輸措置を講じ、ジェノサイド後のルワンダで行われたように、違反行為を調査する委員会を設立し、そのような禁輸措置に違反した者を起訴する為に、各国の法制度を利用すべきである。

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【Stage-6:分極化】
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過激派がグループを引き離す。

ヘイト・グループは、偏向的なプロパガンダを放送する。
ある集団を標的にする動機は、マスメディアを通じて教え込まれる。


異種族間の結婚や社会的交流を法律で禁止することもある。
過激派のテロは穏健派をターゲットにし、中心を威嚇し、沈黙させる。
加害者のグループの穏健派は、大量虐殺を阻止する能力が最も高いので、
最初に逮捕され、殺される。
次に逮捕され、殺害されるのは、標的とされたグループの指導者達だ。

支配的な集団は、緊急事態法や政令を制定し、標的とされた集団に対する全権を認める。
この法律は、基本的な市民の権利と自由を侵食する。
標的とされたグループは、自衛ができないように武装解除され、支配的なグループが完全にコントロールできる様にされる。


▼対抗策
予防とは、穏健派指導者の安全保護や人権団体への援助を意味する場合もある。過激派の資産を差し押さえ、海外渡航のためのビザを発給しないこともある。過激派によるクーデターには、国際的な制裁措置で対抗する必要がある。反対派グループの武装解除には、強力な反対意見を表明すべきだ。必要であれば、彼らは自衛のために武装すべきだ。

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【Stage-7:準備】
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大量殺戮の為の計画が立てられる。

国家や加害者グループのリーダーは、ユダヤ人、アルメニア人、ツチ、その他の標的とされたグループの「問題」に対する「最終的解決策」を計画する。

彼らはしばしば、自分たちの目標を「民族浄化」「浄化」「テロ対策」といった婉曲的な表現を使って、その意図を隠蔽する。


彼らは軍隊を作り、武器を買い、軍隊や民兵を訓練する。

そして、被害者グループに対する恐怖で民衆を洗脳する。


指導者はしばしば「もし我々が彼らを殺さなければ、彼らは我々を殺すだろう」と主張し、大量殺戮を自己防衛に見せかける。
武力紛争や内戦が続いている場合、大量虐殺行為は対反乱戦として偽装される。相手グループに対する恐怖心を生み出す目的で、扇動的なレトリックや憎悪のプロパガンダが突然増加する。
大量虐殺を行う集団の完全な支配を脅かす和平合意や、彼らの完全な権力支配を失うかもしれない次期選挙などの政治的プロセスが、実際に大量虐殺の引き金となることがある。

▼対抗策
準備の予防には、武器禁輸とそれを実施するための委員会が含まれるかもしれない。ジェノサイド条約第3条に基づく犯罪であるジェノサイドを行うための扇動と共謀の訴追も含まれるはずだ。

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【Stage-8:迫害】
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犠牲者は民族的、宗教的な理由で特定され、隔離される。
死亡リストが作成される。
国家が支援する大量虐殺では、被害者グループのメンバーは、識別記号の着用を強制されることもある。
彼らの財産は、しばしば収用される。

時にはゲットーに隔離され、強制収容所に送られ、飢饉に見舞われた地域に閉じ込められ、飢え死にさせられることさえある。

水や食料などの資源を意図的に奪い、徐々に破壊していくのだ。
強制的な不妊手術や中絶によって、子孫を残さないようにするプログラムが実行される。


子どもは親から強制的に引き離される。
超法規的処刑、拷問、強制移住により、被害者グループの基本的人権が組織的に乱用され、大量殺戮が始まる。
ある集団の一部を意図的に破壊するため、ジェノサイド行為となる。
加害者は、このような虐殺が国際的な反応に繋がるかどうかを注視する。
もしそうでなければ、国際社会が再び傍観者となり、次の大量虐殺を許してしまうことを悟るのだ。

■ 知らない人へ補足
ゲットー (ghetto)

かつてヨーロッパにあった「ユダヤ人居住区」
大都市における「少数民族居住区」
招集民族の住む「スラム街」

▼対抗策
この段階で、ジェノサイド緊急事態が宣言されなければならない。
大国や地域連合、あるいは国連安全保障理事会や国連総会の政治的意志を動員することができれば、武力による国際介入を準備し、あるいは、被害者集団が自衛の準備をするための重要な支援を提供しなければならない。
国連や民間の救援団体による人道的支援は、今後避けられない難民の流入に備えて組織されるべきものである。

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【Stage-9:駆除】
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駆除が始まり、やがて法的に「ジェノサイド」と呼ばれる大量殺戮に発展していく。

殺し屋にとっては「駆除」なのだ、なぜなら彼らは犠牲者を完全に人間とは思っていない。


国家が主催する場合、軍隊はしばしば民兵と協力して殺戮を行う。
大量虐殺の結果、集団が互いに復讐し合い、二国間大量虐殺という下降の渦のようなサイクルが生まれることもある(ブルンジのように)。
ジェノサイドの行為は、犠牲者がいかに非人間的になっているかを示している。
すでに死んでいる遺体はバラバラにされ、レイプは相手の集団を遺伝的に変化させ、根絶するための戦争の道具として使われる。
文化的、宗教的財産の破壊は、その集団の存在を歴史から抹殺するために行われる。
「総力戦」の時代は、第二次世界大戦から始まった。
原爆投下は、民間人と非戦闘員の区別をつけなかった。
冷戦終結後に勃発した内戦も、一般市民と戦闘員の区別はない。
その結果、戦争犯罪が蔓延している。
女性や少女に対する集団レイプは、現代の大量虐殺の特徴となっている。
ある種の大量虐殺では、戦闘年齢に達しているすべての男性が殺害される。
完全な大量虐殺では、対象となる集団のすべての構成員が絶滅させられる。

▼対抗策
この段階では、迅速かつ圧倒的な武力介入のみが大量虐殺を止めることが可能。
重武装した国際的な保護を受けながら、本当の意味での安全地帯や難民の避難路を確立する必要がある(安全でない「安全な」地域は、まったく無いよりも悪い)。
国連常備高位即応旅団、EU緊急対応部隊、または地域軍は、ジェノサイドが小規模であれば、国連安全保障理事会から行動を許可されるはずである。
大規模な場合は、国連が承認した多国籍軍が介入すべきである。
国連安保理が機能不全に陥った場合、国連憲章第8章に基づいて地域連合が行動するか、国連総会が平和のための統一決議 GARES.330(1950年)に基づいて行動を承認しなければならない。
2005年以降、国際的な保護責任は、個々の国家の狭い利害を超越している。
強国が直接介入するための兵力を提供しないのであれば、地域国家が介入するために必要な空輸、装備、財政的手段を提供するべきである。

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【Stage-10:否認・否定】
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否定は、大量虐殺の間ずっと続き、常にその後に続く最終段階である。
それは、さらなる大量殺戮の最も確実な指標の一つである。
大量虐殺の加害者は、集団墓地を掘り起こし、死体を燃やし、証拠を隠蔽しようとし、目撃者を威嚇する。

彼らは、自分たちが犯罪を犯したことを否定し、しばしば、起こったことを犠牲者のせいにする。
彼らは犯罪の調査を妨害し、力によって権力から追い出され、亡命するまで統治し続ける。


そこで彼らは、ポル・ポトやイディ・アミンのように、捕らえられ、彼らを裁く法廷が設立されない限り、免罪されたままである。

■ 知らない人へ補足
ポル・ポト (共産主義者)
イディ・アミン・ダダ (ウガンダ第三代大統領)

▼対抗策
否定に対する最善の対応は、国際法廷または国内法廷による処罰である。
そこでは、証拠に耳を傾け、加害者を罰することができる。
ユーゴスラビア法廷、ルワンダ法廷、シエラレオネ法廷、カンボジアのクメール・ルージュを裁く法廷、あるいは国際刑事裁判所のような法廷では、
最悪の大量虐殺犯を抑止することはできないかもしれない。
しかし、彼らを逮捕し起訴するという政治的意志があれば、一部は裁かれるかもしれない。可能であれば、現地での訴訟手続きは、大量虐殺の主要な指導者や計画者でなかった加害者に対する証拠の審理を行う場とし、返還と和解の機会を提供すべきである。
ルワンダのガササ裁判は、その一例である。
司法は、ジェノサイドの事実、それが犠牲者にもたらした苦しみ、加害者の動機、犠牲者の権利回復の必要性について、学校やメディアにおける教育を伴うものでなければならない。

CopyRight 2016 GregoryH.Stanton [*1]

[*1]
米国バージニア州22201、アーリントン、ジョージ・メイソン大学紛争分析・解決学部ジェノサイド研究・予防学研究教授、ジェノサイド・ウォッチ代表

【筆者から補足】
2020年1月以降の報道・情報・事象etc...

『それは、どのステージに当てはまるのか?』
『あの時のアレは、どの段階だったのか?』
『そして今現在は、どのステージなのか?』


この「10 STAGES OF GENOCIDE」は、グローバリスト達の行動指針の根幹足る1つとなっている為、現在「起こされている」事象の理解において、極めて重要なソースの1つである。

■ Twitterを再度再開:悟った人


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