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私はいかにして「2030年 世界で影響力を与える100人」に選ばれたのか。-バックキャスティングプレゼン-

2030年11月12日

今日、皆様の前でお話ができることを非常に非常に嬉しく思っています。

なぜ私がこのように感慨深い想いでいるのかをご説明するには、少し時間をさかのぼらなければなりません。

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今から約10年前の2019年

日本のバランスが限界に来ていました。
教師間のいじめ、教育委員会の組織問題、教員の不足、やまない体罰。
子ども達の自殺を防げず、塾などで多忙化しているのに上がらない国際的な学力。
地方では高齢化で廃校になる中、都心の一極集中で待機児童や詰め込みの教室で時間を過ごす子ども達もいました。今ではもう聞くこともない懐かしい言葉ですが「待機児童問題」がありました。当時は何年も解決できず、働きたいけど働けない人が多くいました。
その一方で、ビジネス界では、労働人口減少で量が圧倒的に足りない状態。時間をかけることができず、働き方改革を何年も取り組みながら、答えを必死に探していました。

大人も子供も学校も社会も東京も地方もビジネスもコミュニティも、みんな頑張っているのに、負のループから抜け出せずにいました。

そんな中、問題を一気に解決するモデルが産まれました。

学校のサテライトオフィス化モデル

2020年

2017年から3年にわたって多くの学校や行政に話をする中、なかなか超えられなかったセキュリティの壁をクリアし、ようやく2020年4月から1校、実証実験が開始されました。

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プログラマーがプログラミングを、デザイナーが美術を、外資系企業が海外との英語交渉を、宇宙企業が物理を教えます。
「社会科見学」などのイベントではなく、日常の中で学校の学びと社会が接続されていきました。

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オフィスワーカーに生徒たちが放課後、カフェを経営。学んだ教科を自分達が即実践し、活用することで磨いていきました。

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磨かれたスキルと本質をとらえる力を持つ子ども達が企業との商品開発や技術の活用について話し合います。将来の主役たちと一緒に議論を重ねることで、企業のイノベーションが促進。

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企業との議論を繰り返す中で、自らITを活用して、価値を作り出す子ども達。

2022年

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学校のシェアオフィス導入から2年。
実証実験が大成功をおさめ、新しい学校の形として、情熱大陸の取材を受けました。
この出演で取り組みが全国に知れ渡り、たくさんの視察を受け、4年かけてついに、、、

2026年

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親の文化資本に寄らず、子ども達が義務教育期間中に地域で様々な大人とつながり、日本のどこの学校にいても世界とつながれる仕組みが完成しました。
学校が地域とも世界とも繋がれるプラットフォームになったわけです。

どの子ども達も地域のセーフティーネットに見守られながら、安心して思いっきり世界に飛び出せる環境が全国で整いました。

2028年

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日本は経済大国から教育大国へ。
特産品や歴史で町おこしをする時代から教育で差別化を図る時代に。

農業に関する企業は世界中から北海道の中学校に集まり、宇宙関係の企業は九州の小学校に集まり始めました。

親はすでにどこでも働けるテレワークのスキルを手にしているので、子ども達の興味関心のテーマで住む地域を選ぶようになりました。
また、世界から多くの子ども達が教育ツーリズムで来日。
1クラスに半分は外国人が当たり前に。

2030年

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そして、先月、念願だった、米経済紙TIMEの世界で影響力を与える100人に選出されました。
昨日、店頭に並び、人気が高く売り切れが続出と聞いていますが、ぜひ書店で探して読んでみてください。

労働力不足も学力低下も地域の過疎化も都内の一極集中も「日本の問題を笑いながら解決した人」として表彰を受けました。

選ばれたことがリリースされた翌日に、こうやって皆様の前で今までのストーリーを私の口から語れることに感慨深く感じています。

10年間、決して楽な道ではありませんでしたが、楽しい道のりでした。

私はイバラの道しか興味がないジャンヌダルクであり、楊 端和(キングダム参照)ですから、固定概念や常識をバッサバッサなぎ倒し、時になぎ倒されることが快感でした。

私利私欲でここまで来ました。
自分を犠牲にしていると思ったことはただの一度もありません。
これからの時代に必要な力は私利私欲(自分の幸せ)を周囲の幸せにリンクさせていく力だと思います。

自分が幸せな状態で、自分が好きな分野で戦うことこそが、一番力を発揮させることができるからです。

2040年に向けて何をしようか今からワクワクしています。
「この世界はこんなにも面白い」それを子ども達に伝えるべく、まだ残っているイバラをこれからも爆笑しながら叩ききっていきたいと思います。

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※写真は実際に今まで私がやってきたプロジェクトのものです。

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