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新しい環境になる子どもたちへ。友達を100人作る理由と方法。

1年前、息子が卒園するにあたり、保育園の謝恩会で子どもたちに話をしたことです。お子さんに対して、または学校などで活用できそうであればぜひ使ってください。できるだけ多くの子どもたちに伝えたいことなので。
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「保育園での思い出は忘れない♪」と歌っていたけど、楽しい想い出や先生や親からの言葉はうまく行っている時はよくわからないかもしれないね。
困った時や迷った時に「楽しい想い出」や「大人の言っていたこと」が初めて助けになるから、思い出してくれればいい。
今は何を言っているのかわからないかもしれないし、忘れてもいいんだけど、聞いてほしい。

「♪1年生になったら~1年生になったら~友達100人できるかな。100人で食べたいな、富士山の上でおにぎりをパックンパックンぱっくんと」
っていう歌知ってるよね。
なんで友達100人作るんだろうね。友達100人いるとどんないいことがあるんだろうね。

小学校はみんなからしたら、冒険に行くようなもの。
冒険って楽しいけど、ちょっと怖いよね。
次に何が起こるかわからない。初めてのことばっかりだから。
蛇が出るかもしれないし、川があって渡れないかもしれないし、真っ暗な洞窟に入るかもしれない。おなかが空いて歩けなくなるかもしれない。
自分一人では不安で動けなくなってしまうかもしれない。

そんな時に一緒に冒険している仲間が
「俺、蛇怖くないから、追い払うよ。」
「私、泳ぐの得意だから向こうに行って様子を見てくるよ。」
「懐中電灯持ってるから大丈夫だよ」
「木登りが上手だから、果物をとるよ」
「料理が得意だから、ご飯作るよ」
といって得意なことや好きなことでみんなが助けてくれる。
そうやって、みんなの得意なことを合わせながら、前に進んでいける。
自分の友達が100人でなくてもいいの。友達の友達も合わせて100人いれば、どんな敵が来ても、どんな大変なことが起こっても、「それ、私得意!僕好き!」って人が必ずいる。
そしたら、「今度は何が起こるかな?誰の力が使えるかな?」ってワクワクしながら前に進める。1人ではできなかたったことがたくさんできるようになる。

もっと言うと、仲間の中に6年生の子がいたら、「それ、僕やったことあるよ」って教えてくれるかもしれないし、60歳のお母さんがいたら、「それが得意な人を知ってから呼んでくるね」って仲間を増やしてくれるかもしれない。外国人の友達がいたら「僕の国ではこういう方法がある」って助けてくれるかもしれない。
1人で全部するのは無理だから。
色んな人にいっぱい助けてもらって、いっぱい教えてもらおう。
そして、いろんな人をいっぱい助けて、いっぱい教えてあげよう。
必ず得意なことはみんなあるから。

友達って「助けて」「教えて」って言い合って、できることを一緒に増やしていける相手のことを言うのだと思う。
みんなは顔も違う、声も違う、得意なことも違う。不得意なことも違う。
自分の得意は誰かの苦手で、自分の苦手は誰かの得意。
自分の好きな誰かの嫌いで、自分の嫌いは誰かの好き。
自分とは違う子とどんどん仲間になっていこう。

みんなが知ってる〇〇レンジャーとかプリキュアとかって仲間がいるよね。
それぞれ性格も違うし、顔も違うし、得意なことが違う。
みんなで力を合わせて戦うよね。
そうやって敵(初めてで不安なこと)を倒すよね。

いっぱい友達がいると、自分が色んなことにチャレンジができる。
そしたら、ドンドンできることが増える。
自分のやりたいことがなんでもできるようになる。なんにでもなれる。
だから、友達は100人でも200人でもいたほうがいい。
直接の友達は5人しかいなくても、その5人には別の友達がいて、そうやって繋がれば一気に100人になる。


でもね。

「あんまり友達になりたくないな」って子も出てくると思うの。
それは普通なこと。大人も「苦手だな」と思う人はいるから。
そんな時はそっと離れてもいい。
100人もいたら、円になっても一列に並んでも一番遠くにいれば話をしなくてすむ。
自分は友達にならなくても、友達の友達で繋がっておけばいい。

絶対やっちゃダメなことは
「あの子嫌いなんだよね」って他の子もその子を嫌いにさせてしまうこと。
その子がかわいそうだからダメというより、自分が困ったことになるからやめた方がいい。
なんでか?

友達100人の中でその子を嫌いな子、と好きな子のグループができるでしょ。
そうすると100あった力が半分になる。

更にみんなが「あの子嫌い」って誰かを仲間外れにしようとすると、どんどん友達が少なくなって、パワーが減って、自分が困った時に誰も助けてくれなくなるから。

自分が嫌でも自分の友達の友達として繋がっていたら、いつか、困った時にその子が自分を助けてくれる。
悪口を言わず、離れる。
これができたら、友達の輪はすぐに100人になる。

お母さんやお父さんは小学校の冒険は一緒に行けない。
みんなには見える敵が大人には見えないこともあるし、みんなには通れる道でも、大人には小さすぎて通れないかもしれない。
もう、お母さんやお父さんが君たちを守ってあげられなくなる。
だから、友達をたくさん作って、強くなってほしい。
みんなで一緒に強くなって、どんどんできることを増やしてほしい。
とはいえ、必ず私たちは後ろでいるから安心して。
お父さんとお母さんはみんなをちゃんと見てる。
自分の子どもだけじゃなく、子どもの友達が困ったら全力で助けるから、卒園式に来ているお父さんやお母さんの顔を覚えておいて。
そして、困った時に思い出して。
どうしたらいいかわからなくて、誰に相談すればいいかわからないときに「そういえば、なんか熱く話をしていた人がいたな」って思い出してくれれば嬉しい。
友達が100人いたら、その家族も自分の味方になるから、すごく大きなパワーになるよね。
心から、みんなのことを応援しています。
卒園、おめでとう。
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★スペシャルサンクス★
イラストレーター:はしもとあや

私の信頼し、大好きなイラストレーターさんです。

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私が編集長を務める未来から考える「バックキャスティング」を科学するメディアはこちらから。


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Backcasting Lab.編集長の尾崎えり子です。(株)新閃力の代表をしています。日常のちょっとしたことを「Backcasting(未来から考える)」ることで面白いアイディアをたくさん生み出したいと思います。
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