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第1回ファーストペソギソアワード2020受賞者発表!!

12月5日、千葉県流山市で新しいアワードが立ち上がった。
その名もファーストペソギソアワード。

アワード立ち上げの背景

私は10年間、ずっと日経ウーマンオブザイヤーを目指してきた。選考委員を探し出して直談判しようとしていた時期もあった。また、Forbes JAPAN WOMEN AWARDにも自薦してきた。去年はフェイスブックで友人たちに「私を推薦してほしい」と堂々と依頼した。

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Business insider Japanはミレニアム世代からゲームチェンジャーを選ぶアワードを去年立ち上げた。ウィキペディアで1983年生まれがマジでギリギリ滑り込みでミレニアム世代に入っていることにホッとした。

しかし、毎年素晴らしい受賞者を見て思うのだ。
「私は10億の市場を作る力はなく、そこにモチベーションもない。大企業を変革していく環境もなく、スタートアップみたいに資金調達するサービスを作る力もない。薄々感じてはいたが、受賞はかなり難しいのではないか」

それを9月頃、仲間たちに相談した。
「今年も私は受賞できない。。どうせ受賞できないなら、そのプロセスもネタにしたいから『100日後に受賞する尾崎』という漫画を描いてほしい」という絶対スベることをやろうとするくらい危ない精神状態に陥っていた。

見かねた仲間たちが「じゃ、自分が選ばれる賞をつくっちゃいなよ。ファーストペンギン賞とか」と言ってくれた。

「めちゃくちゃいいやん!!!!!!!!!!!」ということで、この賞の設立が決まった。

ファーストペソギソアワード2020の概要

「欲に向かって、飛べ」をコンセプトに「自分の欲によって動いた結果の失敗や恥に最大の賞賛と最高の栄誉を与える」を目的としたアワードを設立。

ファーストペンギン賞
まだ世の中の人がやっていない新しいチャレンジを勇敢に行った個人を表彰するもの。

セカンドペンギン賞
ファーストペンギン賞受賞者が選ぶ。ファーストペンギンは飛び込んだ時はただの「変なペンギン」。セカンドペンギンが後に続いた瞬間に「ファーストペンギン」と位置付けられ、ヒーローになれる。
ファーストペンギンに続いたことで、世にそのチャレンジを広げていった功績をたたえたもの。

ファーストペソギソ賞
自分の「やりたい」気持ちで行動したが失敗した子ども達の勇気を讃えるもの。失敗は土で、恥は水。周囲からの称賛は太陽。どんどん手を挙げ、失敗し、恥をかき、称賛されるという循環の中で思いっきりチャレンジしてほしいという想いを込めたもの。

受賞者発表!!!!!

ファーストペンギン賞
尾崎えり子氏

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【受賞理由】
空飛ぶ教室-オンライン修学旅行-を全国で初めて実施し、そのプロセス、資料、デザインのすべてをオープンソースにし、学校関係者が取り組む土壌を作ったこと。

【受賞コメント】
名誉ある第1回目の受賞者になり、非常に光栄です。
空飛ぶ教室は成功しましたが、今年もその5倍くらい失敗しました。
キングダムトーーークでは楊端和の恰好をして、2時間待ち続けたが誰も来ず。

自信満々で開校したシェアオフィスの学校は生徒がおらず、静かに閉校しました。1年間かけて大手企業さんと一緒に準備してきた新規事業がコロナで消滅してしまいました。

プライベートでは息子の野球の試合で子供たちに「お前の母ちゃんすげえな」と言われた過ぎて、緊張でガチガチになり、ミスを連発してしまいました。

一番、恥を書いて成長したのはペコパをやり切ったことです。
これはホンマに恥ずかしく、何度もやめようと思いました。しかし、やり切ったことで一皮むけたと思います。

ファーストペンギンが注目されるのは成功したときのみです。
その前後では何度も凍った海に頭をぶつけ、飛び込んだ海でシャチに襲われていますが、その姿は映りません。

ファーストペンギンが全力で失敗と恥を見せ続けることで、「大人も失敗するんだ。」「こんなことやっても笑われないのか」「笑われる方がむしろかっこいいんじゃないか」と子供たちが思います。

これが心理的安全性の正体です。

私はこれからもドンドン荒れ狂う海に笑いながら「前宙返り4回転半抱え型(飛び込み技C難度)もどき」で飛び込んでいきたいと思います。

セカンドペンギン賞
平川暢 氏(複業教員)

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【受賞理由(ファーストペンギンより)】
空飛ぶ教室を「普通の学校」で「普通の先生」でも実施できるようにする、とセカンドペンギンになることを宣言。


その後、実際に公立高校で海外へのオンライン修学旅行を企画し、シンガポール・香港・ニューヨーク、広島など授業中に行ける形で実施。


すでに、実績はファーストペンギンより積み上げているにも関わらず、常に「僕が始めたことではない」と私を含め周囲の方がたへの感謝を忘れない気持ちはセカンドペンギンの鏡である。私にはできない。だって、自分が目立ちたいんだもん。器がでかいな、とただただ尊敬している。

【受賞コメント】
今回、セカンドペンギン賞をいただき、ありがとうございます。
たまたま僕が始めた風になっていますが、一緒にやっている先生方がいるから実施できています。
オンライン修学旅行は2年後には当たり前になっていると思います。
今年はオンラインに触れるフェーズ、来年は「これをやらなければいけないなぁ」と思う人が5割を超えるフェーズ。そして、再来年はオンラインをイベント以外でも使っていく世界になっています。
今までも「外国語でオーストラリアと繋ごう!」「社会科で北海道と繋いで、生活をみてみよう」みたいなアイディアが出ていましたが、実現するのが難しかった。
しかし、今回の流れで「やっぱりできる」となっていってほしいと思います。
私が思うオンライン修学旅行の良さは「子どもの声で結果が変わる」という点です。
子どもが右に見たいと言えば、現地の先生がカメラを右に向けるし、子どもの興味によって計画も変更します。
それは子ども達がそこにいる意味がある、ということです。
「君がいたから今日はこの経験ができたんだよ」と言えること。
それこそ、先生が本来やりたいことです。
オンライン修学旅行が、これからの授業をレベルアップしていくキッカケになればいいなと思っています。

ファーストペソギソ賞

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榛香さん(小1)
「6年生のお姉さんと遊びたくて、勇気を出して6年生の教室まで行ったけど、断られて遊べなかった。でも、また誘いに行きたい」
楓さん(年長)
「ジェットコースターに初めて乗った。すごく怖かった。」
いこいさん(小3)
「ターザンロープで落ちた。ターザンロープをするときの服は気を付けた方が良いことを学んだ」
久利生さん(小5)
「ディズニーランドまで自転車で行こうとした。親に反対されたが、友達と行ってみたが、途中で挫折した。もっと準備するべきだった」
響さん(小6)
「空飛ぶ教室の司会をした。緊張したけど、頑張った」

上記5人は前日までに手を挙げ、発表。
賞状とペソギソの置物とファーストペンギンからのフィードバックレターをプレゼント。

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私が作りたい世界はこれだった。

どんどん海に飛び込む姿を見た他の子供たちが続々と手を上げ始めるという事態に。
「入ったばかりの野球チームで、勇気出して大声でベンチから応援していたが、先輩の名前を間違えて叫んでいた(小3)」

さらに、さらにお父さんやお母さんの手を引き、小さい子たちまで崖の上に震えながら立ち始めた。
「賞状がすごくほしくて手を挙げたが、特にエピソードはない。(4歳)」
「3匹の子豚の劇を頑張った(3歳)」

怖い、でも飛んでみたい。
その葛藤が、もう立派なファーストペソギソだった。

大人たちも「クライアントに間違ってメールを送ってしまった」「やったことのないことを余裕でできる、と言ってしまった」などなど、1年間の失敗や焦った出来事や恥を発表した。

会場は、大人も子供も、海に飛び込みたくて、ウズウズしていた。

このアワードは新しいカッコ良さを作った。

「あ、これが私の作りたい世界だったのか」と感慨深い思いになった。

目立ちたい。褒められたい。賞状ほしい。だから、自ら手を挙げる。
欲は大切だ。人間が動く原動力は「立派なビジョン」がなくてもいい。欲こそ、1番人間らしくて、美しい。

そして、失敗覚悟で挙げた手も、踏み出したその1歩も素晴らしいもので、笑われたり、ばかにされたりされるものでは決してない。

しかし、今の社会は「立派なことを言う子」「正解をきちんと出せる子」「周りにうまく合わせられる子」が評価されがちだ。
そんな環境が生きづらいのはわかる。私もそうだったから。

だったら、新しい評価軸を私たちで作ろう。何がいるかわからない海に「魚食べたい!」と怖いけど、ワクワクしながら飛び込む子供たちを全力で称賛しよう。

まずは自分の欲。それを追い求める過程の中で「周囲を良くしないと自分の欲を満たすことができない」と気が付き、周りの希望と自分の欲をリンクさせていく術を学んでいくのだ。

私が私でいる理由はこれだった。

私が私らしく生きてる意味はここにあるのだと分かった。
崖から飛んでは顔から落ち、鼻血出しながら「名誉の負傷」と笑いながら全力で強がる。海から上がって鼻にティッシュ詰めて、また崖に登る姿を子ペンギン達に見せる。
そして、崖から「私は世界に選ばれるのだ!!」と叫びながら、また落ちて行く。

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私は死ぬまでそうやって生きていきたい。
その姿をより多くの子どもたちにみて欲しい。
だから、たぶん大きなビジネスの賞は貰えない。それでもいいと、ちょっと思い始めました。いや、嘘です。やはり、欲しいです。
大きいメディアの方がより多くの子ども達に見てもらえるし、スポットライト大好きな私は満たされるので。

Special Thanks

私たちは、当初、アワードの景品をドンキホーテーでドンペンでも買おうと思っていた。しかし、それではアワードのブランドが作れない。

困り切っていた開催1週間前、ダメもとでTrist入居者のアーティスト佐藤さんに「ペンギンを二体、トロフィーみたいに作ってほしい」とお願いしてきた。納期がほぼない中で引き受けてくださり、素晴らしいクオリティのトロフィーを当日持ってきてくださった。

受け取って驚いたのは、ファーストペンギンはすでに飛んでいて、セカンドペンギンはそれに続こうとしているストーリーまで紡いでくださったことだ。

彼は2次元のイラストやキャラクター、3次元のグッズづくり、作品づくりに提供のあるクリエーター。腕と人間性は保証します。

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祝電のご紹介

「明日賞を受賞するから、私をほめたたえる祝電をください」というアホな依頼にもかかわらず、送ってくださった皆様に感謝申し上げます。

ファーストペンギンアワード2020のご受賞、心よりお祝い申し上げます。どんな状況においても、日本初を追求し、進む姿は、まさにファーストペンギンそのものです。「空飛ぶ教室」開催の実績は、後世まで語り継がれることでしょう。
ますますのご活躍をお祈り申し上げます。
流山市 河尻和佳子
ファーストペンギンアワード2020の受賞おめでとうございます!
空飛ぶ教室をはじめ、1人で店で市民を待ち続けるお姿やバットをもち佇むお姿、最近では素晴らしいダンスをご披露されるなどファーストペンギンとしての姿にいつも勇気づけられております。
「グラフィックレコーディング」という言葉を私へ最初にお教えくださったのは尾崎さんです。私の中では、流山=尾崎さんなのですが、いずれ日本=尾崎さんの時代になると思います。
今後のますますのご活躍を祈念しております。
千葉市習志野市「がんばってなくても大好きだよ」ライター 池永良恵
この度は、叙勲の栄に浴され、誠におめでとうございます。
長年の努力が報いられ、お慶びもひとしおのことと存じます。健康に留意され、ますますお力を発揮されますようお祈りいたします。
いつかお逢いできますことを毎朝毎晩Tristの前を通り過ぎながら馳せております。
株式会社木楽舎
CCO中野亮太
この度は栄誉あるファーストペンギンアワードの受賞おめでとうございます。尾崎さんの行動に感動し、なりふり構わずご連絡したあの日を懐かしく思います。初心を忘れずに挑戦を続け、いつか一緒にお仕事出来る日を楽しみにしております。この度は本当におめでとうございます㊗️🎉
日本電産株式会社
中央開発技術研究所
親睦会支部長 山本 浩孝
この度は、ファーストペソギソアワードの受賞おめでとうございます。
これは、尾崎さんだからこそ誕生させることができる素晴らしい賞だと考えます。果敢にチャレンジすることの大切さを子どもたちに示し続ける姿は、多くの子どもたちの心に刻まれていることでしょう。また、あえてペンギンでなくペソギソであるところも完璧でなくてもいいんだよと伝えてくれる尾崎さんの魅力だと存じます。
ますますのご挑戦をお祈り申し上げます。
伏見祥子
ファーストペンギンアワード2020のご受賞、心よりお祝い申し上げます。
生駒の街で「破壊的創造」を具体化し、「あ、ここまでやってもええねんな」という気づきを市民、職員双方に気づかせてくださった功績は誠に大であります。また、「空飛ぶ教室」開催を通じて、子どもたちに創造や挑戦の喜びを伝えてくださったことは、まさにペンギン界のキング、皇帝ペンギンであります。ますますのご活躍をお祈り申し上げ、生駒市の街にますますズブズブはまってくださいますようお願いいたします。
生駒市長こむらさき雅史
この度の名誉ある受章、誠におめでとうございます。あふれるベンチャースピリッツ。勇猛果敢に大海を泳ぎきる英知と体力、そして情熱。
同僚としましても、また何年もの間一方的に想いを寄せ続けた者としましても、大きな喜びであり、誇りです。今後もますますのご活躍をご祈念しております。
生駒市 大垣弥生
この度はファーストペンギンアワード2020の栄に浴され、誠におめでとうございます。貴殿のアイディアとパワーには常々感服いたしておりましたが、コロナ禍における課題に対し、より価値を増しての解決方法としてオンライン修学旅行を実施されたご功績が広く認められ、我が事のように嬉しく思っております。ファーストペンギンとして新しい軸を生む背中を見せることで、後進へのご指導ご鞭撻となりますよう、心より期待しております。
吉川市議会議員 林美希
ファーストペンギン賞受賞おめでとうございます
受賞理由は空飛ぶ修学旅行成功させたからですよね
私も空飛ぶ修学旅行スタッフとして誇らしく思います
確かに大成功で受賞するのに相応しい理由だと思います
私としては尾崎さんは何か賞を取ると思っていました
なので以外ではありません
まぁ自分で賞を作るのは意外でしたけれども
でも有名な人は自分の名前がついた賞を持っていますし
自分で賞を作るのも尾崎さんほどの人気者なら
問題ないと思いますが
本当にファーストペンギン賞受賞おめでとうございます
尾崎記者会見編集者兼空飛ぶ修学旅行スタップ菊井ひびき

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今年はコロナ&第1回目ということで、非常に小規模で実施したが、来年はスポンサーも募り、もう少し大きく募りたいと思う。
日本中の子どもたちがこれを目指して、もっともっと面白いチャレンジをしてくれるように。

以上、ファーストペソギソアワードのご報告でした。

尾崎のマスクと衣装が気になって眠れない方はこちらから。


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