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羌瘣のトーンタンタンみたいに私にも深い集中を引き出す巫舞がある

巫舞(みぶ)。自分をトランス状態にするため、無意識のリミットをぶっ壊して、最大限の力を発揮するための手法。

キングダムの羌瘣は「トーンタンタン」と呼吸を整えると、一気にトランス状態に自分を持っていける激強の戦士なのである。

戦国の世だけでなく、深い集中は現代においても非常に重要である。
私は仕事でアイディアや企画を作ることが多いのだが、浅い集中の時にとにかくバラバラの情報をたくさんインプットし、深い集中の時に一気に繋げる。

羌瘣のようにすぐに深い集中に行ければ良いのだが、私がトランス状態になるには時間がかかる。それでも、自分の中で巫舞のような深い集中に入るために必要な準備は把握している。

まず、音楽をイヤホンで聞く(完全に外の音を聞こえなくする)
小さいチョコを一かけら食べる(チョコは苦手)
コーヒーを置いておく。
広めの机に紙と鉛筆だけ置く。

最初は陽気に歌いながら紙にバラバラのキーワードを書き出していくのだが、どっかでスイッチが入ると、音が全く聞こえなくなり、点と点がすごいスピードで繋がっていく感覚を得ることができる。

うまく行くときは30分くらい続くが、うまく行かない時は5分くらいで集中が解ける。

企画を考える時に、できるだけ深い集中をする回数を増やし、締め切りギリギリまで良いプランを作りたい。

今、14個ほど企画書作成が貯まっている。
寝坊し同僚に怒られ、ネズミに追いかけられる夢を見るほどにプレッシャーを感じている。
にも関わらず、私は集中できず、こんな投稿を書いているわけだが、この記事を読んで背中を押された。

何かを作り出すということは「作る(価値)」と「整える(見栄え)」という二つの作業があり、ギリギリまで「作る」作業に時間をかけられる人は当然「価値を高める時間」が長いので良いものが作れる、とのこと。

逆を言うと「整える」時間をいかに短くできるか。そこに自信のある人はギリギリまで見栄えではなく本質を追求できる、と。

ちきりんさんは「整える」時間に自信を持つには経験が必要だと書いている。この記事を読んだ時、社会人4年目の大失敗を思い出した。

組織人事コンサルから全く畑違いのIRコンサルの部署に移動した時、
大手のコンペ案件をとってきたが、繁忙期でコンサルメンバーは手が回らなかった。「尾崎が企画できるなら、コンペに参加しよう」と上司が言ったので、「やります!」と即答した。
他の案件をいくつか持っていたが、大きい案件だったのでやってみたかった。

徹夜しても足りなかった。焦っても良い企画は出ず、資料にも落とし込めず、結局コンペの40分前に印刷し、タクシーに飛び乗り、会場に向かった。

結果、資料は誤字脱字だらけで、企画はボロボロ。コンペ中に私の携帯はなるし、涙をこらえるのに必死だった。信頼してもらったお客様に価値を出せなかったことも、同席してもらった部長や上司にも申し訳なかった。

帰り際に「いつのタイミングで『間に合わないかもしれない』って思った??」と上司に聞かれた。「分からないです。それを冷静に判断できないレベルでした」と答えた。

上司は叱ることも慰めることもせず、「そのタイミングが分かるともっと結果が出せるようになる」と言ってくれた。

ギリギリうまく行かなかった経験も、ギリギリうまく行った経験も20代で山のように詰めたことが間違いなく、今の自信になっている。

若い頃に失敗積める環境って本当に大事。

だからと言って今、企画書から目を背け、羌瘣のコスプレをやっていい理由にはならないことは十分に理解しているが、どうしてもやりたいので、やってみた。

オフィスにあった白い布に模様書いて。

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オフィスに置いてあったワイシャツくるくる首に巻いて。
マイクをガムテープで剣っぽく張り付けて。

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やばい、めちゃ楽しい。
めっちゃ集中してる空気だせてる。

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トーンタンタンで、今から尾崎、深いとこ入ります。

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