山荘計画

4ヶ月ほど遅れていた所有権移転がついに完了し、森は正式に私の名義になった。
契約から約9ヶ月の間に色々と問題も起きたけど、とりあえずひと段落。

土地を探しを始めた頃から構想にあった山荘の建築が夏の終わりに着工となる。

森は耳納連山の麓〜中腹あたり。
100年前は果樹園だった場所が長い年月をかけて自然林になった。今では当時の面影はなく、自生したさまざまな木々と、遠い昔に誰かが植えた立派な黒松や紅葉、棕櫚が混在している。

ここに井戸を掘り、小さな山荘を建てる。
生活用水は全てこの場所の地下深くから汲み上げられる。生態系を壊さない様、一般的にはあまり普及していない排水処理方法を選んだ。

森全体が大きな庭。
少しずつ手入れをして風の通り道を作る。
アスファルトの側道近くは地中の詰まりを緩めて水捌けをよくする。

時間はかかるけど、急ぐ必要もない。
胸にあるものをゆっくりとカタチにしていこうと思う。

対岸からの景色

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?