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丸ノ内線

私の人生で最も乗車回数の多い東京地下鉄の路線である。大学生の時(まだ「帝都高速度交通営団」という事業者名だったけど)は平日はほぼ毎日、社会人になってからは異動が2~3年に一度あるのだが、そのうちのおよそ半分はこの路線に乗って通勤している。なのでとても馴染み深いのである。

東京メトロ丸ノ内線には「○○三丁目」という名前の駅が3つある。違う言い方をすると、東京地下鉄には全部で144の駅があるのだが「○○三丁目」という名前の駅は3つしか無く、その全てが丸ノ内線に存在している。

ちなみに、東京地下鉄の駅名でそれ以外に「丁目」が付くのは2駅しか無く、2駅とも「○○一丁目」なのだ。つまり、「○○二丁目」という駅は存在しない。

だから何なのさ、と言われてしまうかも知れないが、事実なのだからしょうがない。


そういえば昔の地下鉄の車両には冷房が無かった(だから、駅のホームにはバカでかい冷房装置が設置されていてとんでもなく寒かった)。その上、トンネル内の換気が上手くできていなかったので地下鉄特有の(イヤな)匂いがしたものだった(たぶん、レールから出た細かい鉄粉の匂い)。

その頃の丸ノ内線の車両はというと、運転席から終始「チン!」という音を発し、また、レールのポイント通過時には一瞬、蛍光灯が消えて壁の小さな電灯(恐らく停電時用)だけ光るという、銀座線同様、古い路線感丸出しだったのだ。そんな私にとって丸ノ内線は「サディスティック」では無く、「クリスタル」に聴こえるのである。


どうでも良いことだが、丸ノ内線が走っているところをホームなどから見ていると、私は何時の頃からかこの歌が脳内に流れるようになった。


丸ノ内線は私にとって「=新宿」なのだが彼女はそうじゃないらしい。歌詞から想像するに彼女にとっての丸ノ内線は「=池袋」なんだと思う。

さらに付け加えるのであれば、「ヨドバシ」も私にとっては「=新宿」なのだ。たとえ、今いる家から徒歩5分のところに「ヨドバシカメラ千葉店」があったとしてもだ。なので先ほど公開されたこのMVを観てこの記事を書こうと思った次第なのである。


恐らくではあるが、丸ノ内線の「○○三丁目」という駅名は駅の真上が「○○三丁目」という名前の(道路の)交差点だからだと思われる。だって、丸ノ内線の新宿駅も「新宿区新宿3丁目」にあるからね。


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