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蜂蜜と遠雷🍯⚡(または、ペイプシとペプシって似てるよね)

前回の記事で書いた「honeydew melon(ハニーデューメロン)🍈」については一昨日、SpoonのCASTでお話したとおりですが、その時流した「ピアノ協奏曲第3番」を始めとした、プロコフィエフの代表作を数曲挙げました。

代表作と言えるかどうか分からなかったのでSpoonでは触れませんでしたが、私は映画「アレクサンドル・ネフスキー」の音楽がとても好きです。

映画「アレクサンドル・ネフスキー」は映画史に多大な足跡を印したソ連の映画監督「セルゲイ・エイゼンシュテイン」が1938年に制作した映画です。19世紀末に映画が発明され、世界初のトーキー映画の公開が1927年とのことなのでその僅か10年後の作品です。にもかかわらず、今観ても素晴らしい映画です。

特に、ドイツ騎士団とアレクサンドル率いるロシア軍が戦う「チュド湖(ペイプシ湖)での戦い」の場面は圧巻です。特撮やCGなど皆無の時代に、カメラアングルとカット割りだけで、これだけの緊迫感を演出できるのは素晴らしいの一言です。



この場面でプロコフィエフはチャイコフスキーの「大序曲 1812年」のように、ドイツ軍のモチーフとロシア軍のモチーフを巧みに織り交ぜて戦闘の様子を見事に表現しています。

映画が公開された翌年、プロコフィエフはこの映画音楽を7曲からなるカンタータに編曲し発表しました。現在でもしばしば演奏されるのでご存知の方も多いと思います。



エイゼンシュテインの作品で一番有名なのは映画「戦艦ポチョムキン」(1925年公開)です。無声映画ながら1905年に始まった「第一次ロシア革命」の最中に起きた戦艦ポチョムキン号の水兵の反乱を描いたもので、この中の「ポチョムキンの階段(オデッサの階段)」の虐殺シーンは特に有名で、こちらの映画にも上手く引用されています。



ちなみに、映画「戦艦ポチョムキン」のオリジナル版には別の音楽が付けられていたようなのですが、復元版ではショスタコーヴィチの交響曲が使用されていて、ポチョムキンの階段のシーンには同じく第一次ロシア革命を題材にした交響曲第11番「1905年」の第2楽章「1月9日」が使われています。



それはそうと、最近はあまり見かけませんがペプシが製造している「マウンテンデュー(Mountain Dew)」という炭酸飲料があります。この名前、直訳すると「山の露」となりますが、実のところは18世紀にスコットランドで盛んに製造されていた「密造ウイスキー」という意味のスラングです。


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