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絶対

このワードが含まれる単語には例えば以下のようなものがある。


絶対零度:あらゆる物質の振動エネルギーがゼロになる温度。したがって、基本的にはこれ以下の温度は存在しない。この温度を0としたのがK(ケルビン)で、-273.15℃(-459.67 °F)。

絶対音感:音を階名(ドレミ)として認知できる能力。例えば440Hzの音を聞くとA4(ピアノに座った時に真ん中に位置している「ラ」)の音だと分かるし、救急車のサイレンの音が「シ」と「ソ」の繰り返しだと考えずとも頭に浮かんでしまう、ある意味での特殊能力。けれども世の中のありとあらゆる音がドレミで聴こえたら結構、煩わしいものなのである。

絶対音楽:対義語は標題音楽。音楽に対する主義主張のようなもので、音楽は音楽以外の何物でもないという考え。音楽は、何か他の物(例えば、文学や美術などの他の芸術など)を置き換え、または補助するものではなく、またするべきではなく、音楽は音楽を表現するためだけに存在するのだという考え。J・S・バッハやブラームスなどはこの考えの元に活動していた作曲家。対して、交響詩の創始者のリストや楽劇で有名なR・ワーグナーなどは標題音楽の作曲家と言える。

絶対君主:国家を統治するのは君主ただ一人であり、法律ましてや民衆の考えなどは(参考にすることはあったかもしれないが)基本、二の次。中世のイギリスやフランスなどはこの体制の国家だった。が、歴史が証明しているようにこのような体制は一般市民の不平不満が募るため、革命が起こり20世紀初頭までに全て崩壊した。

絶体絶命:よく聞く四文字熟語。一見して分かるとおり、命を落としてしまうのがほぼ確実であると思われるほどの窮地を表わす言葉で古代中国の占いを起源としている。あるいは、山口百恵の曲

絶対的第六感:2024年9月18日にリリース予定の日向坂46の12枚目のシングルの表題曲。どのような歌詞なのかは今現在公開されていないが、「的」を付けてその作用を少し弱めているものの、「絶対」という他の追随が無い超限定ワードに、「第六感」という人間の五感以外の(科学的にも医学的にも証明されていない)なんだかよく分からない能力とを組み合わせた、いかにも秋元康らしいタイトル。普通は分からないものなんだけれども、恋の行方が分かっちゃう良く分からない能力があるのかも(あるいは、自分にはその能力があるんじゃない?)、的な青春ラブコメ風な曲に違いない、という絶対の自信がなぜか私にはあるのだ。


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