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自衛

先日、ふと、学生時代に社会科の授業でやったディベートを思い出した。

自衛隊は必要か?

中曽根政権が防衛費のGNP1%枠撤廃を決定したことに端を発したことだったはずだから、高校2年生あたりか。

確か私は「自衛隊は必要派」だった気がする。はっきりとは覚えていないけど。

覚えているのは、その時に思ったことだ。自衛隊が無かったら、他国に攻められた時どうするのさ?


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あれから35年。その間に世界情勢や経済状況は大きく変わってしまった。

ベルリンの壁は取り壊され、ソ連も消滅した。バブルが弾けて右肩上がりの経済成長も終焉を迎え、少子高齢化にも歯止めがかからない。

そんな中での連日のニュース。特に破壊された町を見ていると、情けない話かもしれないが「諦め」のような感情が沸き起こってきてしまう。

結局、何をしたって無駄なんじゃないか?いくら用心し準備してたって防ぐことなんかきっとできないし。

国防が必要なことは当然だし、そのための予算が必要なのも当然である。じゃあ、いくらくらいかけるのが妥当なのか?そもそもどのくらいの装備が必要なのか?

全くわからない。正しくは、このような状況を見ていて、わからなくなった。


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日本は有史以来、外国から攻め込まれ全国的な戦闘が行われたことのない珍しい国です。周りを海で囲まれた島国なので天然の巨大な堀(濠)があるからだと思われます。

ただ、歴史上2度ほど地上戦がありました。1度目は日本史の時間に習った鎌倉時代の「元寇(蒙古襲来)」です。戦場となった対馬や壱岐周辺では少なくとも千人単位の犠牲者が出たといわれています。

2度目は説明するまでもない、第二次世界大戦での沖縄や硫黄島などでの地上戦です。十数万人の犠牲者が出た凄惨な戦闘でした。

一方、世界の殆どの国には当たり前のように陸上に国境があり、外国と接しています。なので隣国と戦闘状態になった場合、国境の街などは、目の前に刀や拳銃を持った敵国の兵士が現れるかもしれないのです、明日にも。

現在、日本海に向けてミサイルを発射している国があります。もし核弾頭を搭載したミサイルが日本本土に向けて発射されれば、兵士が武器を持って上陸せずとも、一瞬にして数十万人が犠牲になると考えられています、たった十数分で。


改めてみんなで真剣に考えなければなりません。私たちの国を守るのは私たちなのです。

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