【BASE・STORES・ARTIST BASE・メルカリ・ラクマ　手数料 メリット比較】

音楽ユニット「Bachmen(バッハメン)」作編曲ピアノ担当のおがたくです。

私は今年6月にミュージシャンとして開業したばかりの個人事業主1年生ですが、販売する際のショップサイトってどれがいいか本当に悩みます。

新しいサービスも増えるし「結局どれがいいの？」ってなります。

なるべく固定費は抑えつつ、手数料も少なくして、しかしお客様には、使いやすくて見栄えがよくてサービス内容が充実したものにしたい。。
などと、どうしても欲張りになってしまいます。

そこで「結局どれがいいのか？」
を自分への備忘録もかねてまとめてみました。

ショップサービスはいろいろありますが、今回は固定費0のサービスで比較しました。
BASE、STORES、ARTIST BASE、メルカリ、ラクマの５つです。

「ARTIST BASE」というのはBASEが最近立ち上げたアーティスト版だそうです。ほへぇ。こんなん出たんですね。最近知りました。

【固定費】

5サービスとも全て0円
（※STORESはスタンダードプランの場合、月額1,980円）

【決済手数料（サービス手数料含む）】

BASE：3.6％+40円+3%

ARTIST BASE：3.6％+60円+6%

STORES：5.0%（スタンダードプランは3.6%）

メルカリ：10%

ラクマ：3.85%

うーむ。BASEやARTIST BASEは計算式が複雑でわかりづらいので、実際に金額を当て込んで手数料を計算してみましょう。

【例①：Tシャツ10,000円分売れた時の手数料】

BASE：（10000x3.6％+40）+（10000x3%）=700円（全体の7.0％）

ARTIST BASE：（10000x3.6％+60）+（10000x6%）=1,020円（全体の10.2％）

STORES：10000x5%=500円（全体の5%）

メルカリ：10000x10%=1,000円（全体の10％）

ラクマ：10000x3.85%＝385円(全体の3.85%)

【例②：音源500円分売れた時の手数料】

BASE：（500x3.6％+40）+（500x3%）=73円（全体の14.6％）

ARTIST BASE：（500x3.6％+60）+（500x6%）=108円（全体の21.6％）

STORES：500x5%=25円（全体の5%）　

メルカリ・ラクマ：非対応

手数料だけみてみると、ラクマがよいですが、ラクマは音源やPDFでの楽譜版売などのデジタルコンテンツは非対応なので、アーティスト向きではないと思います。
デジタルコンテンツも販売できて、自らの集客力があって誘導できる方の場合、STORESがよさそうです。ショップのカスタマイズもできますし。

メルカリやラクマはショップのカスタマイズはほぼできませんが、ネームバリューがあって集客力が高いので、物販だけされる方にはラクマがよいかと思います。

またBASEとARTIST BASEの場合、手数料がそれぞれ「+40円」「+60円」かかるので、少額になるほど手数料の割合が高くなります。よく考えられていますね。

ミュージシャンは楽曲販売しますが、楽曲の販売単価は数百円なので、少額決済の際の手数料の割合は死活問題です。
なので少額決済の商品が多い場合、STORESの方が手数料が少ないので助かりますね。

「500円売れて手数料100円」って見ると少額に感じますが、
もし100人に売れて売上5万円だとしたら、手数料1万円ですから、それはちと痛いと思いました。手数料が10％超えてくるとさすがに手痛いかな、と。

チリツモなので、丼勘定せず細かいところもきっちりチェックしていきたいところです。

STORESは月額無料プランでも十分メリットがありそうですが、
月額1,980円のスタンダードプランにすると決済手数料が更に安く、3.6％になります。毎月まとまった売上がある方はスタンダードプランが一番よさそうですね♪

ちなみに、月いくら売上があればSTORESのスタンダードプランの方がメリットがあるか、損益分岐点を調べてみました。

[月14万円の場合]
無料プラン：14万円*5%＝7000円
スタンダードプラン14万円*3.6％+980円＝7020円

[月15万円の場合]
無料プラン：15万円*5%＝7500円
スタンダードプラン15万円*3.6％+1,980円＝7380円

ということで、月14万円以上の売上が見込める方は、STORESのスタンダードプランにした方が、手数料的に一番よさそうです。
それ以下の場合はフリープランで十分のようです。

【無料で使えるテンプレートの数】

BASE：11種類
ARTIST BASE：11種類
STORES：48種類
メルカリ・ラクマ：非対応

【振込申請してから入金までかかる時間と手数料(※事務手数料含む)】

BASE：10営業日（土日祝除く）　（手数料：2万円未満は750円、2万円位以上は250円）
※お急ぎ振込を申請した場合：最短で翌営業日　
（手数料：2万円未満：振込申請金額の1.5%+750円、2万円以上：振込申請金額の1.5%+250円）

ARTIST BASE：BASEと同じ

STORES：月末締めの翌月末払い　（手数料：1万円未満は550円、1万円以上は275円）
※お急ぎ振込（スピードキャッシュ）を申請した場合：最短で翌営業日　
（手数料：1万円未満→振込申請金額の3.5%+550円、1万円以上→振込申請金額の3.5%+275円、
※スタンダードプラン：1万円未満→振込申請金額の1.5%+550円、1万円以上→振込申請金額の1.5%+275円

メルカリ：翌営業日（手数料：210円）
ラクマ：翌営業日（手数料：210円）

BASEやSTORESの最大のネックは支払いサイクルだと思います。
BASEは営業日で10日かかりますし、STORESに至っては入金まで最大2か月かかります。うむむむ。。

やはり運転資金をどんどん回したいので、なるべく早く着金して欲しいですよね。そうするとお急ぎ振込を使いたくなりますが、追加手数料がかかってきます。

BASEはここは割と良心的で、申請金額の1.5％追加で済みますが、STORESの無料プランの場合、申請金額の3.5％かかります。
振込申請金額が大きい時にはこの辺り注意したいところ。運転資金を確認しながら資金繰りをしたいところですね。

【その他の使い勝手】

ARTIST BASEはさすがユニバーサルミュージックと業務提携してるだけあて、ミュージシャンやバンドマンに嬉しい仕様になってると思います。
Youtubeなど動画サイトがトップページに表記されるようになっていて、視認性もよく、使いやすそうです。
ファンクラブのような機能のものもあるようですし、これからサービス内容も拡充されそうなので今後が楽しみです。

STORESは無料プランでも使えるテンプレートが48種類あるので、ジャンルに合った使い方ができそうです。
外部サービスとの連携も充実しているので、拡張する場合も使えそうです。

【まとめ】

どこも素晴らしいサービスだと思いますが、私は、総合的にSTORESがいいと思って使ってます。やはりSTORESは固定費０で手数料も他と比べて安価。支払いサイクルと追加手数がネックですが、そういう非常時だけスピードキャッシュを使用すればいいかと思います。ただどのサービスもよいので、何を優先するかで、使うプラットフォームが変わってくると思います。

最後に。
10年くらい前だったら、個人でECショップ持とうとしたら、BASEとかSTORESみたいな簡単にSHOP作れるサービスなかったから本当に便利になったと思います。

決済方法も、クレジットカードとか使えるようにしようとしたら、審査がめちゃくちゃ大変だったし、手数料も高かったですよ。
そう考えると今は本当に個人で仕事しやすい時代になったな、と感じます。本当に感謝です。

参考になれば幸いです。ではまた。