掌編「うんことび」@爪毛の挑戦状
今朝の牛小屋は特に冷えた。
吐く息が白く、髭は凍っていた。
1頭がくしゃみをしている。
おはよう、と声を掛けながら腰角のあたりをポンポンと叩き、立ち上がってもらう。
手早く敷料を寄せて、新しい藁を敷き詰める。
寝床の掃除完了だ。
うちの牛は雌2頭。
どちらも経産牛で、人懐こく素敵なマダムだ。
毎日、牛乳を頂いている。
糞まみれの敷料を手押し車に積んでいた時、1頭がくしゃみをした。
腰の辺りに衝撃と生温かさを感じた。
どうやら、糞をしながらくしゃみをした為に、勢い良く発射されたようだ。
随分と、精度が良いな…。
(246文字)
またウンコついちゃった…
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