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【S15 最終174位 最終レート2070】泡沫夢幻アシレブリランド

どうも、Bachinです。
今期は個人的に納得できる構築を組むことが出来たのと、最近構築記事書いてないなーと思い、レギュレーションFについての思考の整理も兼ねて構築記事を書きました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。




■構築経緯

○基本選出

自分が普通に構築組むと、必ず相手のアシレーヌが重くなる現象が起きていたので、アシレーヌってもしかしてめちゃくちゃ強いのか?と思い、今期はアシレーヌから構築を組むことにしました。

とは言いつつも、アシレーヌは今までのポケモン人生でほとんど使ったことはなく、イマイチ現環境で誰に有利を取れて誰に不利を取るのか分からなかったので、その辺りをまとめることから考察を始めました。

ポケモン使用率の1位~30位くらいの環境的によく見るポケモンたちに絞ってみると、有利不利に関しては以下のような感じになります。(個人的な見解です)

有利:両ウーラオス、ガチグマ、ランドロス、イーユイ、ディンルー等
微有利:カイリュー、パオジアン、ブリジュラス、ハッサム、ラティオス等
微不利:ハバタクカミ、タケルライコ、キラフロル等
不利:オーガポン、オオニューラ、ドヒドイデ、ジャローダ、イダイトウ等

やはりこうして見ると、フェアリー+水の攻撃範囲は環境TOPのポケモンに対して幅広く弱点を付ける他、攻撃範囲の一貫性が高いため弱点を付けなくとも打ち合いに強いことが分かります。(だから選出画面でいつも重く見えていたのね!)
その反面、オーガポンなどの草タイプやオオニューラなどの毒タイプに弱く、他にはその物理耐久の低さから、イダイトウなどの物理高火力を持っているポケモンとの打ち合いには弱い印象です。

上記でアシレーヌの環境TOPに対する有利不利の関係はある程度整理できたので、今度はアシレーヌの苦手なポケモンに対して通るポケモンを考えました。
前述したとおり、アシレーヌはオーガポンなどの草タイプや、オオニューラなどの毒タイプに弱く、また高火力の物理アタッカーとの打ち合いに負けてしまうという特徴があります。なので、オーガポンやオオニューラに強く物理アタッカーとの打ち合いに強いポケモンとしてランドロスを採用し、この2体を攻撃の要としました。

次にこの2体を強く動かすために、この2体のアタッカーを繋ぐクッションが必要だと思いました。
この2体を動かす上でクッションが必要になる場面は、主に以下のようなケースが考えられます。
1.アシレーヌとオーガポンが対面したとき
2.相手のカイリューに対して一旦引き先が欲しいとき
3.拘りランドロスが地面技を透かされたとき
4.パオジアンが電気テラスしてきそうな時

上記全てのケースに対して最低限対応出来そうかつ、引きという一見弱い行動をアドバンテージに変えることが出来るポケモンとして、持久力ブリジュラスを採用。
ランドロス+アシレーヌ+ブリジュラスを基本選出とした。

○補完枠

基本選出でスタンパっぽい構築にはある程度対応できると思ったので、ここからは基本選出で対応できない構築に対して対策を考える事にした。基本選出で対応できないのは主に以下になる。
1.受けループ
2.キョジオーン構築
3.ドヒドイデ+高火力アタッカー
4.モロバレルをクッションに据えた構築
5.ママンロンゲグライオン ←最終日ほぼ消えた

1.受けループ」「2.キョジオーン構築」については、S14でもんぶりゃんさんが使用していた隠密マントラティオスが、型の匿名性や基本選出3体のポケモンとのタイプ相性に優れていると感じたのでラティオスを採用。
3.ドヒドイデ+高火力アタッカー」に関しても、ドヒドイデとラティオスの対面を作り、鉢巻パオジアン引きをケアし続ければ勝てるのではないかと踏んで採用に至った。

4.モロバレルをクッションに据えた構築」に関しては、一緒に組まれているイーユイなども同時に対処する必要があり、サーフゴーだとイーユイと対面した瞬間に崩されてしまうと思ったので、モロバレルとイーユイに一貫するポケモンとして岩技持ちの炎オーガポンを採用。

最後の1枠については割と何でも良かったが、カイリューが展開次第で重い、イダイトウ入りの対面構築がキツめなど、構築の少し弱い部分を補えると共に、雑に出しても腐らないポケモンが欲しいと思ったので、強くてカッコいい襷パオジアンを採用し構築は完成。


■個体紹介

①ブリジュラス

持ち物:食べ残し
特性:持久力
テラスタイプ:フェアリー
調整:197(252)-130(36)-187(156+)-x-91(44)-108(20)
技構成:アイアンヘッド/ボディプレス/鉄壁/電磁波

調整意図は以下
HD:臆病眼鏡カミのムンフォ確定耐え
A:意地パオの不意打ち耐え調整カミをアイへで確定1発
B:11n
S:Sにあんまり振ってないブリジュラスがいるといいなーライン 

宇宙最強ポケモン。
勝ち試合のほとんどがこのポケモンのお陰と言っても過言じゃないくらい活躍してくれた。
アシレーヌやランドロスが不利対面を形成したときの一旦の引き先として採用したが、優秀な耐性と持久力による積ませ性能によって、引きという一見弱い行動を一気にアドバンテージに変える力があった。
ボディプレスのタイミングで眼鏡ハバタクカミに引かれるのが一番マズイが、電磁波を搭載することで、物理ポケモンの居座りとハバタクカミ引きに対する中間択を選択できて使いやすかった。
テラスタイプは地面と格闘両方に耐性と持つためにフェアリーにしていたが、ハバタクカミがキツ過ぎるので毒でも良かったかもしれない。
あと、麻痺の入ったスカーフ水ラオスを抜けていないので、Sラインは諸説あり。

②アシレーヌ

持ち物:突撃チョッキ
特性:激流
テラスタイプ:
調整:177(172)-x-102(60)-195(252+)-137(4)-83(20)
技構成:泡沫のアリア/ムーンフォース/クイックターン/アクアジェット

調整意図は以下
HB:カイリューの特化地震96.1%で2耐え
HD:臆病カミの眼鏡ムンフォ2耐え
C:特化
S:無振り60族抜き調整のポケモンを抜けるライン

優秀なタイプと攻撃範囲で、環境TOPのあらゆるポケモンに対して対面有利を取れるため、初手に出すことが多かったが、出し負けが起こることはあまりなく単純に強かった。
アシレーヌが出オチするパターンとしてパオジアンや水ウーラオスの電気テラスだが、電気テラスをしてきそうなタイミングでブリジュラスに一旦引くという行動ができ、この2体の相性補完が非常に優れていると感じた。(絶対零度パオジアンで何回か引き先のブリジュラスが破壊され発狂していた)
ただ、やはり物理耐久方面の数値が圧倒的に足りないため、体力管理には慎重にならないといけないという脆さも感じた。
テラスタイプは炎オーガポンに耐性を付けつつ、構築的にサーフゴーが重いため、ゴールドラッシュ半減の炎を選択したが、宿り木水ポンで基本選出の3体がボコボコにされるので、草テラスか毒テラスで毒テラバーストを撃つ技構成でも良かったかもしれない。

③霊獣ランドロス

持ち物:拘りスカーフ
特性:威嚇
テラスタイプ:飛行
調整:165(4)-216(252+)-110-x-100-143(252)
技構成:岩雪崩/テラバースト/地震/とんぼ返り

調整意図はなしASぶっぱ。

スカーフランドロスは以前使ったことがあるが、技の一貫を取りにくくて使いづらく、その強さには懐疑的であった。
しかし、本構築のブリジュラスのような技を透かされたときにしっかり引き先となるポケモンを用意することで、非常に動きやすくなり、サイクル化で相手のパーティを削った後に飛行テラバーストで一掃する動きが強かった。
努力値を下げる木の実が底を尽きており、最終日に調整をイジることはなかったが、瞑想を積んだブエナカミに上からシバかれたり、スカーフハバタクカミが一定数いたりしていたので、耐久調整した方が良いと思う。

④ラティオス

持ち物:隠密マント
特性:浮遊
テラスタイプ:
調整:187(252)-x-110(76)-150-130-168(180+)
技構成:サイコノイズ/波動弾/瞑想/自己再生

調整意図は以下
HB:鋼テラス時意地パオジアンの聖なる剣確定耐え
S:最速イーユイ抜き

S14でもんぶりゃんさんが使用していたラティオスが受けループや、キョジオーン構築に対して強そうだったので採用しました。
実際使ってみると、本当に受け回しのサイクルに対しては滅法強く、また型の匿名性から、しっかり相手が役割対象を選出してくれて、選出画面で考えていた通りの試合展開ができたのも強い要素であった。(裏選出で全員高火力ポケモンを選出されるみたいなことが少なかった)
ただし、対受け専用兵器なので、選出画面でラティオスが刺さっていそうな構築であっても、選出しないことを心掛けた方が良い。(普通に火力がなくて腐る場面が多い)

⑤炎オーガポン

持ち物:竈の面
特性:型破り/面影宿し
テラスタイプ:
調整:187(252)-155(4+)-111(52)-x-118(12)-154(188)
技構成:蔦棍棒/パワーウィップ/岩石封じ/電光石火

調整意図は以下
HB:特化水ウーラオスの水テラス水流連打確定耐え
HD:特化ハバタクカミの眼鏡パワージェム確定耐え
A:無振りハバタクカミを蔦棍棒で確定1発
S:準速イーユイ抜き抜き

主にモロバレル系統の構築に対して強いポケモンとして採用したが、調整によって対面性能が非常に高く、スタンパみたいな構築に対して雑に出しても腐らないポケモンであった。
当初はママンロンゲグライオンに対して勝てるように、身代わり剣舞型で使用していたが、ママンロンゲグライオンが終盤ほとんど消えたことにより、対面的に強い方が使いやすいだろうということで、この調整と技構成に落ち着いた。
最終日パワーウィップを外しすぎて、手から血が出るくらいには台パンしたが、見た目が可愛いので最終的には許してしまった。(見た目がパフュートンだったら殺してた)

➅パオジアン

持ち物:気合の襷
特性:災いの剣
テラスタイプ:ゴースト
調整:155-189(252+)-101(4)-x-85-187(252)
技構成:氷柱落とし/噛み砕く/聖なる剣/氷の礫

調整意図はなしASぶっぱ。

シーズン通して初めて使ったけど、文句なしに強すぎる。
このポケモンを生み出したゲーフリの社員は全ポケ勢に対して一回土下座した方が良いと思う。
特性込みの高いAと早すぎるS、そして不利な状況ですら3割で勝ちに転じることが出来る氷柱落とし、調整をミスったとしか思えない性能をしている。
自分は基本的に運で勝つのが好きではないため、極力運に頼るようなことはあまりしなかったが、やはり最終日勝ち切るには構築に上振れ要素が多い方がこのゲームの本質と合っていると感じた。
技構成については、サイコファングが欲しい場面もあったし、噛み砕くで良かった場面もあったので諸説あり。


■選出パターン

①基本選出
「ランドロス+アシレーヌ+ブリジュラス」
 スタンパっぽい構築に対してはこの選出。6~7割くらいこれ。
②対面選出
「パオジアン+アシレーヌ+ランドロス」
 主に展開系の構築に対して対面選出をしたいときはこの選出。
③対受け選出
「ラティオス+アシレーヌ+ブリジュラス」
 受けループやキョジオーンがいるときはこの選出。
④対キノコ選出
「オーガポン+アシレーヌ+@1」
 モロバレルがいるときはこの選出。サーフゴーが重いときもこの選出。

構築がかなりタイプ補完を考えて組んでいるので、上記以外の選出でも色んな組み合わせで選出していた。


■重いポケモン

●アシレーヌ
基本選出だとアシレーヌミラーで削ってランドとかブリジュラスで何とか倒し切るみたいな展開になる。オーガポンでどうにか出来るが、オーガポンが刺さってないときに選出を強要されるのが弱い。
タケルライコ
ランドロスがチョッキじゃないため、何回もタケルライコに受け出しできずサイクルが結構窮屈になる。パオジアンを選出出来るとランド+ライコのサイクルを崩せるが、大概ハッサムと組んでるのでキツイ。
グライオン
ラティオスを選出出来るなら何とかなるが、大概ラティオスが選出しにくい取り巻きを揃えているためキツイ。受けループはイケる。


■最後に

今期はだいぶ構築が迷走していて、最終日4日前まで2万位とかで戦っていたが、最後の最後で構築がまとまって何とか100位台には乗せれたので良かった。構築的には2100や2桁に行けるようなポテンシャルはあったと思うので、本当にもう少し早くこの構築に辿り着いていればと悔やまれるが、来期のモチベーションに繋がったので良しとしたい。
また、今期ほとんど1ROM特攻していて、もしかしてサブロムやるの無駄じゃないか?的な思考になっており、丁度サブロムの任天堂アカウントが切れるタイミングなので、これを機に1ROM専念のプレイスタイルに移行しようかなと思ってます。
今まで「超巨大珍珍」をご愛顧いただきましてありがとうございました。
気が向いたら、また新しい下ネタTNでサブロム作ろうかなと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
S16で会いましょう。


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