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【S19 最終108位 最終レート2062】竜の尻尾にはご注意を

どうも、Bachinです。
S19お疲れ様でした。
今期も最終2桁を惜しくも逃してしまいましたが、他とは違ったザシアン軸を組めたので、レギュレーションGの参考になればと思い、構築記事を書きました。
最後まで読んでいただけると幸いです。




■構築経緯

①軸となる禁伝の決定

レギュレーションGは、禁伝のパワーが高く、また禁伝の種類や取り巻きも多種多様であることから、以前までのルールよりも構築段階でケアしなくてはいけないことが各段に増えており、上手く構築を組み上げることが難しくなっていると感じていた。

そのため、出来るだけ選出枠を圧縮できる要素を持っている禁伝を選択することで、以降の構築作成がしやすくなると考えた。

選出枠を圧縮できる要素として、以下の4点が挙げられる。
1.毒びしが効かないこと
 →毒タイプの選出を必要としないため
2.一般枠(パオカミカイリュー)に強いこと
 →禁伝自体で対処できるため選出枠を減らすことができる
3.素早さがある程度速いポケモン
 →速いポケモンを選出に組み込むという考えを減らすことができる

上記の要素を持つポケモンとして、ザシアンが合致したので、ザシアンから構築を組むことに決めた。

②対禁伝への回答

エースであるザシアンを通しやすくするために、少なくともミライドン、コライドン、黒バドレックスに対して強いポケモンは採用しておきたい。

しかし、ザシアン自体が物理受けで止まる一貫性のないポケモンなので、ディンルーやヘイラッシャといった受けポケモンと合わせてサイクルを回す動きとは相性が悪い。

そのため、禁伝に対しては受け出すよりも、対面的に強く、かつ裏のポケモンにも高負荷を掛けれるようなポケモンの方が合っていると思い、コライドンに強いハバタクカミ、ミライドンや黒バドレックスに対して強い暁ガチグマを採用した。

③物理受けに対しての回答

前述した通り、ザシアンは物理受けのポケモンで止まってしまうという難点があった。
そのため、禁伝+物理受けのような構築に対しては滅法弱く、これらの構築系統にどうやってザシアンを通すか、またはザシアンを選出せずに勝つことが出来るかを考えた。

そこで、過去の構築記事を色々漁っていたところ、S4でもんぶりゃんさんが使っていた身代わりドラテカイリューが、ザシアンを止めてくる物理受けポケモンに強く、かつ一方的にテンポを取っていくことが出来ると感じ、このカイリューを採用した。

また、同構築記事で採用されていたキラフロルが、上記のカイリューの能力を最大限に活かすことができ、かつハバタクカミと組み合わせることで、ここまでで重いコライドン軸に対して強く出れると感じ、キラフロルを採用した。

最後に、毒びしが効かないアーマーガアやホウオウのような物理受けポケモンは、上記のような動きでは崩せないため、これらのポケモンを強引に崩すことが出来る、電気テラスパオジアンを採用し構築は完成。


■個体紹介

①キラフロル

持ち物:レッドカード
特性:毒化粧
テラスタイプ:
調整:189(244)-x-148(196+)-150-101-115(68)
技構成:パワージェム/マッドショット/キラースピン/ステルスロック

調整意図は以下。
HB:陽気コライドンの鋼テラスアイへ確定耐え
   パオジアンの氷柱落とし最高乱数切り2耐え
S:大体のホウオウを抜けそうなライン

本構築影の立役者。
後述するハバタクカミと合わせて、コライドン軸に強く出ることができ、かつルナアーラやテラパゴスといった面倒くさい系の積みアタッカーにも強いため、選出機会は限られていたが、大いに活躍してくれた。

キラフロルは以前にも使ったことがあるが、毒びし展開を嫌いハバタクカミなどの特殊アタッカーの起点にされたり、上手く展開出来ないことがあったが、ザシアンと組み合わせることと、レッドカードを持たせやすくなったことで、この環境では非常に展開しやすくなっていたと感じた。

マッドショットは起点回避のために入れていたが、あまり採用価値を感じなかったため、マジシャとかでも良い気がする。


②ザシアン

持ち物:朽ちた剣
特性:不撓の剣
テラスタイプ:
調整:191(188)-189(148)-135-x-135-209(172+)
技構成:巨獣斬/戯れつく/テラバースト/剣の舞

調整意図は以下。
HD:黒バドの+1アスビ最高乱数切って耐え
A:余り
S:最速テツノツツミ+3(ミラー意識)

毒びしが効かない、パオカミカイリューに強い、ミラコラより速いと偉い要素てんこ盛りではあったが、やはり弱体化により剣盾時代のような圧倒的な強さはなく、雑に出して強いようなポケモンではなくなってしまった。

ただ、対面的な構築に対しては、対面性能と崩しを両立出来る良ポケモンではあるので、使い方と練度によってはまだまだやれるポケモンではあると思う。

テラスタイプについては、鋼妖水の技範囲が優秀なのと、耐性的にもマッチしてるので、水テラスで採用。カバルドンとかランドロスがいても積極的に出して行けるのが使いやすかった。


③カイリュー

持ち物:ゴツゴツメット
特性:マルチスケイル
テラスタイプ:
調整:197(244)-187(124+)-133(140)-x-120-100
技構成:ドラゴンテール/地震/身代わり/羽休め

調整意図は以下。
HB:水テラス時にヘイラッシャの特化ボディプレを身代わりが大体耐えるライン
A:余り(負荷を掛けるためなるべく高く)

本構築のMVP。
環境にヘイラッシャが多すぎて、ザシアンを通し辛いので、どうやったらヘイラッシャ入りに対してテンポを取っていけるか考えた末に見つけたポケモン。

ヘイラッシャの全ての攻撃を身代わりが耐える調整をしているので、ヘイラッシャを起点にドラゴンテールで荒らしていき、ザシアンや特殊エースを通せる盤面を作っていく。

ヘイラッシャに対して確実に身代わりを残せるのと、ゴツゴツメットを持たせることによって、毒びしやステルスロックを撒かずとも腐らず仕事することができ、非常に使いやすかった。

テラスタイプは、コライドンのスケショを考えるとフェアリーでも良いと思ったが、雪雪崩持ちのヘイラッシャが一定数いたり、テラスを切ってウェブタを身代わりが耐えなくなってしまっては元も子もないので、水テラスで採用した。


④ハバタクカミ

持ち物:拘り眼鏡
特性:古代活性
テラスタイプ:
調整:131(4)-x-75-187(252)-155-205(252+)
技構成:ムーンフォース/シャドーボール/パワージェム/マジカルフレイム

調整意図はなし、CSぶっぱ。

主にコライドン軸に対して、キラフロルと合わせて選出していた。

コライドン軸は主にヘイラッシャと組まれていることが多く、コライドン自体もテラス込みでザシアンに強いため、ハバタクカミを通すようにゲームプランを考えた。

コライドンとハバタクカミの対面で、キラフロル引きすることで、コライドンにテラスタルを切らせつつ毒びし展開に移行することができ、そこからカイリューのドラゴンテールで荒らし、ハバタクカミを通していく。

禁伝を選出しないため選出パワーは少し落ちるが、相手はザシアンがいる以上、ヘイラッシャを確実に選出してくるので、上手くカイリューのドラテ展開に持ち込むことが出来た。

技構成については、コライドンの炎テラスと鋼テラス両方に対応出来るようにパワージェムとマジカルフレイムを両採用とし、構築的にアーマーガアが重くなりがちのため、炎テラスで採用した。


⑤パオジアン

持ち物:気合いの襷
特性:災いの剣
テラスタイプ:電気
調整:155-189(252+)-101(4)-x-85-187(252)
技構成:氷柱落とし/噛み砕く/テラバースト/氷の礫

調整意図はなし、ASぶっぱ。

一般枠最強ポケモン。
特に役割対象は決めておらず、対面選出をしたい場合や、相手のサイクルを強引に崩したい場合など、選出機会は多岐に渡る。

それが成せるのは、襷パオジアンの対面性能の高さと、電気テラスタル時の崩し性能を両立したスペックを持っていることと、ミラコラ黒バドの3強に対してタイプ上有利で、選出しやすいという強みを持っているからだと思う。

技構成については、氷柱落としとテラバーストは確定として、相手依存にならない先制技の氷の礫、氷技が通らない相手にテラスタルを切るのは勿体ないため、テラス依存度を下げるため、タイプ一致技の噛み砕くを採用した。


⑥暁ガチグマ

持ち物:突撃チョッキ
特性:心眼
テラスタイプ:ノーマル
調整:201(100)-x-140-198(196+)-112(212)-72
技構成:ブラッドムーン/ハイパーボイス/大地の力/真空波

調整意図は以下。
HD:Cを振った余りを耐久指数が最大になるように振り分け
   特化ミライドンの弱点テラバ耐え
C:11nの最大値(瞑想黒バドを押し切れるように)

ほぼCD特化にすることで、瞑想黒バドのようなガチグマを起点にしようとする黒バドに対しても、ノーマルテラスと合わせて押し切ることが出来る。

他にもミライドンの流星群(±0)+流星群(-2)を有利乱数で耐えたり、とにかく特殊アタッカーとの打ち合いには滅法強かった。

また、ザシアンとの攻撃方面の相性補完が良く、かつ受けることが難しい火力をしているので、ザシアンが誘う物理受けとの対面を作れば、一気にサイクルを崩壊させることが出来た。

ミラーには弱い調整のため、Sラインは諸説あり。


■基本選出

◯対コライドン軸

キラフロル+カイリュー+ハバタクカミ

◯対ミライドン軸

ザシアン+ガチグマ+カイリューorパオジアン

◯対黒バドレックス軸

ザシアン+ガチグマ+カイリューorパオジアン

◯対テラパゴス軸

ザシアン+キラフロル+パオジアンorカイリュー

◯対ザシアン軸

ザシアン+カイリュー+ガチグマ


■重いポケモン

◯バングロ水ラオス

水ラオスに対して引けるポケモンがカイリューしかいないため、パングロだった場合立ち回りが一気にキツくなる。
大体自分の構築に対しては初手投げされるので、パングロの気配を感じたら、ハバタクカミや電気テラスパオジアンを投げて、対面的に戦っていくことを心掛けた。

◯鉄壁アーマーガア

ガチグマが完封されるため、ザシアンの剣舞やパオジアンの電気テラスで物理方面から崩す必要があるが、先に鉄壁を積まれるとどうしようもない。
もう少しハバタクカミを選出してれば、勝てたのかなと終わってから思う。

◯受けループ

時間の無駄なので切ってる。初手降参しよう。


■最後に

今期はレーシックの手術を受けたり、結婚式の打ち合わせがあったりで、あまり終盤潜る時間を確保出来なかったが、その中でもワンチャン2桁ありそうなラインまで上げられたので良かった。

伝説環境も今月で折り返し地点になるので、来期からはもっと色んな禁伝を使って、残りの伝説環境も楽しんで行きたい。

構築記事の不明点とかありましたら、DMとかで聞いてもらえればと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。



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