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【S8 最終257位 最終レート2019】トリプルアンコール展開

どうも、Bachinです。
みなさんシーズン8お疲れ様でした。
今期は終盤勝ちきれず、苦しい思いをしたシーズンでしたが、新ルールの1発目ということで、誰かの参考になればと思い構築記事を書きました。
最後まで読んでもらえると幸いです。




■構築経緯

・軸の決定

今月からレギュレーションDが開幕し、ヒスイポケモンや未解禁の準伝ポケモンが解禁になりました。
正直新ルールは何が強いのか分からないし、型の変性も流動的で一々対策するのはイタチごっこになってしんどいので、とりあえず強いポケモンを使っておけば大崩れしないだろうと思い、前ルールまでの最強ポケモンであるカイリューとハバタクカミを採用し、この2体を強く動かせる構築をコンセプトに組み始めました。

・展開要因の決定

SVになってから、自分が展開系の構築しか組めないことは分かっているので、この2体をどうやって強く展開していくかを考えました。
まずカイリューを展開する上で、無視できないのがパオジアンの存在。正直ノーマルテラスの神速型にしても、ゴーストテラスに対して択が発生するし、飛行テラスにしても氷柱落としの怯み確率が付きまとうため、相性はかなり悪いですが、テツノツツミのアンコールから展開することで、氷柱落とし以外の技を固定させることができ、時には引き先にもなれるということで、比較的安全にカイリューを展開できることが前ルールで分かっていたので、テツノツツミを採用。
次にハバタクカミの弱点としては、行動保障のある物理アタッカーに弱いという点です。ハバタクカミは物理方面の耐久がペラペラなので、襷持ちや化けの皮などの行動保障がある物理アタッカーに簡単にやられてしまいます。そこで、ステルスロックを撒ける+ミミッキュに強い+ミラーへの回答になるという3点を満たせるポケモンとしてデカヌチャンを採用しました。

・新解禁ポケモンの決定

折角新ルールになって、新ポケモンを採用できるようになったので、何か新ポケモンを使いたいなと思っていたところ、ろうじんさんが使っていた、襷の挑発持ちの悪ウーラオスが対面性能と受け対策+起点回避が出来ていてめちゃくちゃ強く、構築にないゴーストの一環切りも出来たので悪ウーラオスを採用しました。

・補完枠の決定

ここまでの上記5体で、水ウーラオスと水ロトムが若干キツかったのと、電気の一環を切れていないので、ボルチェンで好き勝手サイクルされてしまうのが気になったので、上記2点を満たせるポケモンとして貯水ドオーを採用し構築は完成。


■個体紹介

・デカヌチャン

持ち物:ゴツゴツメット
特性:型破り
テラスタイプ:
調整:191(244)-95-121(100+)-x-125-135(164)
技構成:デカハンマー/電磁波/アンコール/ステルスロック

調整意図は以下
・特化カイリューの地震+神速確定耐え
・特化水ウーラオスの水流連打+アクアジェット確定耐え
・特化パオジアンの聖なる剣2耐え
・臆病ハバタクカミのシャドーボール、マジカルフレイム2耐え
・最速キノガッサ抜き

今期からランドロスやガチグマなど強力な地面タイプが増えたことにより、若干の動き辛さは感じたものの、未だ環境トップのカイリュー、パオジアン、ハバタクカミに強い起点役として唯一無二の性能がありました。
カイリューを強く動かすために必要な要素(タイプ補完、S操作、アンコール、ステルスロック等)を全て備えており、構築に必須なキノガッサ対策(先発なら襷潰し、後発ならステロを撒いておく)も自然と行えるのが良いです。
ゴツゴツメットは、デカヌチャン自体そこまで耐久の高いポケモンではないので、襷潰しと電磁波、ステルスロックを2ターンで行いたいためにゴツゴツメットを持たせました。


・カイリュー

持ち物:鋭い嘴
特性:マルチスケイル
テラスタイプ:飛行
調整:167(4)-204(252+)-115-x-120-132(252)
技構成:テラバースト/地震/アクアジェット/アンコール

調整意図は特になし、ミラー意識のASぶっぱ。

結局新ポケモンが解禁されても、誰も対面カイリューに勝てないくらい単体性能が飛び抜けているし、ウーラオスが環境トップに食い込んできたことで、カイリューの強さに更に拍車を掛けているように感じました。
環境序盤はノーマルテラスの龍舞神速型が流行していたが、初速が遅く、悪ウーラオスの増加や、剣舞orビルド型の水ウーラオスに普通に負けるため、1撃でウーラオスを屠る飛行テラス型で採用。特に鋭い嘴を持った時の制圧力が異常で、少し耐久が高いポケモンや、耐久に振ったカイリューに対してゴリ押しが効くので、対面性能+サイクル拒否という観点で非常に強く感じた。
技構成は飛行テラバと地震で攻めの補完が取れているため確定で、ゴーストタイプやゴーストテラスに対して一貫する先制技としてアクアジェットを採用。ディンルーがキモ過ぎたので、ステロや地震のタイミングで後投げして嵌めれるアンコールを採用しました。


・ハバタクカミ

持ち物:拘り眼鏡
特性:古代活性
テラスタイプ:フェアリー
調整:131(4)-x-75-187(252)-155-205(252+)
技構成:ムーンフォース/シャドーボール/サイコショック/10万ボルト

調整意図は特になし、最悪パオジアンに同速勝負を仕掛けられるCSぶっぱ。

新ルールになり、ヒードランやヒスイヌメルゴンなど、ハバタクカミを受けれるポケモンが増加したことで、ブーストエナジー型だと、一旦引かなくてはいけない展開になり、ブーストエナジーが無駄になるような気がしたので、ハバタクカミを受けてくるポケモンに対して負荷を掛けつつ、2~3サイクル目でしっかり崩し切るために拘り眼鏡型で採用しました。
パオジアンと同速になったり、スカーフランドロスがキツかったり、欠点は多かったが、ブーストエナジー型のハバタクカミに対面勝てたり、カイリューを2発で倒せたり、ガチグマをワンパンで沈めたり副産物も多かった印象です。
技構成はムンフォとシャドボは確定で、毒タイプや毒テラスに撃つサイコショック、マリルリやヘイラッシャに対してしっかり負荷を掛けれる10万ボルトを採用しました。


・悪ウーラオス

持ち物:気合の襷
特性:不可視の拳
テラスタイプ:
調整:175-200(252+)-121(4)-x-80-149(252)
技構成:暗黒強打/インファイト/不意打ち/挑発

調整意図は特になし、ASぶっぱ。

悪ウーラオスはSVになって、暗黒強打の威力が下方修正されたので、剣盾時代より弱体化しているだろうと思っていたが、全くそんなことはなかった。
襷による行動保障と、一貫性が高く威力の高い暗黒強打、先制技の不意打ちが嚙み合っており、非常に対面性能が高いことに加え、挑発を持つことで、受けや搦手にも強く出て行けたり、先発適正が高くやれることが多くて本当に強かった。
テラスタルとの噛み合いも良く、弱体化を食らった暗黒強打も一致テラスで実質の火力もが上がるし、環境に水ウーラオスが多かったこともあり、悪ウーラオスへの対策が薄いまま環境終盤を迎えたため、環境への刺さり方良かったように思える。
四災とタイプが被っているため競合も多いが、四災にも引けを取らないスペックがあるので、使ったことない人は是非使ってほしい1体。


・テツノツツミ

持ち物:ブーストエナジー
特性:クォークチャージ
テラスタイプ:ゴースト
調整:131-x-135(4)-176(252)-80-206(252+)
技構成:フリーズドライ/ハイドロポンプ/身代わり/アンコール

調整意図は特になし、ミラー意識またはブエナ消化後意識の最速CSぶっぱ

カイリューとパオジアンが対面したときに、一旦引き先になれたり、テツノツツミのアンコールからカイリューに繋いだりと、カイリューを使う上でサポート役として非常に活躍してくれました。
更に今期はガチグマやランドロスといった強力な地面タイプが追加になったり、環境全体として水テラスの需要が高まっていたこともあり、フリーズドライが刺さりやすいような環境だったと思えます。
しかし、高火力のポケモンが増えたことで、ハイドロポンプの外しが負けに直結するような場面も多く、更にテツノツツミ自体の火力が低いので、ヒスイヌメルゴンやハバタクカミの後出しを安易に許してしまい、何もできずにアンコールだけするような場面も多くありました。
アンコール型のテツノツツミは、登場からずっと使われている唯一無二のポケモンだとは思いますが、カイリューと並びで見たときに、ここに来て新しい開拓が必要なポケモンのように感じました。


・ドオー

持ち物:食べ残し
特性:貯水
テラスタイプ:フェアリー
調整:237(252)-85-102(172)-x-144(84+)-40
技構成:地震/鈍い/毒々/自己再生

調整意図は以下。
・特化ディンルーの地震確定耐え
・ウーラオスのインファイト食べ残し込みで3耐え
・テツノツツミのフリーズドライ食べ残し込みで3耐え
・眼鏡ハバタクカミのシャドーボール食べ残し込みで3耐え

構築で重くなりがちな、水ウーラオスや水ロトムを始めとした電気タイプの対策として採用しました。
テラスタイプをフェアリーにすることで、鈍いを無効化してくる悪ウーラオスまで見れたりと優秀なポイントはいくつもありましたが、やはり対策が容易であることがこのポケモンの弱いところだと感じました。
あまり環境にいなかったので、ガチガチにメタられるということはありませんが、それでも増加傾向にあった風船サーフゴーに何もできなかったり、飛行タイプや浮遊のポケモンに挑発や鋼テラスを切られると何もできなくなったりと、環境に普通に存在しているポケモンで安易に対策されてしまい動かし辛さを感じました。
今後も水ウーラオスが環境に存在し続けると思うので、需要がなくなることはないと思いますが、今回使った型はベストではないので、環境に適応した型を再度考え直す必要がありそうです。


■基本選出

パターン1:デカヌチャン始動

基本選出です。
デカヌチャン→カイリュー→ハバタクカミorテツノツツミと選出し、ステロの起点から、高火力ポケモンで負荷を掛ける展開リレーをします。

パターン2:悪ウーラオス始動

デカヌチャンを出せない場合の選出です。
悪ウーラオス→ハバタクカミ→カイリューのような選出をし、展開というよりは対面的に戦っていくようなイメージになります。

パターン3:ハバタクカミ始動

カイリューやハバタクカミに対して明確な受け駒がいる際の選出です。
ハバタクカミ→カイリュー→悪ラオスorテツノツツミのような選出をし、攻め寄りのサイクルによって、高火力で崩していくイメージになります。


■重いポケモン・並び

水ロトム+ハッサム+高火力地面タイプ

まず、水ロトムとハッサムがいる時点で、カイリューとハバタクカミといったウチの構築のエースたちが通りません。デカヌチャンでステロを撒いたり、ドオーで積みに行ったりという展開も、高火力の地面タイプがいることで阻害されます。悪ウーラオスにテラスを切って強引に通して行くってプランで戦っていましたが、あまり安定しませんでした。


■最後に

今期は新ルール1発目で、何が何でも結果を出したかったので、強いポケモンを詰め込んで保険に走ってあまり自分の色を出せる構築が組めませんでした。結果もそんなに良くないし…
ランクマの結果として最終2桁や1桁を目標にはやっていますが、それと同時に楽しくポケモンをやりたいという思いもあるので、来期はとにかく色んなポケモンを使って、自分だけのオリジナリティのある構築を組んでいきたいと思います。良い結果が出たらまた構築記事書きます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。


 

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