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クレデンザ1926×78rpmの邂逅 #85~ロッテ・レーマン、ワーグナー『タンホイザー』のエリーザベトを歌う~1917年10月、アコースティック録音
毎度毎度のロッテ・レーマン
ロッテ・レーマン(Lotte Lehmann, 1888年2月27日 - 1976年8月26日)について、この「note」でもう何回雑文を書き、彼女の78rpmをご紹介してきたか数えるのも何とやら・・・。
しかし、今回もまたもや、である。
アコースティック録音期のワーグナー
ただ今回は、アメリカへ渡るまでのヨーロッパ(ベルリン)時代、電気録音が盛んにおこなわれ、絶対的な名声を得ていた1888年生まれのレーマンにおいては、ごく初期のレコーディング、つまり1926年まで行われたアコースティック録音をご紹介する。
レーマンが初めて録音を行ったのは、おそらく1914年1月ベルリン。ここで彼女はワーグナーの『ローエングリン』からエルザの『暗い日々に一人,そよ風よ、私の嘆きを聞いておくれ』を取り上げた。
そして、2回目のレコーディングの機会はそれから3年後の1917年10月、同じくベルリン。この時レーマンはブルーノ・ザイドラー=ヴィンクラーが指揮するオーケストラをバックに、ワーグナー(『タンホイザー』『ローエングリン』『ニュルンベルクのマイスタージンガー』)とグノー(『ファウスト』)のナンバーをレコーディングしている。
今回お届けするのはこの『タンホイザー』からの2曲、エリーザベトの『厳かな大広間よ』と『全能の処女よ(エリーザベトの祈り)』。
エリーザベトはレーマンのオペラ・レパートリーの中でも、R.シュトラウスやモーツァルトの諸作と共に、その中心をなすもので、電気録音時代、1930年2月21日にフリーダー・ヴァイスマンが指揮するベルリン・シュターツカペレをバックに録音もしている。
そちらについては音源も含め以前の「note」で。
29歳のロッテ・レーマン、ソプラノ・スピントの覇気を。
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