マルグリット・ピフトー ブラームス『日曜日』『甲斐なきセレナーデ』
HMV-102と女声ドイツ・リートの旅。
今回はちょっと変化球。
フランスのメゾ・ソプラノ、マルグリット・ピフトー (Marguerite Pifteau, 1904 年 6 月 1 日 –1989 年 12 月 14 日)が母国語で歌うブラームスのリート『日曜日』Op.47-3と『甲斐なきセレナーデ』Op.84-4。
10インチのSP盤に続けて明るく、でも対照的な詞の内容を持つ2つの曲を収めて素敵なレコード。
ピアノはアイリーン・エイトフ、恐らく1940年代初頭の録音。
ebayで見つけて「ムムム・・・」となりお買い上げ。
『日曜日』は好きな女性に恋い焦がれる若者の気持ちを、『甲斐なきセレナーデ』は純朴な青年を手玉に取る女性の本音を歌っている。
ピフトーは1932 年、地元トゥルーズでオッフェンバックの『ホフマン物語』に出演してオペラ・デビュー。
近代フランス・オペラ(ピフトー同じ時代に活躍した作曲家も含めて)のレパートリーを多く持ち、グノー『ミレイユ』でダヴァン役を歌った1941年の録音もCD化されている(ミレイユ役はゲオリ・ブエ)。
フランス語でブラームスを歌うとあーら不思議!
「リート」が「シャンソン」に早変わり!
この味を一度覚えてしまうとやみつきになる。