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クレデンザ1926×78rpmの邂逅 #109~ミリザ・コルジャス Joh.シュトラウスワルツ『春の声』

しばらくこのシリーズをサボっていたら、2022年が明けた。

実は昨年10月に自宅PCがクラッシュし、オーディオが使用できなくなってしまった。
新しいものを購入したもののセットアップをせずにずっといるので、動画編集ソフトもそのまま古いPCに残っていて、起動はできるものの肝心の音がないので、長くても5分に一回やって来る78rpmの面や盤の取り換え部分の編集=「音の繋ぎ」編集が正確にできない。波形の目視のみでの編集はさすがに心許ない。
そこで今アップしている動画は、78rpm片面で全曲が終了する歌もの中心にならざるを得ず、しかも先日オークションで落札したDECCA ポータブル・ジュニア蓄音機が10inchしか載せられないことをいいことに、余計に片面ものの動画制作にまい進することになった、という事情もある。

”2022年元日にはやはりウィンナー・ミュージックを"ということで、78rpm時代、コロラトゥーラ・ソプラノの大切なレコーディング・レパートリーで、数多くのディーヴァが取り上げているヨハン・シュトラウスのワルツ『春の声』をミリザ・コルジャスの音盤で。

ミリザ・コルジャス(Miliza Korjus, 1909–1980)は、ポーランド出身エストニアのソプラノ。
1920年代にベルリン市立オペラの常連となり、そのコロラトゥーラとヴィジュアルでアイドル並みの人気を誇った。
そして1936年にはハリウッドに招かれ、38年にはヨハン・シュトラウスの伝記映画『グレート・ワルツ』でアカデミー助演女優賞にノミネートされている。

コルジャスにとってシュトラウスの楽曲は切っても切れないものだった。

クレデンザ蓄音機で初春の慶びを。


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