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30日間、毎日走ってみた。

30日間、毎日走る。人生変わるかな。

30日間の走行距離

ルール

ルールはシンプル。

毎日最低1km走る

これなら可能なのでは。

そもそも、なぜ?

ランニングの習慣を取り戻したい。

3年前、コロナ渦中にはじめた新しい趣味がランニング。結構ハマって、地元のランニングクラブに参加したり、ハーフマラソンやトレイルのレースにも出始めた。

そんな矢先、怪我が多発。腰痛、膝関節の痛み、足底筋膜炎。。。一時期は歩くのも辛くなり、ランニングから遠ざかっていった。と、あっという間に1年が経ってしまった。

とっくに治っているし、何回も走りたい!と思って走っても、なかなか続かない。

どうやったら、ランニングの習慣を取り戻せるか?

そんなときは、私の場合は、期間集中型でハマってみる、に限るのです。

なぜ朝、なぜ1km?

続けやすいから。あと、夏だから日中は暑い。夜は予定で埋まってしまう。

1週目

川沿いに出ると気分があがる。

さらば携帯よ、音楽なしで走ることのすばらしさ

1kmと決めると、ハードルがグッと下がる。そして、1km走ると、ちょうど川沿いに出て景色が良くなるので、もうちょっと走りたくなる。最初のうちは、3kmくらいで軽く汗を流す感じ。

学びポイント

  • 日に日に、足が軽くなるのを感じた

  • 走りに出るための準備のスピードアップ、家を出るのが億劫じゃない!

  • 朝シャワーを余儀なくされ、リフレッシュ+清潔感アップ

  • 音楽を聴きながら走るのをやめた(携帯は家に置き去り)

  • ランニング仲間との再会

  • ストレッチがコンディショニングを意識し始めた

ベルリン大聖堂、美術館の横の下り坂が重い足の回転をあげてくれる

距離を短く設定してよかったことは、まずハードルがぐっと下がったのと、音楽を聴くのがめんどくさくなり、イヤフォンなし、携帯なしで走るようになったこと。頭がスッキリする。

最初は「静寂」が気持ち悪くて、何か聞きたくて仕方なかった。でも、次第に慣れてくる。この現代で刺激やインプットのない時間が、睡眠以外でどのくらいあるか。一種の瞑想。

朝起きて、携帯を見る前に外に飛び出す。朝日を浴びて、静かな街を独り占めにする。たったの20分なのに、集中力と気分が150%くらいアップした気がした。

あとは、めんどくさがり屋のわたしはシャワーを浴びるのが億劫で、臭くなるまで浴びないことがほとんど。しかし、走ると自動的に汗だく。清潔感がグッとあがり、同僚や友達からも好評。

実は、本当は1週間でやめようと思っていたこの実験。あまりにも、効果がすごいので続けてみることにした。

2週目

ちょっと恥ずかしいけれど。

Stravaに投稿、友達と切磋琢磨

1週間くらいたったところで、Stravaというランナーやサイクリストのためのソーシャルメディアに記録を投稿し始めた。これに感化されて友達も走り始めたり、ランニング仲間と再会したりして、モチベーションが一層アップ。

学びポイント

  • コンディショニング、ストレッチを始めた

  • 筋トレを取り入れるようになった

  • 食生活を意識し始めた(タンパク質を食べるようになった)

  • 水をたくさん飲むようになった

  • とにかくご機嫌さん

  • 肌の調子が良い(気のせい?)

  • 体は変わってないはずだが、自分のボディーに自信がなぜか湧いてきた

誰もいない静まり返った朝走るのは最高に気持ちがいい。

ある日、激しい頭痛と風邪っぽい症状に襲われたが、無理やり走りにいったら、ぐっすり眠り体調不良もぶっ飛んだ。

おそらく、プラシボ効果がほとんど。しかし、メンタル面の向上が、ここまで体調を良くしてくれるとはびっくり。

3週目

川沿いは信号待ちがないから、好き。

失恋の特効薬?ー自己肯定感が成層圏を突き破る

実はこの週、元カレとばったり出会い、心を破壊されかける。一瞬にして、吐き気を催すほどのダメージ(笑)

しかし、この朝ランが私を救ってくれた。いつもなら、ずずーーんとなり暴飲暴食に走るわたしは、代わりに外へ暴走。思いっきり走ってやった。1時間以上走ったら、自信が無限大アップして、仕事も料理もいつもの20倍くらい質と効率がアップした。

Tiergarten

学びポイント

  • ランニングは失恋の味方

  • 健康意識が爆上がりし、ジムでの筋トレを始める

  • 午前中全く携帯をチェックしなくなった、すばらしい

4週目

遠くに見えるのはベルリンテレビ塔

ちょっと疲れてきた

さすがに、毎日はきついなと思う瞬間もあった。朝走り忘れて、忙しい日は帰りが深夜近くなることも。そんなときは、無理矢理でも寝る直前に近くを走ることも(この実験のためだけに)。

また、毎日だと疲労がとれず、一回一回のランニングの質がどうしても落ちてしまう。クライミングにはまっている私は、クライミング+ランニング、プラス仕事+人間関係となると4週目は結構きつくなってきた。

若干シンスプリントの予兆を感じたので、ストレッチやヨガなどを多めに取り入れた。

コースデザインが重要

疲れがたまってきたのか、日によっては足が重くて前に進まないときも。そんな時に大切だな、と感じたのはいかにコースをデザインするか。

一番きついのは体が慣れるまでの最初の2km。だから、2kmの手前で楽しみにできる景色、もしくは下り坂があると良いことに気づく。そして、コースをたまに変えてみたり、友達と待ち合わせしてみたり。ラン後はコーヒーとケーキを食べる約束をしてみたり。

あと、本当にモチベーションが上がらない時は「ついでラン」または「ながらラン」が有効。「ついでラン」とは、何かをするついでに、または目的地の移動手段としてランニングすること。例えば、ボルダリングジムまで走って一石二鳥!「ながらラン」は何かをしながらランニング。Netflixにはまってしまった時は、近くのジムのマシンで映画鑑賞しながらランニング。または、お気に入りのPodcastを聴きながら、とか。

学びポイント

  • 継続するには、2日に1度がいいかも

  • 走るなら絶対朝。メンタルの調子が圧倒的に良い

  • 早起き自体がメンタルにとてもよい

  • 体の疲労は怪我の予兆、気をつけよう

  • ストレッチを入念に

  • 「ついでラン」「ながらラン」

結論

30日間、毎日走ると人生変わる。

変わったと思う。

もちろん、走るのが早くなったわけではない。トレーニングとしては、とても非効率的な実験だったと思う。レースの準備のためであるならば、もっと良いトレーニングの組み方があるはず。

でも、「習慣化」という意味ではとても面白い実験だった。

正直、30日間続くと思わなかった。レースに出るわけでもないのに、自分との約束をきちんと有限実行できたこと、それ自体が嬉しいし、自信になった。「わたし、頑張れるんじゃん」「続けられるじゃん」って。

「なぜ走るか」を自問自答した実験だった。そして、今回は体の健康のためよりかは、「心の健康」のため、という結論にいたった。

この1ヶ月で、体重も落ちた。でも、それはカロリー消費量が増えたからではなく、メンタルが安定して暴飲暴食が減ったから。自分を大事にしてあげよう、そんなふうに優しく慣れたから。

これからも、楽しく走れる心身でいたい。もっと上機嫌でいられるように、笑顔を振りまけるように、ランニングは続けていきたいな。

これから

毎日は怪我防止のため、また疲労回復のために持続性がないので、最低2日に一回は早朝に走る。そして、距離はなるべく5km以上はしるのを目標にしたい(30分以上走ると、気分がとってもアップするため)

そして、新しい習慣をとりいれるために、今後も「30日間チャレンジ」的なものをもっとやっていきたい。







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