成功の原則
オープニング
人生の成功を追い求めるとき、私たちは指針となる知恵を求めています。そして偉人たちが残した書物や格言、成功哲学は普遍的な真理や法則を伝えています。
今回は、YouTubeにアップされているレイ・ダリオの「成功の原則」を取り上げます。自分の人生や課題に照らし合わせて、現在の「状況」を確認できるので、ぜひご参照ください。
また、↓に人生の普遍的なパターンを反映している『神話の法則』をまとめているので、こちらもご一読いただけたらうれしいです。
レイ・ダリオ
レイ・ダリオは、世界最大級のヘッジファンド「ブリッジウォーター・アソシエイツ」の創業者兼共同最高投資責任者として知られる投資家です。
1975年に自宅アパートでブリッジウォーター・アソシエイツを設立し、独自の投資哲学と原則を基に運用を行い、大きな成功を収めています。
成功の原則
「成功の原則」は、レイ・ダリオの著書『PRINCIPLES』のエッセンスを理解しやすいように動画でまとめたもので、「成功の原則」を5つのステップに分けています。各ステップのテーマは以下のとおりです。
目標の自覚
明確な目標を設定し、何を達成したいのかを具体的に理解する。自分の欲求や願望と目標を混同せず、優先順位をつけることが重要。問題の認識
目標達成の過程で直面する様々な障害や課題を特定する。現実的な視点を持ち、潜在的な問題を予測することを意味する。問題の診断
特定された問題の根本原因を深く分析し、理解する。表面的な症状ではなく、真の原因を見極めることが重要。解決策の設計
問題の根本原因に対処するための具体的な計画を立てる。創造的思考と戦略的アプローチが必要。計画の実行
設計した解決策を実際の行動に移し、計画を実行する。粘り強さと適応力が求められる。
レイ・ダリオ自身、すべてのステップを完璧にこなすことは難しいと認識しており、自分の弱点を理解し、他者からのフィードバックを求めることの重要性を特に強調しています。それでは各テーマを見ていきましょう。
ステップ1:目標の自覚
目標を自覚して明確にすることは成功に不可欠です。具体的な目標を設定することで努力の方向性が明確になり、モチベーションが向上します。
また、進捗状況を確認しやすく、時間やリソースを効率的に活用できるため、目標達成が容易になり、目標(ヴィジョン)を共有することにより、他者からの援助や支援を受けやすくなります。
ここで、気をつけなければならないのは「情報過多」により、優先順位の設定に大きな影響を与え、意思決定を阻害する可能性があります。今日の情報化社会では特に注意が必要です。
ステップ2:問題の認識
問題を特定することは目標を達成するための重要なステップであり、問題の原因を特定することで、問題解決のために具体的な行動を取りやすくなります。
このステップで気をつけなくてはならないのは「犯人探し本能」と「他責思考」です。この二つは共通点があり、個人批判に終始することで、システム全体の問題点を見逃して問題解決のための思考が停止してしまいます。
また、「勧善懲悪」による二者択一思考に陥り、他の選択肢や解決方法を考える余裕がなくなります。
ただし、「犯人探し」は『本能』であるため、その思考に陥っている自分を責めないでください。大切なのは出来事や他者とのコミュニケーションを通して「自分を知る」ことです。
ステップ3:問題の診断
このステップは問題の根本原因を論理的に分析し、さまざまな可能性を探る能力が求められるだけでなく、人は感情や先入観に左右されやすく、問題を客観的に見ることが難しい場合が多いため、レイ・ダリオ自身、「ここが一番難しい」と指摘しています。
私自身「自分の問題」を直視する勇気がなかったため、自分の欠点を人や社会のせいにしたり、必要以上に自分のせいにして「感情の酔い」に浸って時間を費やしてきました。
その過程で自分の気持ちに正直になる機会を失い、他者から見た自分が本当の自分よりも勝ってしまい、自分でもありのままの自分を認識できなくなっていました。
私の場合、「無力」と「絶望」を心の底から感じた時、「知りたい」という強い欲求が心の奥にあることを知りました。
そこで「回顧録(今日だけ)」を付け、自分の内面に目を向けることで「自分の再発見」の足がかりを見つけました。 自分の苦手な感情や過去の経験や家族関係を整理したのも、それが理由です。
家族関係(アダルトチルドレン)
感情(怒り・孤独・疲労・焦燥感)
ステップ4:解決策の設計
無力と絶望を受け入れるのに大切な要素が「正直さ」と「謙虚」だった気がします。自分の限界や欠点を受け入れるのは容易なことではなく、「抵抗」すればするほど苦しくなる生活でした。ここでようやく、苦しみのもとは私自身が作り出していることに気づきました。
抵抗をやめ、等身大で自分や人と付き合えるようになってから、ずいぶん生き苦しさがなくなりました。読書や日記をつけることで自分の内面と向き合い、問題を整理する知恵を学び、自助グループに参加して「仲間と分かち合う」機会を作りました。
それに加え、今まで苦手だった「相談」ができるようになったのも大きな成果でした。今まで人に相談することは「問題に巻き込む行為」だとずっと思い込んでいたため、第三者に話すことができませんでした。
ステップ5:計画の実行
計画を実行するにあたって、問題となるのが「自分の理想(思い通り)」に固執してしまうことです。現実を見据えつつ、柔軟に対応する姿勢を持つことで、より効果的に計画を実行できるようにしたいです。
執着している対象が本当に必要かどうかを冷静に見極め、必要でないと判断したら思い切って手放すことが大切ですが、自分を見失っている時は「全部見切りをつけてしまう」衝動に駆られることが多々ありました。
そうならないために、自助グループ閉会のメッセージ「ニーバーの祈り」は、心を落ち着かせるための重要なメッセージとなっています。
自助グループのミーティングは基本的に「言いっぱなし・聞きっぱなし」が原則で、それぞれの悩みや話した内容に意見を持たないことが約束されています。
そして12ステップ・プログラムは、自己内観や自己肯定感を上げる機会として活用されています。
ニーバーの祈り
私の人生、みなさまの良心で成り立っております。私に「工作費」ではなく、「生活費」をご支援ください🥷