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少ないパイを奪い合う世界で戦うのはいやだな

緊急事態宣言が、全国で解除になろうとしている。
このコロナ騒動は一体なんだったのだろうか。
恐れ戸惑い、それぞれに傷ついたり安らいだりしたこの期間は後から振り返るとどんな感情をもって表現されるのだろう。

子供に緊急事態宣言が解除されるみたいだよ、と告げたときに「やったー!」という反応が返ってきた。
普段学校行きたくないということも多い長男が、最近「コロナ嫌い!」と度々言っていたことを思い出す。
彼なりの閉塞感や不自由をたくさん感じていたんだなと思う。
どこかに行きたい、という彼に対して「今はコロナだからね」という伝え方をしていた。

今回、私はかなり早い段階で事業の中止を決めた。緊急事態宣言の1週間ほど前から、自主的な自粛に入っていた。
スタッフから「不特定多数の人に会う仕事をしているので、新生児のところにはいけない」「万が一感染したら、もう今後この仕事はできない」など、各地のスタッフからの声もあり行かないことを決めた。
自粛を決めた時の感情は安堵だった。これで関わる人を危険に晒さなくてすむ、というものだった。
次に、今できることを探そうとオンラインカウンセリングを開始したり、LINE相談を始めたりと新しいことへのチャレンジが続いた。新しいチャレンジは正直楽しかった。
そして、GWが明けた頃には、だんだんと世の中が自粛慣れとそろそろ終わりが見えてきたんじゃないか?という雰囲気になってきた。
その頃の感情は焦燥だった。自粛が明けても予約が戻らないんじゃないか?このまま、サービス終わっていってしまうんじゃないか、というものだった。

そして、今はどうか。
ある意味、吹っ切れた。
サービスを継続していく上で、「これはしんどいな」とか「ここを追いかけると見失うな」という部分を自分の中でどんどん整理していった。
そして新たに、大事にしたいと思う事をみんなに共有して、自分なりのやりかたでやっていくことを伝えた。

私はそもそも、自分のサービスを爆発的に大きくしていきたいという風には思っていなかった。
一人一人の名前と顔、エピソードが思い出せるぐらいの距離で接して行きたいとずっと思っていた。
ニューボーンフォトに関して言えば、サービスを開始した当初(6年前)から周りの状況がすっかりと変わってしまった。
当時は、本当に数えるぐらいしかいなかった事業者数が格段に増え(それによって認知度もあがったけど)、価格帯も1万円台から撮影するような業者も出てきた。
ニューボーンフォトのカメラマンから、WS講師に転向した人もたくさんいると付き合いのある業者さんに教えてもらった。ニューボーンフォトをメニューに加えたいカメラマンが増えたのでそちらの需要も上がったのだろう。

加えて、少子化だ。
少ないパイを多くの業者が奪い合うような、そんな状況になっていった。
その戦い、参加したくないなあ。それが正直な気持ちだった。
じゃあ、お前は何すんだよ!って思って。それって怠惰じゃないの?とか、そんないろんな葛藤もありつつ、自分が、心地よくて無理せずに、できる方法を今一つづつ実践している。

サービスインした時に、約束したことが「やめない」ということだった。私が心折れようが弱気になろうが、テンションブチ上がろうが関係なく、淡々とサービスを継続していくことが大事。
一人一人のフォーカスする、ということをちゃんと自分なりに続けていこう。そう思っている。

まずは、第一弾。
バースレビュー。
生まれた時の話をインタビューして、一人一人の出産の物語りを集めて行きたいなと思っている。
10人いれば10人分の出産物語がある。
そんなことを聞いていけたらいいなあと思っている。

現在、バースレビュー第一弾を絶賛編集中です。
インタビューをさせてくれる人も募集中です!
お話してもいいよ、という方DMいただけたら私舞い上がって喜びます!



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