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すべてのお子様が健やかに成長するためにできること

 初めまして。工藤裕実と申します。
今回は簡単に自己紹介をさせていただきます。
私は普段大学院生として研究をする傍ら、小児外科医として大学病院で勤務しております。
 小児外科医といってもぴんと来ない方も多いかと思いますが、簡単にいうと脳・心臓・整形外科以外のこどもの外科疾患を診察・治療しています。数年前に山崎賢人さんや上野樹里さんが主演の「グッド・ドクター」という小児外科医を描いた連続ドラマをご覧になったことがある方もいらっしゃるかもしれません。
 小児外科では、患者さんによっては赤ちゃんの時に手術をしその後成長していくわけですが、術後の影響がなく生活されている方もいれば、様々な影響で日常生活に支障を来たしたり、就学状況・家庭環境などの問題を抱えておられる方も多くいらっしゃいます。決して手術をして終わりなのではなく、お子さんの成長を見守りそしてそのご家族のサポートをしていくことが小児外科医の役割と考えております。

 さて頭蓋変形に関してですが、「頭のかたちがこどもの成長や発達に影響する」。
このことは、恥ずかしながらヘルメット治療の存在を知るまでは私も知らず、まだまだ世の中一般的な考え方と同様、「頭のゆがみ=単なる見た目の問題」だと思っておりました。
小児の全身を管理する仕事に携わっている身としては、ヘルメット治療が子供たちの正常な成長の一助になることは目から鱗であり、そのような治療に携われることをうれしく思っています。ヘルメット治療を卒業されていった方々がどのように大きく成長されるか、実際に拝見することができないのは非常に残念ではございますが、全てのこどもたちが幸せに大きくなってほしいと常に願っております。

東京クリニック 医師 工藤裕実